クロダイの好物から繰り返し使える接着剤が産まれたらしい

クロダイの好物から繰り返し使える接着剤が産まれたらしい

とある生物から画期的な接着剤が産まれたらしい。

その原料はクロダイの釣り餌にもつかわれる「イガイ」から。……たしかにあいつら岸壁にしっかり着いているよなぁ。餌だと1個だけ針につけて使うんだけど、岸壁から剥がれ落ちるビジョンが全くないくらい、強力接着だよねぇ。

この接着剤はもちろん世界初です。

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北大が生んだ「繰り返し使用可能な接着剤」とは?

北大と略したくなるのも理由がある。その正式名称は──

『北海道大学創成研究機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)』……と、一気に20文字くらい稼げる魔法の言葉なのだ。新聞などある程度文字数制限があるスペースでは、乱用するとサボりと認定されかねない。研究論文とか卒論でよくあるけど。

ちなみに『ICReDD(アイクレッド)』は”Institute for Chemical Reaction Design and Discovery”の頭文字だぞ! WPIはどこだ!

──で、この研究拠点では「化学反応の設計と開発」を扱っています。今回発表された”海水中で繰り返し使用できる接着剤を開発”については、同大学院先端生命科学研究院のFan Hailong研究員,同研究拠点・同研究院・同大学国際連携研究教育局の龔 剣萍(グン・チェンピン)教授らの研究グループの発表によるもの。

既にNature誌にも掲載されており、世界のどこかで「北大やばくね?」と噂されていることでしょう。

海水中で使えることに大きな意義がある

当研究のアレコレについては、北大の公開記事を熟読してもらうのが早いのだが……

文系は5行目くらいでブラウザを閉じそうだし、誰にでも伝わるよう咀嚼してお届けするのも個人ブログの使命であります。

海の岸壁を見ると、張り付いている貝がいますよね? 黒い「イガイ」とかブツブツの「フジツボ」など、これらは「なんで水中で接着しているんだろう……」と疑問をもたれていました。その謎を解こうとした結果、”接着タンパク質”という物質で張り付いていることがわかり、成分を解析してたら「ほうほう、こうなっているのか」と判明したから、人工的にそれっぽくやってみたら、1㎡あたり6㌧も耐える接着剤が産まれちゃった──!

というわけです。ちなみに6㌧は普通乗用車(4ドア)が4台ぶら下げても大丈夫なくらい。現行クラウンが1470kgらしいです。

これがおまけに”繰り返し使える”わけだから、接着剤としても類を見ないヤバイ発見となります。

ただ現状だと「海水中のみの制限」がありますが、これはハンデにもなりません。船舶の修繕だったり、海上施設の建設だったり、海上発電の支柱を支えるためとか、堤防の補修に水中で固まるコンクリなどなど、海の産業開発に大きな変革をもたらす発見といえます。

イガイくんの接着タンパク質が世界を支える──かも?

堤防でクロダイ釣りに勤しむ方々にとって、イガイはポピュラーな餌でしょう。

今回の件で「イガイ」をペディアってみると、”イガイ接着タンパク質”のワードが目に止まる。どうやら「よくわかんねぇけど、水中でどんな物質でも吸着できるヤツってヤバくね?」の可能性については、過去から着目されていたようですね。なぜかといえば、人工の接着剤は水中で固まらないからです。固めてからなら別だけどね。

それは視点の違いになりますが──

  • 水中で使えない接着剤
  • 水中でこそ使える接着剤

例えば貯水槽の底に穴が開いたとすれば、外側から強引に塞ぐか、空っぽにしてから塞ぐかの選択になります。外側から塞いだ場合は、水圧が修理部分にかかるし接着剤に浸透するしで、一時的な補修にしかなりません。まあ空っぽにできるなら内側からペタッと貼るけど(台無し)。

でも内側から水のある状態でも塞ぐことができたなら?

水中でこそ吸着する接着剤なら、水が入ってようとも内側からペタッとできるし、あとは水圧が勝手に押し付けてくれる。水道管などの応急処置がやりやすくなりますね。水で接着できれば体組織にも使えるわけで、ちぎれた腕をバトルマンガっぽくくっつけて再生することもできるかもしれません。HxHのヒソカかな?

そんなわけでイガイ接着タンパク質は、現在の技術を刷新できる能力を持っていたわけです!

海底神殿はこうして作られたのかもしれない?

海中で使える接着剤だから、ダイバーがブロックを組み上げてレゴな家を造ることもできますね。

……誰が住むんだというツッコミは置いて、こうして遊びの一貫が後世に残り、「まったく俺達のご先祖さまはよ──」と物語がはじまってもいいんじゃないだろうか。その時代に失われてしまった技術であるなら、後世の知識欲を掻きたてることもできるのでは? まあ今やると環境保護警察が飛んできそうですけど。

海水中で繰り返し使用できる接着剤を開発 ~海洋付着生物「イガイ」に学んだモノづくり~
New bio-inspired hydrogels can act like superglue in highly ionic environments such as seawater, ove...

とにもかくにも、この発見により海洋産業に革新が訪れるやもしれません。海上油田など施設整備に活用されそうではありますが、身近である護岸整備にも役立ってくれることでしょう。生物の謎を解明することは、このような”革新”のキッカケになるものなんですねぇ。

イガイくんすげぇや……。俺もバンジーガムできるようになりたい。

ボンディックみたいに紫外線で固着するのも便利。接着剤も多種多用で、アレとナニしかくっつかないとか用途別にあるため、カップリングみたいに覚えておくといいよ!

イガイ接着タンパク質 - Wikipedia
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