ヒラメのリリースサイズを監視する「ソゲ警察」

ヒラメのリリースサイズについては、よく議論にあがっていることがある。

SNSでは事ある毎にシュババッと粗を探す人々がいるのですが、「ソゲ持ち帰んな!」と監視している人を私は「ソゲ警察」と呼んでいます。

 

鮮魚店で30cm程の活ヒラメを見かけて、「ソゲ警察はこれも取り締まるのかしら?」と考えたので、ソゲとは何か?(哲学)などを書いてみる。

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ヒラメなのにわざわざ「ソゲ」と呼ぶのは嫌い

小さいヒラメを「ソゲ」と呼ぶようになった由来は、漁師の呼び方がはじまり(らしい)。

 

木から削げた破片みたいに小せぇ奴の意→削げ→ソゲ

 

サーフルアーメンでいうソゲサイズは、だいたい40cm以下で浸透している

その基準点がどう決まったのかは定かではないけど、漁業権による再放流基準を参考にしたのではないかと考えられる。──それであってほしい。

その全国平均が1kg半未満の2歳以下にあたり、大きさにすると稚魚から最大40cmまでになる。

 

漁業権により漁師もソゲは再放流が定められている。

ルアーメンがそれも知らずに「小さいから逃がそうね」と善人ぽくしているのには違和感がある。

「A:これはヒラメですか?」「B:いいえソゲです」

ヒラメは高級魚として知られ、漁業資源として貴重なため、資源管理もなされています。

そのためソゲ(小さいヒラメ)の呼び方は全国で変わり、地方名も多く幅広く愛されていることが伺える。

とはいえ一般人に小さいヒラメを、「これはソゲ」といっても、何いってんだコイツの顔をされるだろう。

 

私はブログもリアルでも、地方名や固有名はあまり使わないようにしている。

それは同種しか理解できないので、万人向けの文章に専門用語を多用しないほうがいいことから。

それが、私が小さいヒラメをソゲと呼ばない理由。

 

ソゲ警察さんは、一般とこんな会話をしているんじゃないか? と思うことがある。

 

それはヒラメですか?

いいえ、ソゲです。

…ヒラメではないのですか?

 

ヒラメではなくてソ!ゲ!です!

マニアと普通の間では、こういう中1英会話みたいな会話は多い。

専門用語を使うと同じ知識の人には簡単に伝わる。でも何も知らない相手にはプランクトンほども伝わりません。

こんな場面に出くわすたび、「国語は必要だったんだなぁ」と教育のありがたみを感じる。

小さいヒラメを「ソゲ(笑)」と嘲笑している連中は嫌い

スポーツフィッシングは「魚の大きさを競う」のだから、呼称だけで大きさが伝わるのはいいことかと思います。

でも小さいヒラメを釣るたび「ソゲ(笑)」はどうかと。

 

私はソゲサイズを「40cm以下である」と認識しているし、遠州灘サーフの管轄である愛知県と静岡県で定められた再放流サイズも把握している。

「ソゲ笑」の発端はメディアアングラーだろうのは想像できる。

リリースするなら明確な理由があるほうが、今の若年層は聞き入れやすい。逆に論理で攻めるとジジイどもがうるさくなる。

 

「小さいから逃がす」はマナーの範疇。「漁業規定に反するから逃がす」は法律だから、それとは意味合いが違うんですよね。

愛知県と静岡県のヒラメ再放流サイズとは?

愛知県と静岡県は漁業規定で、30cm以下のヒラメは再放流と決められている(詳しくはリンク先参照)。

だから私は「30cm以上なら持ち帰っても問題ないのでは?」と考えているほう。

「ソゲはリリース!」とアングラーは理解しているものの、漁業権と俺たちルールの齟齬が、面倒な問題になっているのが釣り業界ですよね。

 

釣れたのを片っ端から持ち帰るのは、乱獲と大差ないですよね。

小さい魚をリリースするのは、資源保護が念頭にあるなら普通で当前では?

