夏の風物詩、水難事故を防ぐにはどうすればいいか

夏の風物詩、水難事故を防ぐにはどうすればいいか

「猛暑」「大型連休」「台風」……。これらが揃う2019年の夏季休暇シーズンは、水難事故がなかなかのハイペースで発生している。事件事故に関して取り上げるニュースは多いけど、「なぜ起きたか?」の”過失”を問うことはほぼ無い──

そのせいか、水辺で遊ぶことのリスクが未だに周知されていないのでは? と感じている。

スポンサーリンク

「今日しか遊べない」でも引き返す勇気

夏に起きる水難事故は、”わざわざ荒れた海”に突入するパターンが多いです。

特に太平洋など外洋に面した海水浴場は、洋上の発達した低気圧によって、沿岸では実感しにくい高波が発生しやすい傾向があります。特に現在は「台風10号」が長期に渡って居座っているため、太平洋側は連休スタート前から、常時2m以上の波が押し寄せています。

猛暑や高波も影響か、各地で水の事故相次ぐ
 11日は各地で水の事故が相次ぎました。近づく台風の影響で、海岸の近くでは高波への注意が必要です。  午前11時半ごろ、神奈川県小田原市の海岸で小学5年生の女の子(11)と44歳の母親、2人を助けようとした会社員の男性(44)の3人が海に流されました。  いずれも救助されましたが、母親は心肺停止の状態で発見され、搬送先...

小田原の海岸で起きた事故は、荒れた海で危険な状態なのに、なぜそこで遊んだ? の事故例ですね。

映像を見てもらえばわかる通り、海水浴の対象になっている地域じゃありません。テトラがある時点で”波が高くなりやすい場所”なことは、釣り人なら自然と理解するものです。テトラが何のために存在するのかは、一般教養じゃありません。

水難事故が起こりやすい状況は、管理するべき大人と遊ぶ子供どちらも、危険意識がない場合に起こりやすいものです

自然を経験せずして怖さを実感できるわけがない

状況から察するに、水際でキャッキャッと遊んでいたら、今までより高い波が来て足をとられてしまい、そのまま子どもが引きずり込まれたケースでしょう。

太平洋の沿岸は”普通の状態”で波高は1.5mほどです。サーフルアーメンはウェーダーを履いて水辺に立っているわけですが、足首まで来る程度の寄せ波でも、足が取られそうになった経験はあるでしょう。

その程度で大人が足をとられるのに、身体も小さい子供がどうして耐えられるのかって話

ましてや今は、台風10号の影響で波が高くうねりもある。うねりがあると波高2mは参照値でしかなく、1mもあるし3mもあるランダム性の高い波になります。ようするに、予測不可能な高波が来てもおかしくない状況なんです。

海を見ることが多い釣り人なら、「こんな時に海辺で遊ぶなんてバカかよ(嘲笑)」と感じるでしょうけど、海を見たことがない人だっているんです。この多様性を認めないのが世間の悪癖です。「自分なら行かないのに信じられない!」とかいっちゃう人のことですね。

こういう水難事故が起きると、ニュースは必ず注意喚起はしていますけど、時間をかけて特集するのではなく、事件にほんの少し添えるだけ。そんなの「ふーん」くらいの認識で終わると思いませんか?

いかに”無謀さ”を伝えるか

静岡県の2018年の夏は、一時的に水難事故が多発しました。ええ、例に漏れず、台風が近づいている時です。「台風近づく→なぜか海に行く奴がいる→溺れる→ニュースになる」、オーケー?

水難事故を防ぐために 大学生に呼びかけ 去年は学生3人死亡 事故を繰り返さない | ニュース | テレビ静岡
フジテレビ系列のテレビ局<テレビ静岡>。番組情報、ニュース、イベント、スポーツなど静岡のことならテレしずへ!

記事にある大学生の件は確か、波が高すぎて救助が難航し、台風が過ぎ去った後に発見されたケースだったかと。駿河湾と相模湾は名前に”湾”とありますけど、地図を見てもらえばわかる通り、外洋となんら変わらないし、海水浴場もごくごく一部にしかありません。湾奥は高波が発生しやすく、進入禁止の場所もあります。

水難事故を防ぐために一番簡単なのは、水辺に近寄らなければいいだけ。ただその伝え方が雑すぎることで、悲劇が生まれている気がしてなりません。

見守るべき大人は、「なぜ近寄ってはいけないのか?」の答えを持っていなければいけないと思う。それを知らずして、どうやって無垢な人に危険を伝えられるのか。それを知らない大人が、どうやってリスクヘッジできるのか。

極端な話、水を入れた洗面器に顔つっこんで、もしもスッポリ顔にはまって自力で外れなかったら……溺れちゃうでしょ? 足がつくプールだって、顔を下にして失神すれば窒息死してしまいます。

危険性を教えるのは教育か、それとも家庭か

沖に流されたら、どうして大人が犠牲になる?そうなるのが水難事故だ(斎藤秀俊) - Yahoo!ニュース
昨日8月10日から海において、大人が溺れて亡くなり、子供が助かる水難事故が多発しています。どうして大人が犠牲になるのでしょうか。そこにはそうならざるを得ない水難現場の厳しい現実があります。

水難学会なんてあるんだ……。珍しい議題のニュース記事ですが、内容はあまりためになりません(辛辣)。

救助に向かった大人が溺れることが多いのは、助けるために後先考えない行動をした結果がほとんどですが、根本にあるのは「自分は泳げるはずだ」の過信ではないでしょうか。”泳ぐこと自体”はできても、貴方は全力のクロールで何メートル泳げます?

レスキューやライフセーバーは定期的な訓練をしており、保持資格のために試験だってあります。かたや水難事故に遭遇するのは、水泳はプールで好きな子の水着が眩しかった程度の大人達が多いわけです。日頃から運動もしていないし、泳ぐ練習だってしていない。そんな状況で沖に流された人に追いつくまで、体力が続くのだろうか。……キツイでしょう?

なんにせよ、溺れた人を見かけた時点で通報はするべきです。これは最低限の”保険”ですね。

水の事故、山の事故を防いで 海、川、山を安全に楽しむために | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
夏は海や川、山など、アウトドアでのレジャーを楽しむ機会が増える季節です。自然に触れるレジャーは、楽しみがある半面、自然ならではの危険もあります。アウトドアでの事故を防ぐためには、自然を甘く見ず、危険をきちんと認識し、計画を立てて行動することが大事です。ここでは、海水浴や川遊び、山登りやハイキングなどでの注意点を紹介しま...
海の「もしも」は118番|海上保安庁

ちなみに118は海の水難事故の通報先。河川の水難事故は119か110にしましょう。携帯電話かスマートフォンならGPSで現在地の住所もわかるため、通報する前に確認しましょう。スマホなら音声案内(Siri、Googleアシスタント)で「現在地の住所」といえば教えてくれます。

トラブルの対処は、いかに冷静になれるかが要です。「やっべ」と思ったら深呼吸しましょう。心拍数を落とすにはこれが簡単かつ最善の方法です。

Tips特集記事
スポンサーリンク

にほんブログ村 釣りブログへにほんブログ村 釣りブログ 東海釣行記へ

記事が気に入ったらシェアをお願いします!
スポンサーリンク
ブログを気に入ったら
「いいね」お願いします!
更新情報はこちらでも

海釣りがメインでたまに淡水も。2019年の目標は月イチ釣行、浜インしつつ遠州サーフを再度マッピングしていきたい。

SNSで更新情報を届けております!
とある浜松アングラーの一生