釣行前は「今何が釣れるの?」がどーしても気になる。
地元民なり釣具店など、人に聞くのが一番手っ取り早いし、最新が手に入るメリットがある。
人脈やコネは、情報を与えてもらうに便利ですね(ゲス顔)。
でもそれがなければ不利なのか? ……というわけでもない。
ECサイトの販売ランキングは、旬のトレンドを知る格好のデータなんです。
釣れる魚が変化することで売れる商品も変化する
釣れる魚は季節(水温)によって変化します。
なにぶん自然が相手なので、猛暑や暖冬など異常気象により、誤差が生じるのはやむをえない。
そのため釣り情報は、予測するのは楽だけど、現地の速報に勝るのはありません。
釣れる魚が変化するってことは、使う道具も変化します。
釣具店なら「これから」を見込んで、特集を組むとか、対象の釣具を多く仕入れるとか、目立つところに移動させるとかして、販売を促進させます。
それも店に行けば一目瞭然ですが、わざわざ足を運ばなくても、ネットには「ECサイト」があるじゃあないですか。
そこの「販売ランキング」からは、「今何が釣れるのか?」を知るのに十分な情報が揃っています。
販売ランキングから察する「今釣れる魚」
一応この方法のデメリットをいうと、どうしても後手になるところですね。
ランキングを見るだけですぐ察することはできますが、「注文→配送→実釣」の過程で、手元に来るのはどうしても時間がかかってしまう。
そのため「今釣れているのに~」ってタイミングは逃しやすい。
それを念頭にしておくと、うまく活用できるはず。
見やすくて察しやすくいつも参考にしているサイト
ECサイトは数あれど、私が参考にしているのは2つ。
ひとつめは「Amazon」、もうひとつは「YAHOO!ショッピング」です。
Amazonの「急上昇ワードランキング」が使える件
Amazonは検索ワードを参考にした「急上昇ワードランキング」が優秀。
そのカテゴリで「今なにが求められているのか?」を知りやすい。
例えば18年サッカーW杯の時だと、日本が初戦をものにして決勝Tが現実味になったら、売れなさすぎて困ってるはずのユニフォームが急に登場してきたりと、なるほどなぁと思わされた。
これを書いているのが夏休暇のタイミングなので、登山にキャンプなどの家族で楽しむアウトドア用品が主ですね。
週イチでチェックしていると、変遷がおもしろいですよ。
YAHOOショッピングのランキングは情報を整理してナンボ!
YAHOOのランキングは細かい区分ができるのがメリット。
集計はデイリーとウィークリー、性別と年代別も選べるから、情報量が多いし最新も得やすい。
新商品にセール品が浮上してきやすいので、お得を察知するにも便利。
「今何が釣れるの?」を察するには、YAHOOのランキングが向いています。
今は夏のレジャーシーズンなので、子供用救命胴衣が上位を占めていたり(大人用は?)、気軽に大漁できるサビキ仕掛けとか、家族向けセット品とかが売れていますね。
5月くらいはタコテンヤだらけだったし、7月くらいはチヌ系ルアーが増えたので、季節の対象魚には素直に反応してくれています。
使えないランキングを持つECサイト(偏見)
この2社は、ランキングの上位に高額商品が並ぶので、売れた個数じゃなくて、総売上で計上しているのではないかなと。おまけにあまり変化がない。
例えば週間でステラ3台(約18万)が売れたなら、3000円程度のリールだと60個も売らなきゃいけない。
なので「定番でハズれない・口コミが強い」を探すには向いている。
安くて良い物や、瞬間で話題になった物は埋もれやすい傾向があるかと。
どちらも条件絞り込みが手間すぎるので、ユーザビリティに欠ける嫌いもある。
細かいランキング設定なら、楽天が一番だと思いますけど、細かすぎるのも考えもの。
ルアーならルアーでカテゴリ区分をきっちり分けて、それをブックマークしておくのがオススメ。
そのトレンドを参考に、釣具でアフィブログやる人向けかもしれない。
これを機械学習できる人が未来で勝利する
売れた物のランキング集計は、売上票を参考にすれば簡単です。
でもそこから「なぜ今売れるのか?」を知るのは難しい。
その解析に力を入れるのは、今も昔も「食品業界」だったりします。
猛暑だとかき氷は売れるけど、冷夏は冷たい物すら見たくなくなるでしょう?
それと同じで、いつもなら(季節)釣れるはずの魚が釣れない時に、それを釣るための道具がポンポン売れるわけがありません。
なぜ売れるのかは、「それを使えば釣りやすい魚が、今! 釣れるから」が本質。
ECサイトの性質上、狭い地域で売れた物を計上するのは難しい。
だから自分が住む地域で、今売れている(釣れている)物を調べるのは自分しかない。
先のランキングから察することができるのは、あくまでも全国平均です。
釣行範囲でトレンドを絞れば「今何が釣れるか」がわかりやすくなる
週イチくらいなら、地域の釣り情報を知るのは難しくはないです。
陸から釣れやすくなるのは、対象魚の生態に左右されるもの。じゃあその変化に何が作用するかっていうと、潮汐や水温(気温)ですね。
それは季節で移り変わるものです。
──てことは、要所要所で釣具のトレンドと自然を照らし合わし、データを記録しておけば、来年や再来年にも活用できるわけ。
このようなデータ解析をできる人材を、欲している企業は山程あるので、勉強しておくのは損じゃないです。
PythonでTwitterのデータ解析は興味があって、参考書を一応読んだけど、仕組みは理解しても言語の基礎がないから組みようがないわな、で投げた思い出。
たとえば「サーフでヒラメが釣れやすい時期」をあぶり出すなら……
SNSの投稿から「サーフ ヒラメ 釣れた」などの単語でヒットしたのを抜き出し、次は投稿日別に振り分けて時期を割り出したら、特に多かった日の気象データを参照すれば、1年で最も釣れやすいタイミングがわかるわけです。
試行が多いほど信頼は増すため、自分だけよりも、いろんな人のデータを集めるほうが有利ですね。