商業捕鯨が再開され、各地で水揚げされた様子が続々とニュースに流れました。
”捕鯨は文化”の旗を掲げ、世界の(一部)批判を跳ね除けて操業していますが、そもそも現代の食卓に鯨肉は必要なのだろうか? ──飽食の時代にわざわざ殴り込ませる要素が、鯨肉にあるのだろうか。そう思い調べたところ……
鯨肉は牛肉と比べて、低脂質で高タンパクらしい。
筋トレとダイエット目的ならアリじゃね?
調査捕鯨でも肉の在庫はあまり気味だったワケ
2019年7月から商業捕鯨が再開されました。「日本の食文化を守るため」が理由に掲げられていますが、現代の生産年齢世代にとっては幻の存在といえます。なので、捕っても購買者層がいるかどうか、が疑問でした。
昭和のバブル経済くらいまで、鯨肉は貴重なタンパク源でした。精肉の畜産はわりと歴史が浅いですし、江戸時代までは獣肉が禁忌とされた時期もあったため、日本の食卓に肉が普通に並ぶのは、歴史上ではごく最近の話になります。
なぜ鯨肉が古くから食べられていたのかは、獣ではなく魚と認識されていたからです。
なんだか屁理屈に聞こえますが、日本以外でもそういう認識が強く、宗教上で豚肉牛肉が禁止でも、クジラは魚だからオッケー、みたいな国も多かったそうです。
日本は江戸時代から本格的な捕鯨が始まり、昭和後期まで当たり前のメインディッシュでした。消費量では過去最高(約23万トン)の記録がありますが、他に選択肢が無数にある現代において、批判対象にもなる肉をわざわざ選ぶ理由もありません。
だからこそ、無理やりにでも消費をさせたいなら、消費することのメリットを説くべきです。
低脂質で高タンパク!鯨肉のあなどれない栄養価
鯨肉の栄養価はあなどれません。
100gあたりのエネルギー(kcal)は和牛ヒレのおよそ半分。
たんぱく質は約2割ほど高く、特に脂質がほぼないのが強み。
タンパク質は筋肉と体を構成する重要な栄養素。脂質が少なければ、体に脂肪を貯蓄することもありません。これらの要素から、鯨肉はとても優秀なダイエット食であるといえます。
だからこそ、飽食になる前の時代を支えていたのでしょう。
参考:日本食品標準成分表PDF(くじら肉)|文部科学省
再開後の初競りはキロ4500円以上でまだ高い
1キロの肉塊はステーキなり刺身に加工され、我々の食卓に届いています。問題は、消費先が不透明なところ。
今の30代以下で、鯨肉を食べた経験のある人は少ないでしょう。てか居ないのでは? 私は一応食べたことがありますが、特別おいしいわけでもなく、「脂がないパッサパサの肉」としか記憶がありません。鯨肉のたつた揚げは給食でたまに出てきたなぁ。
鯨肉が安くなれば、究極のダイエット食になるスペックはあるが…
低カロリー高タンパクな鯨肉は、鶏ササミより有能な低コスパダイエット食になりえます。
鯨食を宣伝したいのなら、「食べると健康!」なり「ダイエットに最適!」などの効果を打ち出し、メディア露出や広告で浸透させるのがベストでしょう。
とはいえ、ガチで筋肉つけたいなら、プロテインのほうが効率はいいですが。
プロテインを飲むことで食事量を減らす効果もあり、本気でダイエットしたいならマイプロテインは味も美味しく溶けやすくておすすめです。(案件でもなんでもなく純粋におすすめ。)