ふるさと納税の駆け込み需要を狙う「フィッシングサイト」が多いらしい。急いでいる時にこそ、大事な取引や契約は、一呼吸して決定しましょう。
ここでは「もしも引っかかった場合」と「対策」について、簡単ながらまとめています。
ふるさと納税は通常取引より高額になるから詐欺側にとってオイシイ
ふるさと納税は「実質○円!」など、ちょっと高い商品も、税金還付で割安に購入できることで人気になりました。節税にもなりますしね。
後ほど還って来るとはいえ、支払う金額は本来より高いです。これは販売店に支払うのと、税金分を考慮しているため、仕方がないこと……。
年末はふるさと納税の駆け込み需要があります。詐欺はこの”急いでいる人たち”をターゲットにしています。それは判断力が鈍るためですね。
”フィッシングサイト(フィッシング詐欺)”と呼ばれるこの手口は、本家サイトと全く同じ構造のページに誘導し、商品を買わせます。唯一違うのはURLの数文字くらいで、普段から気にしていない人が見抜くのは至難です。
おまけに、原価より高い支払いがあるから、”本物”を送っても大して痛くないんですよね。騙された方は、春に還付がなくて「おかしいなー」で発覚します。
そんなわけで、注意喚起と対策を促したい。
フィッシングサイトに釣られないようにする心構え
ホームページの外観だけ真似るなら誰でもできます。ソースコードを丸写しすればいいだけですから……。最近はドメイン(URL)まで真似てくるから、パッと見で判断するのは5つ子を判別するより難しいでしょう。
サイトがパクられた場合、検索サイトに対象を違反報告してブロックさせる方法が取れます。でも対応は後手に回りやすい。そのため”出来立てのサービス”ほど狙われます。
ふるさと納税の類似サイトを見極めるポイントは、各公式HPでも紹介されています。
- 割引があるのは偽
- 連絡先の記載がないのは怪しい
- 類似画像に注意(どうしろと)
わかりやすいのは1。ふるさと納税に割引はありません。2と3はこちらが注意しない限り、気づくことは難しいでしょう。そこまで確認する人もいないだろうし。
あとはSNSのリンクには要注意。検索でHPに誘導させるより、「お得!」など訴求文でクリックさせやすく、個別ページに誘導させやすいため、SNSから詐欺サイトに飛んだ人は多いでしょう。
なんにせよ、この案件は犯罪ですので、出るとこに出れば対応はできます。
ネット詐欺に遭った時はどこに相談すればいいの?
詐欺サイトに引っかかった・遭遇した場合には、警視庁の「サイバー犯罪対策」に相談するのが妥当です。
金銭のやりとりがあった場合は、「消費者庁」か「国民生活センター」に相談しましょう。
ふるさと納税の詐欺に遭遇した場合は、役所に「詐欺られた!」と乗り込んでも意味ありません。先に挙げた機関へ行ってくださいと、やんわり案内されるでしょう。
ふるさと納税は12月21日までに済ませたほうが絶対にいい理由
ふるさと納税を受け付けるのは行政機関。これは住民税に関わるお金なので、市役所か区役所が管理します。そのため受付は(基本)土日祝のみ。もちろん年末年始は行政も代行もお休み期間中……。
てことは年内中に済ませる必要があるから、12月21日には手続きを済ませたいところ。
役所に直接行かなくても、郵送で納税申請はできます。しかし受付受理が年内であることが条件。郵送でも20日くらいには送っておきたいですね。
年末は役所の窓口も混むため、申請は余裕を持って終わらせましょう。
よーしみんなで駆け込もうぜ!
ふるさと納税の返礼品は、地方自治体のHPでも確認できますけど、数が膨大すぎて探すのがクソ面倒です。だからといって、要点を絞った”貴方だけのオススメ品”を提供するのも難しい。
ひとめで「得」だとわかりやすいのは、ふるさと納税を代行して扱うサイトを見るのが手っ取り早いかと。
「さとふる」のようなふるさと納税を扱うサイトなら、季節ごとにオススメを表示したりするし、検索して好きな物を選べるからオススメです。例えばこんな風に──
最後に重要なことを。
税金が還付されるといっても、所得に対する上限値があるので注意しましょう。際限なく「実質○円!」が受けられると、本当に思っているのか……?