シマノの「ブラストシャッド」は、変哲もないビッグベイトを対象にしたFミノー。
ちょっと他と毛色が違うのは、ハタハタカラーが存在するところ。ハタハタパターンは太平洋側に馴染みはありませんが、日本海側では冬の定番パターンです。だからブラストシャッドは、”冬のビッグベイト攻略全国版ルアー”になるかもしれませんね。
エクスセンス ブラストシャッドはこんなルアー
紹介する「ブラストシャッド」はシマノが手がけるシーバス向けルアー。サイズは「140・170mm」と大きめで、真冬のビッグベイトゲームに向けた大型フローティングミノーです。
潜行レンジは70〜100cmと浅めで、ベイトボールの真下を通るくらいですね。水深3m以内の湾奥やサーフなど、シャロー気味なポイントでヨシ! コノシロがわっしょい胴上げされるお祭り騒ぎでもヨシ! ボートでボイルを探し狙い撃つのもよし。
冬はデカイルアーでデカイ魚を狙うのがアツイ!
冬の海は人と魚も活性が落ち、何もかもがオフシーズンになるタイミング。
──そんな時期でも元気なヤツがいます。陸っぱりの王である「シーバス」は、冬季になると産卵前の荒食いでコノシロなどを食べるため、ビッグベイトに照準を合わせることが主流です。その対象は、太平洋側ならボラ・コノシロ。日本海側はハタハタが有名ですね。
デカイルアーを使ってデカイ魚だけを狙い撃てるので、冬でも──いや、冬こそシーバスゲームは熱いのです!
最近話題のハタハタパターンとは?
ハタハタは東北から北陸の日本海側に多く生息し、雪も当たり前に降る12月の半ばくらいから、産卵のため浅瀬に寄ってきます。秋田の郷土料理である「しょっつる鍋」に使われ、煮ると身がホロロとして甘く美味しい。
人間が美味いと思う魚なら、シーバスも喜んで食べるわけです!(力説)

ハタハタパターンは簡単にまとめると、冬の日本海側はベイトパターンがハタハタになりやすいだけ。太平洋側だとコノシロになりますね。ベイトサイズもほぼ同じくらいだし、どちらのベイトパターンも流用できたりします。
……唯一、ハタハタカラーが少ないことが弱点でした。
ブラストシャッドはハタハタカラーがあるぞ!
ブラストシャッドにはなんと! ハタハタカラーがあります。比べてもらうとわかる通り、まごう事なきハタハタです。
「そこまでする必要あったの?」と思うくらい、背中の模様にこだわりを感じました。これなら群に違和感なく溶け込むレベル。
でもベイトにルアーを合わせる際、注意することがひとつあります。
ベイトパターンは仲間はずれにすることでより目立つ
ベイトパターンは自然環境の”エサ”に合わせることで、捕食魚の警戒心をなくして食べて貰いやすくなる仕組み。でも、必ずベイトと同じ大きさに合わせる必要はありません。
ブラストシャッドの紹介文に答えがあります。
コノシロ・ハタハタは群れで接岸するため、ベイトボールに突っ込む、もしくは居着くシーバスを対象にするのがパターンの王道です。でもベイトの塊にルアーを通すと、小魚が引っかかるだけで釣りの効率は落ちますし、シーバスが直接ルアーを狙ってこないため食いが浅く、フッキングが甘くなりがちです。
なので正解は、あえて大きさを変えるか、その下を通すこと。
ここで早巻きをすればベイトが驚いて音を出し、シーバスにスイッチがはいることも。ベイトパターンは、「ルアーは似せるが生態まで似せる必要はない」、みたいな考えでいいです。
ブラストシャッド140・170mmでおすすめなのはドッチ?
ブラストシャッドは140mmと170mmの2サイズがあります。どちらもビッグベイトに対応できる大きさですが、何事も”向いている状況”はあります。
140mmなら湾奥からサーフまで幅広く使えるし、170mmならオフショアにも対応できます。ベイトサイズに合わせる目的なら170mmが近いけど、必ず大きさを合わせれば釣れるわけでもありません。だからお互い、”選択肢のひとつ”として扱いましょう。