「20ツインパワー」を触った感想をひとことでいうと──
もう、ステラいらなくね?

ツインパワー20のアレコレ
ツインパワーシリーズは、シマノ製リールのスタンダードであり、最も汎用性が高いリールです。
多くは軽量化を重視して進化を遂げていますが、ツインパワーはシリーズを通して、強度をひたすら追求しています。
20年初に発表された「20 ツインパワー」は、業界最強の強靭さをさらにアップグレード。なおかつ軽さと巻心地まで手に入れました。

……あれ? ……これってもう、無敵じゃない?
3000番で新旧を比べると、15年製は245g、20年は215g。約15%の軽量化に成功しています。
そして他リールの良い所を吸収し、スペックだけなら「ステラ18」と遜色なくなりました。
ステラ独自だったロングスプールを搭載し、マイクロモジュールギアもつけて巻き心地もシルキーに。高耐久と安定したリーリングを実現しています。
もうツインパワーだけでいいんじゃないかな?

http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5913
軽さと強度を兼ね備えパワーに応えるリール
ツインパワー20の展示で、それを持った瞬間──。

「うわっ軽っ!」と衝撃を受けました。
業界最軽量のヴァンキッシュよりは重いけど、大抵のリールよりは軽く感じますね。
軽くすると耐久値が低くなりがちですが、高負荷でも変形しにくいスプールにベールを採用! これならオフショアの大物と対峙しても問題ありません。
コアシールドよって、防水耐水性もアップ。スプールのデザインも回転時に空気を取り込みやすくなっているので、発熱抑制にもなっているし、明らかに”大物に使うこと”を意識した感じですね。
PGでもなめらか~なハンドリング
PGとXGに触れてみましたが、どちらも動き出しがすごく滑らか。マイクロモジュールギアⅡとサイレントドライブにより、ブレない安定したリトリーブが楽しめるでしょう。
この価格帯で最高を確認していまうと、ますます次期ステラへの期待値が跳ね上がってしまう……。

リールをフリーで巻くことが多くなるルアーキャスティングにおいて、リトリーブの気持ちよさは重要です。もしそれが「ガリガリ」とか悲鳴を上げていると、ノイズになって集中できないでしょう?
雑音が入らないリトリーブだからこそ、小さなアタリも判別できるようになります。
あらゆるシーンに合うハイスタンダードなモデル
ツインパワー20のラインナップは、1000~5000番台と沿岸の大物まで対応する形。これ以上はSW(ソルトウォーター)モデルが主導権を握ります。
4000番にPGモデルが存在するのがわかってる感ある。
近年はロッドも高負荷に耐えれるモデルも増えているので、ドラグをかっちり閉めたガチファイトをしやすくなりました。そんな時にこそリールのトルクが問われます。
最も早く魚を疲れさせるためには、ラインが切れないぎりぎりにドラグを設定して、リールのパワーで寄せるのが効率的です。

ツインパワーはゴリ押しのパワーに耐えるよう、新たにスプールとベールが強化されています。ロングスプールになっても、フェザーリングはノーマルと違いはわからない程度です。
ツインパワーを選ぶべきシーンは
ツインパワーは中型以上に合わせたセッティング。あらゆるパーツの耐久を追求しているため、巻くだけで魚を取り込めるような性能がウリです。生物が機械に勝てるわけないだろ!
3000番前後を選べば、ショアキャスティングに使うなら申し分ないサイズ。

主戦場がオフショアだったり10kg以上のアングラーなら、5000番以上かSW(ソルトウォーター)モデルを選びましょう。

ツインパワーのトルクが活きる釣りは、障害物が多くなるたけ早く浮かせたい状況下。ツインパワーはギアの強靭さもウリなので、荒っぽい巻きにも対応してくれるのが強み。

「細かいこたぁいい、巻ききれば勝ちなんだ!」
というパワースタイルの方に、ツインパワーはもってこいの品物です。
