ヤマサのちくわはエソが育てた

「エソ」は外洋ショアゲームにおける外道枠。釣れたらネタ枠に使われ、故に誰も食べようとはしないし、その食味が世間に知られることはなく、マイナー魚の悲しい扱いを受けている奴です。

釣りでは虐げられる存在ですが、練り製品の材料としてはオンリーワンな存在

豊橋で有名な「ヤマサちくわ」の原料にも使われており、全国各地で生産される蒲鉾や竹輪にも使われています。その美味しさを知らないのは釣り人だけかもしれない。

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外洋ショアゲームの外道枠で有名なエソ

エソは日本沿岸のほぼ全域に生息し、水深200mまでの浅い海で活動しています。特徴は口裂けガールを彷彿とさせる大きな口で、鋭い歯もあって見た目が爬虫類に似ており、「ワニエソ」「トカゲエソ」と名前がついた種もいます。

食性は肉食で、カニやゴカイなど他の小動物も雑多に食べる食いしん坊。なのでルアーでもよく釣れるわけですね。日中は砂に潜ってあまり活動的じゃなく夜行性のよう。でも夜に釣れにくいのは、ルアーを視認できるほど目がいいわけじゃないかもですね。

エソ - Wikipedia

……エソくんの生態を知ったところで、釣り人の誰一人として喜ばない気がする。

魚釣りの行き着く所は、パワフルな相手でファイトが楽しいか、めちゃウマだからの2点でしょう。エソはあまり知られていませんが、後者の「めちゃウマ」に属するかもしれません。

エソは練り製品の材料で最高級に位置する理由

エソは純白の白身で、身質も良く美味な魚です。

なぜそんな美味しい魚を、食いしん坊な釣り人が外道扱いするのか……その理由は、三枚卸しにしても小骨が多く、刺身はもちろん焼いても煮ても食べるのが面倒ところ。いくら美味しい魚でも、食べる時や調理に手間があると、外道になるのはご愛嬌。

唯一といっていいほど、エソを美味しく食べる方法が「練り物」です。

全国各地にあるご当地練り物には、沿岸の底引き漁でよくとれる雑魚が使われる傾向があります。その中でもエソは、純白のすり身とベストな食感を実現できるため、蒲鉾や竹輪の材料としては最高品質に位置します。

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遠州灘の恵みで育ったヤマサのちくわ

ヤマサのちくわはプチ贅沢品と思っている
このためにスーパーで久々にヤマサのちくわを買いました。安売りの2倍の値段すっゾ。

「ヤマサちくわ」は愛知県豊橋市に本社を置く、ちくわなど魚肉練り製品の製造を営む企業です。東海民ならTVCMが記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。

そのルーツは文政10年(1800年台)と古く、四国の金毘羅参りの際に見た”ちくわ”をヒントにはじめたらしい。原材料は遠州灘でとれる「エソ」「グチ」「ハモ」を使用しており、こだわりを持つ安定した品質と味で、現在まで続く老舗であります。

浜松市内のスーパーでも普通に買うことができます。最近だと高速道路のSA・PAや百貨店にテナントがありますね。愛知県の駅構内にもあります。

ちくわじゃないけど、歩きながらでも食べれる「ごぼう巻き」「チーズ巻き」は、小腹空いた時のファストフードにおすすめ!

ヤマサちくわについて[ヤマサのこだわり]|【ヤマサちくわ】豊橋名産
ヤマサちくわの商品、直営店、練り物レシピなどをご紹介しています。

他県のちくわでも活躍するエソ様を讃えよ

”長崎ちくわ”は有名で、エソをメインに使用しており、名前まんまの「えそちくわ」があります。

えそちくわ | ちくわ/板かまぼこ | 株式会社しまおう / 長崎五島練物工
長崎五島のえそちくわ。エソはとても高級な魚で、竹輪の素材に最適な人気のちくわです。

太平洋側の各地域で作られるちくわは、大抵エソが使われています。西日本では(練り製品において)高級食材で扱われていますね。

エソが使われる理由は、極上の弾力と白さを実現しやすいからです。

笹かまぼこなど蒲鉾にはスケソウダラが使われています。ちくわに使う地域もありますが、弾力で一歩劣るようです。歯ごたえは魚肉の配合や調味料で変化するため、味わいや歯ごたえの違いも、地域の特色が出るため、食べ比べするのも面白いかもしれません。

ちくわ|知る・楽しむ|マルハニチロ株式会社
ようこそ!マルハニチロ株式会社のホームページへ。マルハニチロのちくわコーナーでは、全国の特産ちくわ・かまぼこ、すりみの原料となる魚、ちくわの製造工程、すりみの製造工程、実際のちくわ工場の様子など、ちくわとかまぼこに関するいろいろな情報をご紹介しています。

マルハニチロのHPにある「すり身の原料となる魚」を眺めると、意外に感じる魚も見かけると思います。

ご当地練り製品は、やはり地元でとれやすい魚を使用しています。ヤマサちくわは遠州灘、九州なら五島沖、西日本なら瀬戸内とかね。日本海や東北以北になるとスケソウダラが多くなる感じですね。

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家庭でちくわを作る方法

魚肉の練り製品は白身がベストですが、赤身の魚でも作る方法はあります。静岡のご当地練り製品である「黒はんぺん」は、イワシを練って作ったもので、名前の通り黒っぽい色が特徴。

ちくわは家庭でも作ることができます。

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用意するのは「練る魚」「塩」の2種。ハンバーグと同じく、”つなぎ”に卵や粉物を使うこともありますが、練ることによる粘度の決め手は塩です。材料の3%くらい追加するとベストな弾力が手に入りやすいようです。

楽を取るならフードプロセッサーですが、塩を追加しつつ粘りを確認しながらですと、すり鉢でゴリゴリがおすすめ。

機械で作るならハンドブレンダーがいいと思います。器に切り身を入れて、すり鉢のように混ぜれるし、粘りを確認しながら調整しやすいメリットがあります。

エソが爆釣しそうな雰囲気なら自作ちくわにしてみては?

エソは最大70cmくらいまで成長します。そのサイズならちくわ1本分ギリギリ作れる程度ですね。3匹くらいなら十分作れる量になるかと。

刺身は絶望的に食べにくいですけど、もし食べるなら内臓とって丸焼きにして、身をほぐして食べるのが妥当。皮が特に美味らしいので、余す所なく楽しむにはベストな方法だと思います。

……釣り人が外道扱いしている魚って、美味しい魚が多いんですよ。

釣りの手段を”食べる”に置いている方は、エソが釣れたら是非調理してみてください。

エソ - Wikipedia
ちくわ、かまぼこ、ご贈答、ギフトの通販サイト|【ヤマサちくわ】豊橋名産
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海釣りがメインでたまに淡水も。2019年の目標は月イチ釣行、浜インしつつ遠州サーフを再度マッピングしていきたい。

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