自分にとって40cm以下のヒラメは、「食べるトコないやろ」なサイズ。小さくても肉モリモリの個体は居るが、食べる部分が少ないことには違いないよね。

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ソゲ警察さん達はこのくらいの知識は詰め込んでおいて欲しい

ヒラメは漁業規定で、大きさにより再放流が定められています

その大きさは日本の北から南までバラついており、九州~関西は25cm前後、中部から東北くらいまでは30~35cm、青森~北海道は40cm以下の地域もある。

つまり、全国どこでも規定に反しないサイズは、「40cm以下はリリース」が妥当なわけですね。

 

魚釣りは”遊漁”であり、漁業権に含まれるため、漁業規定を守る必要があります。

ソゲ警察さん達には、最低でも「各地の再放流サイズ」は暗記しておいて欲しいものです。

「ソゲはリリース! ソゲソゲ!」と言葉責めしたら、「なぜそうなんだい?」と返され反論できなければ、めちゃダサいじゃないですか。

魚釣りをライセンス制にしてリリースサイズを明確に決めては?

海の釣りでライセンス(許可証)は、現在のところ必要ありません。

淡水は組合が規定を設けており、実質ライセンス制みたいなもの。実際問題、資源と自然の保護を念頭にすると、あらかじめ知識をぶち込めるライセンス制度は有用です。

 

アングラーはたびたびリリースサイズで揉めていますけど、それは法律じゃなくマナーだから、強制力がなく罰がないんですよね。

なのでヤフー知恵袋にはこんな質問もあります。

 

 

決まりはありませんが、逃がしたほうがいいかな?と思うようであれば逃がしてあげてください。

一部を抜粋しましたが、そうなんですよ、決まりがないから正解がないわけですよ。

 

ライセンス制度は魚釣りにルールを設けることができます。

そこで「40cm以下のヒラメはリリースしなければならない」と定めれば、ソゲ警察さん達はバックに法律がつくので、ニッコニコで取り締まれる。

マナーは個人の良識や価値観だから、明確な規定がなく、問題の着地点がないのです。

40cm以下はリリースの風潮は悪いことじゃあない

40cm以下リリースは、日本全国のヒラメ再放流サイズ規定を守っています

なので悪いことじゃない、。むしろ推進していくべき。

遊漁だからこそ自戒はすべきだし、その活動を広げていくのは良いことじゃない?

 

ただ、頭ごなしに否定するのはいただけない

ソゲを持ち帰るのは悪と知っててやる人もいます。その人を指摘すればきっと逆ギレするだろうけど、ソゲを持ち帰ってはいけないと知らない人は、流石に理不尽すぎるでしょう?

知らない人のために、そうしなければならない理由を説明できる知識は持つべきです。

 

ちなみにヒラメやマゴチなど、底に張り付く平べったい系をリリースした場合は、その個体はそこに長く居続ける傾向があると、養殖での研究結果でも報告されています。

そのためリリースしたら、「30cmが翌年50cmになって同じ場所で釣れた」恩返し(?)もないわけじゃないです。

NPOソゲ保護団体でも作ってみたら?

ソゲ警察を呼ぶには、40cm以下のヒラメを釣り、写真を撮ってSNSに「ヒラメ釣りました!」と投稿すれば、「それソゲですよね? 持ち帰ったんですか?」と湧き出てくるかと思います。

 

ヒラメのリリースが何故こじれるのかといえば、味に優れているからの理由がある。

シーバスは欧風料理では定番の魚ですが、日本は加熱より生の「刺身」を好むため、臭いシーバスはサイズを釣る魚として、ブラックバスと運命を同じくしてゲームフィッシュと認知されてきた経緯がある。

 

リリースの行為は、個人の価値観次第です。

それを人に押し付けるよりも、共有するため団体という仲間を作れば、もっと発言しやすくなるだろうし、ゆくゆくは法改正もワンチャンと思うんですけどね。

1の事例に1の価値観なんてほぼありえないので、それが論争に繋がるわけですけど──。

 

私は「漁業規定にある再放流サイズを守れば持ち帰ってもいいだろ?」派です。

人に教える場合はいつもここまで説明して、あとは当人の良識にまかせています。

コラムマナー問題
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海釣りがメインでたまに淡水も。2019年の目標は月イチ釣行、浜インしつつ遠州サーフを再度マッピングしていきたい。

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