今後のサーフルアー界はどこが引っ張っていくのだろうか。
大阪FSで展示されていた製品から察するに、タックルが
「お前に扱えるのか? この俺を……」
みたいに厨ニな感じは────いつも通りだな!
参加企業を見てもらえばわかる通り、残念ながら、そこに強い所が参加してないんすよ。
サーフ系はシマノがやっぱり多かった
シマノは「熱砂」のブランドを持つだけあって、サーフ関連の展示はそこそこありました。
とはいえ、純粋な新商品はほぼありません。
追加がメインです。
「シースパロー ロング130HS」は今更感が溢れているし、「スピンビームTG」に「ドリフトスイマーⅡ」は新色が追加されただけ。
後述しますが、インスタ映えを狙える色です。きれい(語彙喪失)。
気になったのはロッドです。
NESSAシリーズのリミテッドには、最も短いモデルの「S100MH+」が追加。
コルトスナイパーの上位互換みたいなもんです。7kg上のブリと戦うには十分ですね。
──うん、このくらしかないな!
CI4+にも追加がありますが、ヤマガブランクスのサーフモデルに負けそう。
ヤマガブランクスのサーフモデルが良さげ
ルアーキャスティングのロッドに定評のある「ヤマガブランクス」からは、「EARLY」のサーフモデルが登場。
103M・105MH・109MMHの3種類で、対応ルアー重量は8〜50g。40g超が多くなった最近のルアー事情からすれば、十分なスペックです。
カタログには耐荷重1kgで、ロッドがどう曲がるのかを視覚化してくれています。
これならネット注文もしやすくなりますね。
特筆すべきは値段! ネッサCl4+より1割ほど安いです。自重はCI4の方がわずかに軽いですが、誤差レベルです。
フラットモデルながら、ロックショアでシーバス(ヒラスズキ)を狙う導入ロッドとしても優秀でしょう。
ほかに見かけたサーフルアー関係のアイテム
サーフ向けルアーのトレンドは、プラグは棒のアレに似ているのが多く、メタルジグがセンターフックの革命児に寄せたのが多い。
うーん、進化してないな、と。
劇的に変わることがもうないともいえますが……。
サーフヒラメのメソッド的に、誰よりも早く行くか、誰よりも遠くに飛ばすかの2点が重要だと、誰しも気づいてきたぽい。
情報の浸透スピードのおかげで、アングラーの腕を道具でカバーする売り方も遅れてるし、その要も現状のコストで進化が限界だから、革新的なのが産まれにくい状況かなと。
そのため、惜しみなく開発に金をかけれるハイエンドモデルの性能が、廉価モデルと雲泥の差が出始めている感じ。
キスの遠投でも万人が200m飛ばせるわけじゃない。ルアーロッドとリグじゃ限界があるし、「誰よりも飛ぶ!」って感じに飛距離を推すこともなくなってきたなと。
どこのメーカーも「磯」を新しい市場と捉えてますね。
新製品の投入も多い。
サーフトレンドは、もしかして写真映えじゃないか?
サーフルアーは夜明けと日没の”時合”が釣れやすい。
空気が冷えて澄んでいる夜明けは特に、日差しが綺麗だと感じることが多々あります。それに気づかない人は釣りに没頭しすぎです。
“インスタ映え”が流行語になり、日本各地で写真スポットが探索される中、サーフは結構穴場なスポットとして注目されている。
風がなく波がなければ、水面が鏡みたいになります。そこに映る二重の風景はとても幻想的で、潮汐で波打ち際に作られるタイドプールも写し鏡のように見えたりします。
我々は釣りに行っているわけだから、撮影器具を持つ余裕はないのよね……。
スマホのカメラも進化しているけど、まだ一眼レフには勝てません。サーフはとにかく広いから、魚眼レンズで視界を狭めてみたりとか、アレンジして映えを狙うのもいいかと。
何よりサーフのルアーはカラフルです。
ルアーにはこんなフォトジェニックなのもあるんだよ〜と、紹介するのもいいかもしれませんね。
お魚さんが掛かっていればなお嬉しい!