サーフでヒラメが釣れるルアー選びは簡単。
よく飛び、よく沈む物を選べば間違いない! ──とはいえ、これから始める人が、数多のルアーから選ぶのは面倒でしょうし、サーフでヒラメを釣りやすいルアーを3つ選びました。
こいつらが居れば、全国どこでも何とかなる! を考慮しています。
【豆知識】ヒラメ最強ルアーの条件とは?
サーフでヒラメが釣れるルアーの条件とは、よく沈み、よく飛ぶこと。水底でジッとしている魚にエサを届ける必要があるからね。
外洋に面したサーフの水深は、遠浅なら平均3m前後、ドン深なら5m以上が指標でしょうか。
ヒラメはエサを食べる時、追いかけたり突き上げたりして捕食します。なのでレンジは底ベッタリの必要はなく、ある程度は底から浮かす方が効果的。
釣るための美味しいレンジは、ボトムから50~150cmくらい離したところ。専用ルアーはシンキングもフローティングも、だいたいはこの条件を満たしています。
今記事で紹介するルアー達は、水深3m前後の遠浅サーフを条件に設定しています。それに合致した最強ルアー3種はこちら──。
- エフリード90S|パームス
- スピンビーム32g|SHIMANO
- ぶっ飛び君|JUMPRIZE
どれも”ヒラメのエサ”として認知されています。
対ヒラメ用HSミノーの頂点!エフリード90Sはマヅメタイムを素早く探るのに効果的
サーフルアー黎明期から活躍する「エフリード90S」は、ヘビーシンキングのリップ付きミノー。90mmの26gでごく普通のスペック。
もう古いルアーですが、今でも現役であり続けられるのは、ただ巻きだけで使えるし、結果もついているから。
大きいリップが派手なアクションを実現し、活性高めの相手に有効な動きをしてくれます。
ルアーが底に着いたら巻いてくるだけ──。たまにストップを入れ、ボトム付近のレンジキープを心がけましょう。それだけで、簡単にフラットが釣れてくるはず。
さらに詳しい使い方は、フィールドテスターの近藤さんによる動画がとても参考になります。
エフリード90Sには”3つの良い要素”があります。
- 万人が扱いやすい簡単さ
- 釣果の実績がある
- 入手しやすく安め
シンプルこそ正義。「簡単! 釣れる! 安い!」この三拍子を兼ね備えるHSミノーは、ありそうでなかなかありません。だからこそエフリード90Sは今でも推せるルアーです。
使うロッドはMクラス以上なら問題ないです。シーバスモデルはティップが柔らかめなので、フラットモデルを選びましょう。
レンジの自由度と飛距離が武器!スピンビーム32g
サーフは目の前も横も、果てがないほど広い場所。そんな場所でヒラメを狙うには、よく飛ぶルアーを選ぶのが効率的。
メタルジグは鉛の塊なので、その条件をゆうにクリアします。その代償としてレンジキープしづらく、サーフで使われるのは青物相手が多かったのが実情。
それでも十分だけど、泳ぎも得意ならより釣れるのでは?
シマノの「スピンビーム32g」は、センターフック採用のミノーライクなメタルジグとして登場しました。

メタルジグならボトムを取るのも超簡単! よく飛ぶしよく沈む。まさにサーフヒラメを釣るためだけに生まれた製品です。
重すぎない32gのウェイトは、軽く巻くだけでボトム付近をキープしてくれます。リップがないからジャークの反応もいいし、67mmと小型なので、オールシーズンのベイトパターンに対応できるのが強み!
スピンビームは他に”TGモデル”もありますが、ウェイトが増えたぶん、レンジがより下になります。遠浅サーフには向いてないですが、ドン深や青物狙いならアリ。
ウェイトも32gと平均的なので、使うロッドを選ばないのも利点。
ぶっ飛び君95Sを使って食わなきゃ諦めて帰ってOK!
JUMPRIZEの「ぶっ飛び君95S」は、外洋ショアキャスティングで数々の実績を出しており、伝説のようなルアーです。今更説明もいらないくらいですね。
簡単にいえば”重いシンキングペンシル”。
名前の通り、タックル次第では100mも飛ぶし、ウェイトのわりにフォールが遅いことが特徴。巻いて止めての釣りが得意なため、低活性にも対応しつつ、高活性ならトップで使うこともできます。

ぶっ飛び君の使い所は、スピンビームなど重くて速いルアーに反応がない時、遅い動きで食わせの間を多く取りたい時に向いています。
最大の利点は、重量(27g)のわりにフォールが遅いこと。
フラットが居そうなポイント……例えば馬の背なり離岸流の先とかがあるなら、そこへピンポイントにフォールさせると、よく釣れてきます。食い気が弱い低活性と、スレに滅法強いですね。
シンペンなのでレンジキープはアングラーの腕次第。任意のレンジをゆらゆら漂わせるリトリーブに慣れれば、おのずと釣果もついてくるでしょう。
コツは、居そうな場所にルアー流し込む──ですよ!
【終】「三種の神器」から外れたけど推したいルアー
仮にタイトルを”5選”にしていた場合、取り上げたいルアーがあります。
- レンジバイブ70ES|バスデイ
- 飛びすぎダニエル|Jackson
レンジバイブ70ESは、足元(波打ち際)をネットリ探る時に有効。
サーフはみんな「とにかく飛ばそう!」の心理があるため、意外と波打ち際は探られないことが多い。ハイシーズンはそこにヒラメが居ることもあるため、最後まで気を抜かずに巻ききろう!
飛びすぎダニエルはスピンビームの上位版。
メタルジグ+鉄板バイブのようなルアー。よく飛ぶし、巻くだけでアピール力も高く、特に秋シーズンは青物・シーバス・フラットをよく釣ってくれます。
ルアーカラー選択に迷ったら
ルアーカラーに正解はありません。何しろ人間から見える色と、魚から見える色は違いますから……。
ただルアーフィッシングにおいては、「実績カラー」があります。

サーフヒラメに限定するなら、「ゴールド」「キャンディ」「ピンク」があれば、あらゆる天候と時間帯に対応できる感じ。
ゴールドは夜明けのマヅメ時に、太陽光をよく反射してくれます。
キャンディは複数の色があるので、天候や水の濁りを問わず、”どれかが”魚に見えるようで、万能なカラーですね。
ピンクは濁りの時に有効なので、水温が高めな時期に向いています。
細かく考えず、自分が釣れそうだと思うカラーを選べばいいです。それで釣れたほうが嬉しいでしょ? カラーについての考察は、次の記事も参考にしてください。