釣れない理由をデザインする

釣れない理由をデザインする

アングラーの失敗は、魚が釣れなかったことなのだろうか。

SNSでは全国津々浦々の釣果報告を見ることができますが、「釣れないことが恥──」と思っている方が多いように感じる。いやいや全然恥ずかしくないよ? むしろ釣れなかった理由をキチンと説明できる人の方が凄くない?

釣れない理由を振り返ることで、魚を釣るための設計図(デザイン)を完成しましょう。

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「釣れない理由をデザインする」とは?

「今日も釣れなかった」と嘆く人は多い。でも「じゃあ次はこうしてみよう」とか、改善策を考えて次回に備える人は少ない。何故かといえば、「これが釣れるメソッドのはずだ!」と信じているから

一般に紹介されているメソッドとは、実績と経験を基にした「平均値」です

釣れるメソッドとは、”どこでも通用するやり方”として、広義に当てはめた方法のこと。これが限定されたポイントに通用するかは別の話。例えば、琵琶湖のバスで爆釣できるメソッドを取得していても、河口湖で同様に無双できるかは未知数です。水温や水深も違うし、生息しやすいポイントや個体数も違うからですね。

もしも”どこでも釣れるメソッド”が存在するなら、「そこに居るはずの魚を釣る方法」を地域ごとに最適化された物になるはず。その”最適化”が「デザイン」に該当するのです。

「デザイン」とは、問題を解決する力

世間一般が連想するデザインは、東京五輪でも使われる「ピクトグラム」のような、”ひと目で意味がわかるイラスト”みたいなのを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

デザインには「設計力」の意味があります

最近は「地域社会をデザインする」とか、「ビジネスモデルをデザインする」など、意識高そうな高説を耳にすることも多いでしょう。それは”見直すこと”を指しているように感じますが、”創り変える”ことを伝えたいのです。

何故創り変える必要があるのか? それは、現状の方法で成長する見込みがないから。

現状で成長できないなら、違うやり方をすればいいだけ。だって同じことを続ければ、事業が立ち行かなくなる現状を受け入れ、一緒に倒れていくだけでしょ?

その窮地を脱するため、新しい予想図を描くこともデザインなのです。

釣れない理由をデザインする

釣れない理由をデザインするためには、釣れた方法と釣れない方法をメモに残すことが重要です。

「釣れた方法」が見つかれば、繰り返すだけで釣れ続けます。これは効率化の要であり、魚釣りでいうなら、固定のポイントで同じことを繰り返す”ホームグランド”を持つことに該当します。

たまに違うことをやってみたり、知らない場所で釣りをして、「釣れない方法」が見つかったなら、それは成長のチャンスです。その方法を覚えておいて、同じ状況に立ったのなら、今度は違うアプローチを試せばいいだけ。それで釣れたなら新しく「釣れた方法」が見つかるわけです。

これを繰り返すことで、色々なポイントを攻略できるデータベースが完成します。地域ごとに区切れば、世界の各地で有効なメソッドが導かれます。──簡単でしょ?

”釣れなかった情報”は貴重な情報です。日本は「失敗=恥」の精神が根強いため、魚が釣れなかったことを「恥ずかしい」と感じているアングラーが多い。メソッド通りで釣れないと怒る人もいます。自分のテクニックや環境に責任転嫁する人もいます。もし同僚が仕事で同じ言い訳をしたら、じゃあしょうがねぇなとはならないでしょう。

失敗は恐れるのではなく、失敗と同じことをしなければいいだけ。それでも失敗するようなら、できないようにするシステムをデザインすればいい──。こうして便利な物が産まれてきました。

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失敗を回避するためのデザイン

都市の駅構内にある、わかりにくい案内板がよく話題にあがります。では貴方が思う「見やすい案内板」とはなんでしょう?

デザインに関しては”センスが必要”といわれますが、それは蓄積した知識から最適を引き出す能力をいいます。釣れない理由をデザインするのは、釣れた方法と釣れない方法を学ぶことでもあります。釣れるメソッドだけを学んだところで、釣れない理由を知らなければ、愚直に釣れるメソッドを追い続けて、同じ失敗を繰り返すだけ。

似た経験をした方も多いと思います。「失敗は成功の母」というように、間違いを認めて研究と改善を繰り返すことで、ようやく成功が盤石するようになります。こうして技術は発達してきました。

アングラーは釣れないことを恥じる必要はありません。その経験を共有することは、他に釣れないことで悩んでいるアングラーを救う一手になりえます。

世に溢れるデザインは全て、作者の想いが込められています。

階段の段差もそう。手すりの高さも客層に合わせていたり、商品を取りやすいように棚も工夫している。10路線もひしめく駅は色で路線を区別しているし、観光地は目標まで矢印と距離があれば大体たどり着く。アプリのUIも指で押しやすいことが考慮されているし、乱雑にイラストと文字が並んでいるように見えるポスターも、人がどう読み勧めるかの心理を考慮して配置されている。

デザインの理由を説明できてこそデザイナーだと思います。それはプレゼン力につながるし、あらゆる仕事に適用できるロジックだと思います。

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