漆黒のリールといえば「EXSENCE」のはず……。
それがふたつ……?
値段は……何ぃ?
10倍も違う……だと……!?
“この記事のまとめ”
この記事では、漆黒のリール「EXSENCE」と、見た目がそっくりなリーズナブルなリール「ピシファン CarbonX 3000番」を比較しています。
EXSENCEはシマノの高級リールで、価格は約6万円。対して、ピシファンのリールは約6,500円と1/10の価格です。
スペックの違いは僅かで、重量が27g違うことや、EXSENCEのギアがマイクロモジュールギアを採用している点が挙げられます。また、EXSENCEは高い防水性能や耐久性があり、価格に見合った品質を持っています。一方で、ピシファンのリールは価格以上のパフォーマンスを提供しており、多くのカスタマーレビューで高評価を得ています。特に「ハンドルが軽い」との感想が多く、エントリーレベルのアングラーにはコストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。
性能で選ぶか、それとも見た目で選ぶか
紹介するのは、Amazonで見かけたピシファンのスピニングリール。
見た目がEXSENCEそっくりの漆黒で、価格はその1/10とリーズナブルの極み。見た目だけならソックリだし、「EXSENCEじゃん。ヒュー!」と、他アングラーにハッタリ利かしたい時にオススメ!
まぁ、リールオタクには”形状”でバレるでしょうけど……。
見た目だけで選ぶならアリ。
性能を優先したいならナシ。
費用を抑えたいならアリだけど、長く使い続けたいならナシ……かなぁ。
”本物”とスペックを比べてみましょう
ピシファン CarbonX 3000番
重量 | 227g |
ギア比 | 5.2:1/6.2:1 |
ドラグ | 10kg |
ベアリング | 10+1 |
価格 | 6500円前後 |
シマノ EXSENCE C3000M
重量 | 200g |
ギア比 | 5.3 |
ドラグ | 9.0kg |
ベアリング | 11+1 |
価格 | 6万円 |
価格は10倍違う。でもスペック(数値)に大きな違いは見られません。誤差だよ誤差。
さすがに目立つのは重量ですね。27gの差はデカイ。ピシファンのリールは、右手に30gのメタルジグをはめているようなもの。手元が軽いと小刻みなアクションをしやすいし、操作性はEXSENCEのほうが上でしょう。
ドラグ力にベアリング数など、数値だけで見ると差を感じません。明確に違うのは”質”ですね。EXSENCEはマイクロモジュールギアがあるしマイルドな巻き心地。ギアなど金属の強度は業界最高峰。防水機構もある。全体の質が値段(6万)に見合っているため、コスパの視点なら”どっちもどっち”じゃないかな。
でもピシファンのリールは、「値段の割にいい買い物をした」という体験が多いです。
カスタマーレビューが軒並み好評!
Amazonのカスタマレビューには、「ハンドルが軽い!」の感想が目立ちます。
……いやいや、キミら普段どんだけ重いハンドル回してんの? むしろステラクラスと比べるのは違くない? だってマイクロモジュールギア入ると、ハンドルは重くなるのは仕方ないし、ハイギアだって出だしは重いのもあったりする。もしかしてソレと比べてんの?
──と、問い詰めたい。ハンドルの軽さだけを優先するなら、小細工がない(=ギアが少ない)方が軽い。だから安物はハンドルが軽い! の認識で間違っていません。
本体の軽さと性能についてはおおむね好評。スプールを限界まで肉抜きしているから、防水面が少し不安ですけど、一応シールドベアリングでメインシャフトを守っているし、リール自体は考え抜かれて作られていますね。
多くは値段で「ウッ」と思うでしょうけど、6千円台なら大手メーカーのバリュープライスと同等です。例えばシマノでいうと、2万弱のリールより少し物足りない程度でしょう。
……ね? いい買い物をした気分になれるでしょ?