スーパーには、釣りエサにできる商品がチラホラあります。
釣具屋より安いし買いやすい。
消費期限が近くても、釣りエサとしてなら買えるし、フードロスの取り組みにも貢献できます。
「じゃあどんな物があるの?」
に答えるまとめ記事になります。
この記事のまとめ
スーパーには釣りエサとして利用できる商品が多く、釣具店より安く購入できることがあります。釣りエサ専用の商品は防腐処理されているため高価ですが、スーパーで購入する生鮮食品を自分で加工すればコストを抑えられます。具体的には、サンマやサバ、アサリのむき身、イカ短冊などがエサとして適しています。
【釣りエサ考】釣り専用と生鮮食品の違い
釣りエサと生鮮食品で違うのは、防腐処理の有無です。
例えばタチウオ向けにある「サンマの切り身」。
これは普通のサンマを塩漬けにしたり、腐りにくい処理をしてから商品になっています。
そのままで売るよりコストがかかっているから、価格が高いわけですね。
スーパーで売っている生鮮食品は、消費期限はせいぜい翌日くらいまで。防腐処理をしていないため、買ったらすぐ食べるのが原則。
大型の魚はエビなどの甲殻類や、小魚を食べて生きています。
それって鮮魚コーナーに売っているし、消費期限が近いと5割引も見かけますよね。
人間は「うっ」と感じる食品でも、魚なら……!
エサに使うサンマの切り身は専用と生鮮どちらが安いのか
タチウオ釣り用のサンマは、500~1000円くらい。
水揚げ不足で値上がりが続いているため、安い物はまとめて買っておくべきでしょう。冷凍で1年は余裕ですしね。
スーパーで売っているサンマは、1匹あたり120~180円ほど。豊漁の時期は80円なども見かけます。
タチウオ用の釣りエサに加工すると、最低でも2匹のサンマが必要。塩漬けにするなどの加工は必要ですが、サンマ2匹パック500円以下なら、エサ専用より安く済みます。
ただし、サンマを切って塩漬けしてエサ用に加工する時間はプライスレス。
コスパを選ぶならスーパーで割引されたサンマだろうし、”時は金なり”を優先するなら釣りエサを選ぶべきでしょう。
「エサと鮮魚」どちらがより釣れるのか?
どちらも使った経験上、釣果自体に変わりません。
釣りエサとしての使いやすさは、専用に加工されたほうに分があります。
よくわかるのが、キビナゴなどの小魚を丸ごと使ったタイプ。
スーパーで売っているキビナゴは、腹が腐るのがはやく、身がグズグズで針にかけるだけでボロボロになります。水分が抜けてないためですね。
釣りエサ専用のキビナゴは、身が引き締まって針を通しやすく、軽く投げたくらいで抜けることはありません。
「エサと鮮魚、どちらが釣れるのか?」については、釣りのやりやすさを考慮すると、やはり釣りエサに分があります。
1パックのキビナゴを鮮魚で買って、タチウオ釣りに使ったことがあります。
身がグズグズすぎて、投げる前に針から落ちるから、やっぱりエサ専用だなと経験したことがあります。
自作釣りエサのススメ
料理の下ごしらえが重要であるように、釣りエサ用も重要です。例えばタチウオ用にサンマの切り身を用意するなら──
- サンマを3枚に卸す
- 魚を塩で包む感じに多めに使い、ペーパータオルか新聞紙に包んで、冷蔵庫で寝かせる
- (1)(2)の工程を繰り返すことで、身が引き締まっていく。でも2回くらいかな。
などの工程が必要。これを用意するため、どうしても釣行前に1日以上の余裕が欲しい。
【動画】スーパーで売っている代用エサには夢がある
参考になりそうな、代用エサで釣りをしている動画があったのでお借りします。
どうです? 夢ありませんか?
スーパーで買える代用釣りエサと狙える魚
スーパーの生鮮コーナーでよく見かける、釣りエサの代用にしやすいものを選びました。
- 豆アジ(10cm以下)、イワシ
- サンマ、サバ
- アサリのむき身にシーフードミックス
- 海藻、コーン缶詰
それぞれの使いどころを説明します。
「アジ」「イワシ」などの小魚パック
小さいアジの「豆アジ」は、身が硬めでエサ持ちもよく、投げ釣りの大物狙いやタチウオのウキ釣りで優秀。
ショアモンスターのサメやエイと戦いたいなら、豆アジを見かけたら確保するべき。
半額にもなりやすいし、冷凍できるし、唐揚げにしてもおいしいよ!
イワシは身が柔らかいため、投げない釣り(足元とか)の生エサに優秀です。
堤防でウツボと戦いときにはベスト。
「サンマ」「サバ」などベストオブ切り身系
サバとサンマの良いところは、1年通して手に入りやすいこと。
切り身を塩漬けにして、よけいな水分や脂を抜いてからのほうが、エサには使いやすくなります。缶詰は身が柔らかすぎるのでアウト。
サンマとサバの切り身は、タチウオのウキ釣りで最高の相性を発揮します。根魚のエサとしても優秀ですね。
臭いがあるため集魚効果も期待できます。
冷凍ストックが楽!「アサリの剥き身」「イカ短冊」「殻付きの海老」
アサリのむき身はカワハギの定番エサ。
釣具用より業務スーパーで売っているほうが安い傾向があります。
殻付きの冷凍もありますが、チヌ系やイシダイ狙いでワンチャンあるかもしれません。
イカ短冊は主に船釣で使われます。
エサ持ちが良いため、中深海から下の魚を狙うときによく使われます。ショアだと主に根魚が相手になりますね。
殻付きのエビはブラックタイガーに甘海老など、スーパーで売っていやすく、売れ残りやすい特徴があります。見切り品で見つけたら買って冷凍しておきましょう。
そして……これら全てが入るシーフードミックスは、冷凍エサとして最強かもしれません。
アサリとイカ短冊入りを意識して選ぶべきでしょう。
【番外】海藻・コーン缶詰
海藻は磯グレ釣りで使うアングラーもいます。
コーンはチヌのふかせ釣りで、わりとメジャーな釣りエサ。
どちらもコスパが良いことと、常温保存でもなんとかなるし、乾燥させても水に浸けて戻るのが強み。保存では最強になるかも。
魚のアラは海上釣堀で使える
鮮魚売り場にブリやタイのアラはよく見かけます。
マグロやカツオの血合い部分だけってのもありますね。
買う人も稀だし、仲買人にとってもゴミになりやすく、安く販売されやすい特徴があります。いっぽうで、売れなさすぎて販売されない恐れもあります。
アラ鍋の需要がある冬はよく見ますね。
アラや血合いはミキサーにかけて寄せ餌に使えるし、切り身として大型魚を狙うこともできます。海上釣堀なら集魚も兼ねる、ハイブリッドなエサかも。
釣り餌を自給自足する考え
釣り人は意外と頭が固い。
釣り専用のエサじゃないと釣れないって思い込みがち。
じゃあなんで無機質なルアーで釣れるの?
活エサじゃなくても、死んだエサを活きたように見せることで、釣れる魚だっています。エサは釣具店だけじゃなく、日常にあふれているわけですね。
思考と視点を変えると、あれもこれも釣りエサにできそうって感じませんか?