アウトドアで温かい飲み物を用意するには、2通りの方法があります。
火を使い現地で沸かすのがひとつ。もうひとつは保温して持っていく方法。
魚釣りは日帰り短時間勝負だし、火を使える場所も少ないため、温かい飲み物を持っていく方法はだいたいひとつに絞られる。
そんなわけで、保温がえぐいタンブラー(水筒)が向いています。
経験から3つのオススメを選んでみました。
「真空断熱」でも保温可能はだいたい6時間
タンブラーの保温能力は素材と構造で決まります。
素材は「ステンレス」が多く、構造は「真空断熱」が大半。密閉するタイプは蓋も重要ですが、それはおいおい。
ステンレスは熱伝導率が低く、熱が逃げにくいので保温に向いています。
真空断熱はちょっと物理の話になりますが、単純にいうと”熱を逃がしにくい構造”のこと。
真空断熱は2層構造が冠につき、容器の内部に真空の空間があります。
その空間に熱は逃げますが、真空下だと対流が発生せず熱はその場にとどまります。通常環境なら温かい空気は上昇しますけど、真空状態では動きようがないってわけ。
ようはその空間が、温風のカーテンみたいな状態で保温力を増している! みたいな感じ。
市販品の保温能力は、平均6時間ほど。
もちろん蓋を開けたり閉めたりを繰り返すほど、その時間は短くなっていきます。
釣りに使うならこぼれないタンブラーを選ぶべき
タンブラーには「コップ型で蓋がない」と、「ガチ密閉の蓋付き」に、簡単に飲めるよう「ボタン開閉タイプ」が存在します。
コップ型はデスクに置いて使う分はいいですが、蓋がないと移動が無理すぎます。
ガチ密閉の蓋がある物は、開閉に手間こそかかりますが保温力は最強になります。
ボタン開閉は飲みやすくドライブに向いていますが、横や逆さにすると隙間から漏れやすい難点があります。
以上などから持ち運びに最適なのは、密閉の蓋タイプ!
しっかり蓋を閉めれば横にしても逆さにしてもこぼれないので、バッグに放り込んでおけばそれだけでOK。
ワンタッチタイプで同じことをすると、バッグ内が大惨事になることも(経験談)。
フィッシングベストにはドリンクホルダーが着いている物もあるので、縦のまま運ぶならなんの問題もありません。
使うタイプも人それぞれ──てなわけで、オススメを3つに絞りました。
釣りにオススメの真空断熱タンブラー3選!
「こぼれない」「飲みやすい」「大容量」などから3つを選びました。
これがひとつにまとまった完全無欠なヤツは、今の所無いのでは?
どれも利点と欠点があるし、使用環境でいくらでも左右されますからね。
「こぼれない!」ならタイガーの水筒タイプがおすすめ
タイガーの水筒型は完全密閉のねじ式蓋。これなら逆さにしてもこぼれる心配がありません。
見た目は非常にシンプルで、カラーバリエーションがあるからコーデに合わせるのもアリ。容量も350・500・600mlで選べるので、合わせると選択肢が非常に多い。
頻繁に飲むと蓋を開けるのがおっくうになるかも。
持ち運びやすさなら断然350mlがベスト。
350mlはスタバのトールサイズと同等で、なみなみ入れるほうが密閉力は高まるから、丁度いいといえばいいかもしれない。
コンビニのドリップマシーン製コーヒーのLサイズは問題なく入ります。
ボタン開閉は慣れるまでが勝負「サーモス 真空断熱ケータイマグ」
正味な話、真空断熱タンブラーならサーモスか象印が”ハズレ”は少ないです。
サーモスの真空断熱ケータイマグは、ボタンの開閉にちょっとクセがあります。
簡単にいえば「ロック機能」があるため、ワンタッチじゃなくツータッチですね。
ボタンを押せば蓋が開くからワンタッチでもええやろ(強気)。
容量は350・500・750mlがあるので、購入の際はサイズをよく確認しましょう。
ボタン開閉式でもこれはまだこぼれにくい方。でもなるべくバッグには縦置きになるよう配慮するように。
ビジネスバッグで転がると中の書類が……もありうるので気をつけましょう。
大容量ならベンティも入る「Traveler Tumbler」
スタバの最大サイズ(ベンティ)は590ml。一気に飲むと腹に荒波を抱える感じになります。
そこまで入れる必要はないけど、長い時間ちびちびとコーヒーを飲みながら釣りしたい、なんて時は650mlが入るメリケンサイズな「Traveler Tumbler」がおすすめ。
蓋はスライド式なので飲みやすく、保温力もそれなり。
釣りよりもデスクワークに向いているかなーと。
タンブラーは氷を入れて冷やすほうが長持ちするので、ドリンクホルダーをつけた軽い登山の相棒にするに丁度いいかと。暑い時期の釣りにも使えますね。
マイタンブラーがあれば割引もあってお得
各コーヒーショップでタンブラーを持参すると、20~50円の割引が見込まれるので、だいたい1割引になります。
コンビニだとローソンだけが10円引き。他店舗に割引はないので注意。
店舗が提供するプラ容器を使わないので、「エコ」な観点で資源の節約には繋がりますが、家計の節約に繋がるのかはちょっと微妙なところ。
でも保温力はそれと段違いなのがタンブラー。
数十分で冷めてしまうコーヒーも、タンブラーなら数時間は保つから、ドライブや仕事前に用意するのは最適です。
あと飲み終えたら、とりあえず水洗いはしましょう。残したまま放置するとカビが生えたりもしますので……。蓋は1ヶ月に1回くらいは分解して洗ってあげましょう。
大事に使えば長く使えるのも、タンブラーの魅力ですね。