Zeake(ジーク)から発売されている「サーフグラビティヘッド」は、「プラグ+ジグヘッド」の変わり種で面白いルアーだと直感。
メーカーはこれを「プラグヘッド」と呼んでいます。
サーフのフラット向けジグヘッドといえば、重いウェイトで無理やり飛ばし、ボトムネチネチでヒラメドーン! が主流です。
プラグヘッドはその浮力を活かすことで、ボトム攻略テクニックに幅を広げてくれます。
その性質は「シンキングペンシルかな?」と錯覚するほど。
この記事のまとめ
Zeake(ジーク)から発売された「サーフグラビティヘッド」は、「プラグ+ジグヘッド」の独特な設計で注目を集めています。メーカーが「プラグヘッド」と呼ぶこのルアーは、高浮力を活かして従来のジグヘッドの弱点を補い、ボトム攻略の幅を広げます。特にサーフのシャロー帯では、ゆっくりと魅せるアクションが可能です。
従来のジグヘッドは「オモリ+ワーム」の簡素なリグで、浅い場所では速く巻くかジャークで誤魔化す必要がありました。しかし、サーフグラビティヘッドは「樹脂製ブラグ+ウェイト+ワーム」が一体化し、シャローでもボトム付近をゆっくり引ける設計です。前方のシンカーが砂底を耕し、ワームが立ちやすくなるため、特にマゴチやヒラメに効果的です。
また、このルアーは「シンキングペンシル」のような特性を持ち、浮力のおかげで水平姿勢を保ち、ゆっくりとフォールします。ウェイトは14g、21g、28gがあり、サーフだけでなく港湾や干潟のシーバスにも対応します。
サーフグラビティヘッドは、遅く動かせて長時間ルアーを見せることができるため、ハイプレッシャーな状況下で特に有効です。使いこなすためには、サーフの地形を熟知し、正確なキャスト技術が求められます。
サーフグラビティヘッドの利点とは?
従来のジグヘッドは「オモリ+ワーム」の簡素なリグ。ただの鉛にスイムなどの機能性を求めるのは難しく、食わせのアクションはワームの形状が要でした。このままでも十分釣れますが、どうしても不利なポイントがある。
それがサーフのシャロー帯(浅いところ)。
スイムまで気が回らないジグヘッドでは、ボトムを切るために速く巻くか、ジャークで誤魔化す必要がありました。そこからわかるように、”ゆっくりルアーを魅せることが苦手”なんです。だからワームに派手な動きをさせる必要があ──でも、派手すぎても魚を散らしてしまいますよね?
そんな”スレ一歩手前”を打破する時に有効なのが、Zeakeの「サーフグラビティヘッド」です。
「プラグ+ワーム」の設計で高浮力のプラグヘッドに進化
サーフグラビティヘッドが他と違うのは、「樹脂製ブラグ+ウェイト+ワーム」がひとつになっていること。ようはシーバス向けプラグを半分切って、ワームを刺したような形状です。
ルアー前方には外付けシンカーがあり、まるで”エギ”のよう。これにより、極度のフロントヘビーになることで、ワーム部分が浮きやすくなるし、ウェイトを足にしてボトムで立ちやすいようになります。
これがもたらす効果は主にふたつ。
- シャローでもボトム付近をゆっくり引ける
- ボトムのズル引きでワームが立ちやすいからアピール抜群!
よって、サーフのフラット相手にかなり有効な仕上がりとなっています。どんな風に使えるかは、拙い絵にしてみました。
前方のシンカーで砂底を耕す感覚でズル引きできます。浮力があるため底をゆっくり這わせれるから、フラットでもマゴチには特に有効ですね。ヒラメはただ巻きとかジャークするほうがいいかも。
浮力のおかげでシンペンのように扱えるプラグヘッド
浮力があるのでフォールは水平姿勢でゆっくり。先端ウェイトのおかげでリトリーブ時の水噛みもいい。これらの特徴は、あのルアーに似ていますね。
──もはやこれはシンキングペンシルの理想形なのでは?
ウェイトは「14g」「21g」「28g」の3つがあり、20g以上はサーフ向けですけど、14gは港湾なり干潟のシーバスでも使える設定ですね。シャロー帯といえば干潟ですし、初夏から秋にかけてのシーバス・チヌなどに有効なルアーにもなるでしょう。引くレンジを変えることで、どちらにも対応できます。
そして”サーフ”と名がつくだけあって、最も輝くポイントはサーフのフラットゲームでしょう。
ステイで食わせるピンポイント爆撃テクが光るグラビティヘッド
こいつの利点は他のジグヘッドよりも、遅く動かせて長い時間ルアーを見せるところにあります。
しかし、活性が高いフラットにそこまでする必要はありません。使い所は、人気ポイントやマヅメ後など、ハイプレッシャーな状況下にある時……、すなわち”マヅメ組が帰った日中”です。
人が居ないタイミングだと、地形変化周辺の”魚が居そうな所”をピンポイントで狙うほうが効率はいい。そこに魚が居たとして、有効なルアーは数ある種類の中でも一握り……。サーフグラビティヘッドを有効活用するなら、射程距離50m未満のワンドか、急深のポイントが向いています。
遠州灘サーフで地形変化に富むエリアといえば、掛川周辺に愛知東部ですかね。急深なら駿河湾ほぼ全域になりますけど、フックが多いワームが向いている場所は一握りになります。
遠州サーフなら21gで足りるし、
駿河湾サーフなら28gも使う感じでいいと思います。
グラビティヘッドで凄腕が釣れなかった魚を捕る快感を
グラビティヘッドは、サーフの地形を熟知した中級者向けですね。30cm単位でキャストを刻める腕があれば、釣果もおのずとついてくるでしょう。ワームはランガン向けです。
デイゲーム主体ならグリーンカラーがおすすめ。
どんな魚種でも場所でも、魚が居やすい場所は存在します。そこへ確実にアプローチをする技術を、活性が高めで入れれば食うような、中型以下フラットが多い夏の間に練習しておくべきです。