というわけで、2020年の「THE KEEP CAST」は中止となりました(公式アナウンスあり)。ええ、例のアレです。早い決断だなぁと感心したい所ですが──
なぜ「KEEP CAST」が中止になったのか
なぜかは、新型コロナウイルス(以下COVID-19)の影響です(終了)。
2/22に同会場で開催予定だったイベントが直前で延期となり、「キーキャスもやべぇんじゃねぇの?」と話のタネになっていたところ、翌日の昼にLINEから「中止」の告知があって、それなら仕方ないよな
(今ここ)。横浜で周りきれなかったブースがあったので、ここで補完するつもりでしたけど……。
名古屋市はCOVID-19の二次感染が多く、23日は高速道路の改札が閉鎖されるなど、全国でも例をみない対策最前線の地になっています。
それもあって、……もしかしてポートメッセが閉鎖を決め込んだのでは? と勘ぐりましたが、会場自体は平常の様子。オートトレンドは本日も開催しているし、前週のアニメイベントも開催している。就活イベの一部は中止しているが、9割がたは決行している模様。
──てことは、開催イベントの運営の判断ってことになります。
KEEP CASTの運営は「中部プロショップ友の会」といい、東海地方のルアーショップ数店の共同団体です。あぁなるほど。もしここで感染者を出してしまうと、責任問題になるし、行政処分に下手すれば裁判もあるから、リスクを避けたわけですな。
HPと会場に予防線という注意書きを貼ればよかったのに。オートトレンドのHPにはこういう告知があります。
う~ん、これは素晴らしい予防線。こちらで注意はしたから、守らない参加者の方が悪いのスタイル。来場するなら相応のリスクを想定するべきだし、排除したいなら行かない選択肢をとればいい。そもそも発熱しているなら家で寝ようよ……という話です。
とはいえ、ここまで国民が過敏に反応するとは、私も予想外でした。
新型コロナでここまで大騒ぎになっているのは報道のせいでは?
連日のニューストップはコロコロで、政府の対応がどーのこーのを挟みつつ、根本的な対策についてはほんの少ししか時間を割いていない報道にあきれます。
どこも「手洗いうがい」を推奨していますけど、それだけで感染症を防げたら苦労しねぇよ。最近は顔も洗ったほうがいいよと言われているが、当たり前だろう? 空中に浮遊する視認できないウイルスがある可能性が高いのに、どうして肌や髪や洋服など、身につけている物に付着する考えに至らないんだ? 靴だって菌を踏むこともあるんだよ。
もともと生活する世界は菌だらけです。「もやしもん」を知っている人にとっては理解しやすいでしょう。
インフルもコロナも、対策としては”菌を体内に入れないこと”に尽きます。ようは外出したら、口と鼻と目を素手でこすらないようにするとか、随時うがいをして対策するほうがマシです。マスクをしていれば大丈夫だとか、手洗いうがいをしていれば完璧とか、それはウイルスがどこにあるかわかっていればの話。
今回の感染拡大については、厚労省がいい感じで足を引っ張っていますね。
防護服で対応にあたっていた中国のほうがマシだし、一週間で隔離病棟作るゴリ押しも世界を驚かせ、重機の人気投票が裏で開催されるなど、チャイナクオリティーでした。厚労省は結果をまとめ上げるだけの存在なのに、現場で鼻息荒く仕切ろうとしていたから、感染者を増やす結果になっています。
感染症の専門家は全国にいるわけで、武漢で新型ウイルスが発見された時点で政府が集めて会議しているべきですけどね。今回の件で諸外国に緊急対策のザルさがバレたし、武漢ではなく東京五輪が発生源だったらどうしたか、まで考えていなかったのでしょう。その可能性もゼロじゃなかったわけですし。
イベントの自粛も多いですが、マラソンで一般だけが中止になったのが一番よくわからない。エリートだけ走れば観客が集中しないと思っているのだろうか……。
報道が危険度だけを報じているので、医療機関と保健所は相談だけでパンク状態。一方でインフルエンザの患者は激減して、「あいつら今までどんだけ手洗いうがいしてなかったんだよ」と露呈する結果に。ある意味この件で、日本の咳エチケットや日常の衛生管理が、ようやく先進国らしくなってきたと思います。
とりあえず”熱があれば会社を休める社会”になることと、在宅勤務の浸透が一気に歩を進めることができたのが、怪我の功名というか、間違いは間違いと認めて二度とならなければいい──と思った次第です。