アタリをラインで取る本気のライン選び

よく”アタリをラインで取る”と、意識高めなアングラーの声が聞こえます。

「それマジ?」と訝しむ人は多い。でも実現可能にするセッティングは存在するんです。

主流のメインライン4種の特性を知り、タックルに合わせた本気のライン選びをできるようになりましょう。

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最高の感度を持つラインの条件とは?

魚のアタリはルアー用語だと”バイト(bite)”といいます。どっちも3文字なので、文字数うんぬん気にしなくてもいいですが、記事中はタイトル通り”アタリ”で統一します。

アタリは魚信とも呼ばれ、これはロッドを通して手元に伝わってきますよね。

ではなぜ手元で感じれるのでしょう?

これは魚がエサを噛んだり引っ張ったりして、衝撃がラインを通して伝ってくるもので、正体は振動(音)です。そして感度とは、振動がより早くより遠く伝わるほど向上します。だから硬い素材ほど有利──。

「じゃあ感度がいいラインって何だ?」……その答えは、硬く伸びないラインなんです。

……そんなの釣り糸に使えるの?

伸びないラインほど感度がいい理由

例えばドアをノックする時、硬い素材ほど乾いた音が高めに響きますが、こちらの手も結構痛いです。

「じゃあ手が痛くないドアにしよう!」と、ゴム板かスポンジで手に優しいノックゾーンを作りました。当然叩きやすくなりますが、音が低く鈍い音になるので、以前より強く叩くハメになったぞとクレームが来そうですね。

あらゆる素材における振動の伝達率は、当然硬いほど良くなります。

ラインも同じで、硬いほど感度は良くなりますが、しなやかでないとリールに巻けないし、”結ぶ”ことが難しい……。イッタイドウスレバイインダー。

その答えはよく使われるメインラインの特性を知ることで判ります。

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4大メインラインの特性を学ぶ

現在主流のメインラインは以下4種。もちろんこの中で、「最強の感度を持つライン」はあります。

  • ナイロンライン
  • フロロカーボンライン
  • PEライン
  • エステルライン

これらの特性をちゃんと理解すれば、釣法をサポートする目的で使えるため、選び方に困ることがなくなります。

では一種ずつ簡単に説明していきましょう。

ナイロンラインの特性とデメリット

4種では最も伸びるラインで価格も安め。しかし耐力強度はフロロカーボンより上です。これは知らない人が多いかも。

ナイロンは吸水率が他より良く、紫外線の影響も受けやすいため、劣化がはやい難点があります。そのため交換機会が多くなるけど、安いし強いからプラマイゼロ的な──。

その分水に馴染みやすいため、オールランダーで無難に使えるメインラインですね。

フロロカーボンラインの特性とデメリット

耐力強度はナイロンに負けるが、伸びにくいため感度は勝ります。

フロロカーボンは比重が最重クラスで、細くても海水に沈みやすく、軽いルアー(リグ)を使う釣りに向いています。擦り傷にも強いので、ボトム付近を通すフィネスで使われることが多い。

目立って欠点はありませんが、厳寒期はパリパリで使いにくい難点も。

PEラインの特性とデメリット

PEラインの耐力強度は最強。感度が良いとされていますが、それは特定条件下だけ(後述)。

他のラインより細くても、対引っ張り強度は倍以上ありますが、摩擦にめっぽう弱く打たれ弱い。比重が軽いため水に最も沈みにくいラインです。

欠点が目立つラインですが、細くても使えるから、飛距離が必要なルアーキャスティングで重宝されています。

エステルラインの特性とデメリット

実は最強の感度を持つラインです。一方で最も切れやすいラインでもあります(後述)。

特性はフロロカーボンを更に洗練させたような物。0.3号でもライン単体で沈んでくれるため、軽いリグの釣りによく使われます。

実は今回の主役です。

4種で最も感度がいいラインを見極める簡単な方法

ラインの感度を語るなら、まず自分で体験してみたらどうか? その方法は簡単です。

所持しているラインの端を口に咥えて(歯で噛むほうがわかりやすい)、片手でピーンと伸ばし、その状態でラインを叩きます。

ごんぶとラインを咥えて感度を調べる人のイメージ画像

PEラインはピンと張った状態でないと、全然振動を感じられないことがわかるかと。

対してナイロン・フロロ・エステルは、だらりと緩んでいる状態でも、揺するとなんとなくでも伝わってくるでしょう? これが感度の違いです。

「PEは感度がいい」と呼ばれるのは、常にラインを張っている状態ならの条件があるわけです。だから常に巻くリトリーブ主体なら、”感度がいい”も理に叶っています。

しかし、緩むことが多いジギングなどフォール主体の釣りで、感度を語るのはちと違いますね。

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エステルなら「俺ラインでアタリを取るから」もチートじゃなくなる

