アウトドアのアウターウェアは、もうワークマンに全て委ねてもいいのでは?
ガチでそう思う理由に、「無難なデザイン」「安いけど機能が充実」があります。アウターだけでなく、シューズも販売しており、今季は防水シューズが話題になりました。
ワークマンなら頭のてっぺんから足の先まで、1万円程度で防水ギアをキメることができる! やすい。
一方、「高いだけ」が露呈しはじめた釣具メーカーを利点は何があるのだろう?
ワークマンの防水シューズがジメジメした梅雨を快適に
雨が続く時期、足元の防水は意外と難しい……。
簡単かつ最強なのは「長靴」。でもダサいし歩きにくい……。防水のスニーカーや革靴もあるけれど、そもそも丈が短いから水が入るのが弱点だから、防水効果に期待はできません。うーん、ダサくて歩きにくくても、長靴を履くのが正解だろうか……。
そんな考えを巡らせていた時、「ワークマンの防水シューズが機能もデザインも良くて安い!」と推してくる記事を見かけました。
「降雨時に足が濡れにくく滑りにくい安全な靴が欲しい……」
「よっしゃ作ったろ!」──そんな勢いで産まれた感じのする防水シューズは、大雨被害が増えた近年の環境と相まって、ニーズが増えたのだと思います。もうワークマンで買えないのは下着くらいじゃないかな?
釣具メーカーとワークマンの防水シューズを比べてみた
釣具メーカーのシューズは、釣りをする状況に合わせた機能性がメリットです。「そんなの当たり前じゃないか」と感じるでしょう。でもこのくらいしかメリットがないのも事実です(悲しみ)。
ヤツと比較するのは、業界内でもデザインと値段が特に頑張っている「ダイワ」を参照。
数あるシューズの中でも、原宿でも違和感ないレベルの防水シューズがこちらの「DS‐2301QR‐HL」。遠目からはカーキの革ブーツに見えるが、実は簡易防水シューズです。ラジアルソールで町歩きもOK! もちろん釣り場でも安全に歩ける万能さ!
でも、余裕で1万超えるんだよなぁ(縫い目がダサいのに)。
”釣用”の何が違うのだろう。それはポイントに合わせた靴底を選べること。
磯や渓流なら、岩場で滑らないよう「スパイク」を選べるし、苔やノリで滑らないよう「フェルト」が選べる。砂でも歩きやすいよう考えられたラジアル底もあります。つまり、自分の釣趣に合わせた安全靴を選べる感じです。
一方、ワークマンの防水シューズがこちら。
「見た目はスニーカー、でもこれ長靴じゃね?」な代物。魅力はなんといっても「1,500円」という安さ! PVC素材で撥水は抜群。足首からの浸水を防ぐよう丈も長く、スーツに合わせても違和感がなさそうなデザイン。これを釣り用に選択するのもやぶさかじゃないのでは?
──でも、
これで滑りやすい磯や渓流にいくのはどうなの?
防水シューズは「汎用or専門」でメリットを見い出すべき
未舗装が多く、足場が悪いアウトドアに使う靴は、状況にあったアイテム選択をするべきです。
探せば安いアウトドア専用シューズだってあります。ワークマンは安いのが魅力ですが、ライトなアウトドア以外の使い方に適しているのか? と問われれば、ちょっと違うと答える。街歩きなら十分ですけど、これで沢登りは無理ですよね。
魚釣りでも堤防や土手など、足場が優しくファミリー向けポイントならいいでしょう。これで磯に行くのは命知らずと言われても仕方ない。
釣具メーカーやアウトドアメーカーのシューズは、困難な状況に対応したカスタムが魅力です。
例を挙げると、「これなら磯で滑らない!」「苔がはえた石も歩ける!」などがありますが、魚釣りの中でもニーズはごく一部ですよね。それでも必要とする方はいる。ニッチな需要だが、「安全で楽しんで欲しいためのアイテム」と願ったメーカーの想いがカタチになっています。
”安さ(コスパ)”は確かに魅力です。ただそれに目がくらんで選択するのは間違いのもと。アウトドアはポイントに必要なアイテムを選択できる知識が必要です。登山ならプロクライマーがいるわけですし、魚釣りならメディアアングラーがいます。そして我々みたいなレビュアーもいるわけです。
アイテムの選択に迷うようなら、店で「現在の装備でコレやってみたいんだけど」と相談してみるのがいいでしょう。予算も伝えるとなおスムーズです。