魚の鮮度を保ちつつ持ち帰るには、クーラーボックスが最善の方法になります。
サーフルアーだけじゃなくルアー釣り全般は、現地にボックスを持ち歩くアングラーは少ない。むしろストリンガーがそれに当たるレベル。1匹釣れたら持ち帰るスタイルは王を感じるし、キャッチ&リリースの精神を守るのも崇高だ。……でも車内にはあるよね? クーラーボックス。
ねぇなんで持ち歩かないの?
【答】砂浜に保冷剤と飲料水入れたクソ重いクーラーボックスなんて持ち歩けるかよ!
砂浜に並ぶサーフルアーメン達で、クーラーボックスを持ち歩く人はまず居ない。
キス釣りでは必需品扱いなのに、なぜルアーメンは真夏でもクーラーボックスを持ち歩かない人が多いのか……。大半の理由は”見出しの通り”──なんだけど、「なぜ?」を考えると不思議に思う人は居るのではないだろうか。
持たない理由は実行するまでもなく想像できる──けれど、実際やってみたらクッソ便利かもしれないじゃない!
そう思って実行したら、わりと悲惨な目にあったのが私です。
サーフルアーにクーラーボックスを携行した顛末
夏の遠州サーフは小ブリや小サバなど、小型の青物がナブることがあります。
投げサビキすれば鈴なりで、一度に数匹かかると引きも飽きない相手ですが、鮮度が落ちやすい魚だし、ビニール袋に入れて埋めるキープ手段が面倒くさい。炎天下だと帰るころには「水煮」が完成しかねない。
もし群れに当たって数釣りしつつ持ち帰りたいなら……冷やせるキープ方法をするしかないよね?
そんなわけで小型のクーラーボックスを砂浜に持っていき、海面がわちゃわちゃしている場所から始めたのだが……。あいつら……動くんですよ……。
キス釣りのように、ほぼ定点でも数釣りが可能ならそれでもいい。青物は走り回るヤツだし、ベイトが居なくなれば解散して、また次の獲物を探すタイプ。だから基本、こちらが会いにいかなきゃいけない。──そう、会いにいくために、重いボックスを歩きにくい砂浜でいちいち持ち歩かないといけない。
そんなわけで、魚を探すランガン主体だと、タックルボックスやクーラーボックを持ち歩くのは面倒くさいわけです。だからベストなりバッグに必要な道具を持ち歩くスタイルが”最善”ってわけですね。
あと、ちょっと波が高めの時に波打ち際に置くと、波に攫われる危険もあります。私が経験したのは、波が乗り上げてプール状になっているさらに後ろに置いたのに、一番の波が乗り越えてしまい、箱がプカプカとプールに浮いていたこともありました。
──それ以来、もう何があってもクーラーボックスを持ち歩いてサーフルアーをすることはないな、と心に決めた。何も釣れないと、”ただの荷物”になるしね。
要らないほど魚が釣れる予定なら持っていくのはアリ
個人の意見だと、サーフルアーでクーラーボックスを持ち歩くのは、状況によりけりだけど基本要らない──と思います。あくまで”釣り場に”という意味で、車にはいつもスタンバイしてますよ。
春と秋には爆釣タイミングが必ずあるので、そこに合わせてキープするための箱があると便利でしょうね。まあストリンガーに複数かけることで、十分代用できますが……。ヒラメはともかく、鮮度が落ちやすい青物とかタチウオなんかは、氷で保存しておきたいものですね。
「クーラーボックスを持ち歩くことの選択」については、魚を釣るために動きやすくするか、魚を美味しくいただくために配慮するかで、優先すべきはどちらかを、自分で決めるべきです。
保冷トートバックをD管にぶら下げておくのもアリか?

Suicaの保冷バックがかわいくてイイんすよねぇ……。
フィッシングベストに飲料ホルダーは大概ついているけど、1本のみが多い。暑い時期は500ml1本だけじゃ脱水チャンスもある。複数本持ちたいのに、収納がないんだよなぁ。
そう思った私は──D管にカラビナつけて、ペットボトルを数本保冷バッグにいれて下げていました。
それ自体に保冷能力はほぼ無いですが、あらかじめ数本のうち1本を凍らせておけば、他を冷やしつつソイツが溶けていき、丁度いい冷たさがいつでも飲めます。小さい青物がナブった時のキープもできるし、脇に挟んで体温を下げることもできるしね。
アウトドアで使う保冷バッグは、外側がアルミのほうが効果は高め。日光を反射して熱をシャットアウトするので、布製とかトートタイプより若干保ちます。
とはいえ”日光が反射”するので、他アングラーの目潰しにならないよう注意しましょう。