意識高めのアングラーが「ラインでアタリを取る」とドヤる光景がよくあります。

これは解釈に2通りあって、「ラインの動きでアタリを取る」か「ラインに伝わる振動でアタリを取る」に分かれます。

……正直どっちでもいいんですが、ことエステルライン談義が激しいアジング界隈は、ラインの感度で釣るニュアンスがよく使われます。そこまで求めてない人からすれば「キモい」で一蹴されそう。

でもこれをガチで可能にするのがエステルラインです。

PEラインほどしか伸びないからこその高感度を実現!

エステルラインは他のラインに比べ硬めで重い! そして伸びません。

それが極細でも高感度を実現している要因。しかし伸びないことが原因で、最も高切れしやすいラインです。

エステルは伸びるラインなんだけど、伸ばすと切れるんです。

……なぞなぞみたいで面白いでしょう? 伸びないから結ぼうと曲げるだけで、切れやすくなる魔法のライン。だからショックリーダーを接続する必要があります。

──非常に(破断までが)ピーキーなラインですけど、ステータスを感度に全フリしているため、ある特定の釣りでは最強の相棒になります。

エステルラインが光るアジングとエリアトラウト

アジングは細いラインを使うほど、フォール時間を稼げるので釣れやすくなります。しかし塩分濃度が高い海水だと、軽すぎてラインが沈まない現象も……。

だから高比重で細く強いエステルラインが重宝されます。リーダーにフロロを使えば、もちろん感度は最強クラスですし、張らなくてもPEより手元にビンビンきますよ。

エリアトラウトもだいたい同じ理由です。

「感度がいい=ボトムを感じれる」ことにもなるので、低水温時のボトムねっとりアクションで、口に触れる程度の小さいアタリまで逃したくない人が使っています。──変態かな?(褒め言葉)

よつあみの「アンバーコードDPET」は、ナイロンに近いしなやかさを実現したエステルライン。100m×2本の200m仕様なのが地味にお得感!

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ラインの感度はロッドのガイドと硬度でセッティングが決まる

ロッドに「柔らかめ⇔硬め」があるのは、投げやすくする狙いもありますが、使うラインの感度をフルに活かすためでもあります。

感度で重要なのはロッドガイド。これはラインが最も触れる部分だから当然。

ガイド径がライン径に近づくほど、ラインが常に触れやすくなるため感度は良くなっていきます。でも抜けが悪くなるので、飛距離は落ちるしライントラブルも増えるデメリットも。

ブランクス(素材)が厚いほど硬度が増すため、これも感度が良くはなりますけど、硬すぎてもアワセ切れの原因になりやすい。

何事もほどほどが一番ってわけ(着地)。

エステルラインで強めのアワセは厳禁!

エステルは「伸ばすと切れるレベル」のラインです。

そのため柔らかめのロッドと相性がよく、アジ・メバリングで最強の相棒(ライン)なんですけど、重い相手に強めのアワセを入れると高切れが頻発しやすい難点が。

メバルはともかくアジは口も柔らかいし、使う針は自然に細く貫通力もある。だから「ビシッ!」とやる必要はありません。これがクセのまま残ると、もしデカアジが掛かった時に、最悪プチンと切れちゃって崩れ落ちかねません。

このアジングセットなら、サビキで何かが爆釣している時に、練習として1匹ずつ釣るのもアリです。

細く軽い仕掛けは、数釣らないと慣れないし、別にアジじゃなくサッパやサバでも釣れれば楽しいですからね。

セッティングを突き詰めると、「俺はメバルのキスも感じとれる」など、キモめの発言も嘘じゃないほど感度はよくできます。市販品は万人向けなので、それを実現するには、ロッドをオーダーしたほうがいいでしょうね。

0.6~8号のフロロを直巻して使うのが、ズボラにライトゲームを無難にやりたい万能セッティングかと思います。

ライン
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海釣りがメインでたまに淡水も。2019年の目標は月イチ釣行、浜インしつつ遠州サーフを再度マッピングしていきたい。

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とある浜松アングラーの一生