釣り自粛「させたい」「したくない」のせめぎ合い

釣り自粛「させたい」「したくない」のせめぎ合い

各地の釣りができるポイントが閉鎖されはじめたことで、生粋の釣りキチ達が戦慄しているようだ。「いかにして自粛期間中でも釣りに行くか」、その理由を常に考えているし、「これなら良いよね?」と同意を求める姿は、正直いってマジ怖い。

押すなと言われて押すのが心理というもの。何言ってもムダなことはわかっているが、ひとつだけ言っておきたい。

今我慢(自粛)しなければ、その期間が更にのびていくだけですよ。

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2020年のGWは今までとワケが違う

2020年のGWは、「感染拡大を防げるか?!」の、日本最初の山場だろう。

通常の大型連休(GW)は大半の企業が休暇になり、人をもてなす観光業にとっては重要な稼ぎ時。でも今年はコロナ感染拡大対策で、飲食・宿泊などサービス業が期間中まで営業できない。ということは、一部の公務員と医療に食品やインフラ関連以外は休むしかないので、かつてない規模の人達が不安の中、出かけることもできず、暇を持て余すことになる。

インドア派なら「名作を振り返るだけで10日は過ごせるぞ!」と、自然に外出と移動の自粛ができるわけだが……。問題は「連休なら出かけないと損でしょ!」な人達。

「連休=外出」がクセになっている人をいかに抑え込むか。ここに今後の未来が懸かっている。二番目の山場は規制解除後だろうね。

GWで一斉の外出・移動自粛に失敗すれば悪夢

自粛期間は一応5/6を目処にされている。

ここで終わるか、更に延びるか、GW中の人の流れに懸かっている。ここで政府が目標とする「接触8割減」を達成できれば、「やればできんじゃん!」と段階的に制限解除しはじめるだろうし、世論的にせざるをえない(←ポイント)。

逆に市内観光や県外移動が増え、いつものGW同等か以上の混み具合になれば、5月の半ば以降、今以上の感染者が地方に現れはじめる可能性が非常に高い。──となれば、5/6でやむなく解除してもまた閉じることになるし、さらに規制がきつくなることも想像できるし、医療も病床数が臨界突破してマジカオスになり、「だから言ったんですよ~」とか言うだけコメンテーターがドヤって燃えることだろう。

COVID-19は感染していても気づかない無症状の割合が多く、かつ無症状のほうが感染力が高いという見解がある。

COVID-19無症候感染者の割合 - 新しい風<公益社団法人 宮崎市郡医師会のBLOG>
4月21日(火)慶應義塾大学病院は、新型コロナウイルス感染症以外の治療を目的とした無症状の患者さんに対し入院前PCR検査を行い、そのうちの5.97%が陽性者(4人/67人中)と発表しました。無作為抽出のサンプルでなく、特定警戒都道府県における入院患者というバイアスのかかったサンプルでの数字ですが、院内感染防止の観点から...
新型コロナの無症状感染者は相当数? 米大学の調査結果が示唆
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的流行)の対策における問題の一つは、十分な検査が行われていないことだ。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した人は実際にはどれだけいるのか、そのうち何割の人が軽症で

慶應の記事をそのまま鵜呑みにすれば、無症状(ようは健康体)のうち5%に感染疑惑があることになる。つまり、全国民から感染者を引いたうちの5%が、すでに感染している疑いがあるというわけ。それが本当にSARS-CoV-2であるかはわからないが……。

「自分は健康そのものだから出かけても大丈夫!」と思い込んでいるバカほど、知らずのうち”感染拡大の源”になっている可能性があるので非常に厄介……。これは京産大生のクラスターで問題になったし、今は若年層の都市間移動に注意を払わなければいけない時期。

毎日感染者が出る都市部ほど、無症状の罹患者が未知数になっている。それが連休で帰省なり観光に行けば、地方なり観光地がどのような惨状になりかねないか……。

接触8割減へ「10のポイント」 専門家会議が示す 新型コロナ | NHKニュース
【NHK】政府の専門家会議で、「人との接触を8割減らす、10のポイント」と題した資料が示され、接触機会のさらなる削減に向けて、今後…

それを抑制するために、今更ながら「10のポイント」が提示されたと思う。

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サーフィン連盟が自粛を呼びかけたが、釣り業界は…?

神奈川と千葉の海岸に、多数の来訪が来てヤベェと思い、各知事が自粛を呼びかける事態となった。そしてサーフィン連盟は、全サーファーへ自粛を呼びかけている。

“全サーファーへ”連盟がサーフィン自粛呼びかけ 新型コロナ | NHKニュース
【NHK】日本サーフィン連盟は、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出される中、全国のサーファーに向けて「不要不急の外出自…
全てのサーファーの皆さんへ
会員の皆様には、連盟事務局のテレワークに理解をいただき、誠にありがとうございます。そして、地方への移動自粛、行政機関の指示の厳守にご協力ありがとうございます。全国70の支部長の皆様におかれましても、各...

魚釣りも感染拡大のため、漁港なり管理団体(自治体)が協力して、各地の釣りポイントや海岸・水辺への道を閉鎖──もしくは自粛の看板を立てるなどして対策をはじめている。だから今は全国どこでも「県外からの来訪はお断り」の流れ。

404 Not Found|東海汽船
伊豆諸島への快適な船旅をご提供する東海汽船の公式サイトです。運航状況や時刻表、運賃表、予約方法、空席状況など船のご利用案内から、伊豆大島や新島、式根島、八丈島などの伊豆諸島の観光情報やツアー情報をご案内しています。
https://www.isenp.co.jp/2020/04/22/44406/

地域を守るためにそうせざるを得ないので、関係者は「泣く泣く」そうするしかない。業種によっては補償が出ない可能性もあるし、地方自治は自己予算内でなんとかするしかない。コロナ対策だけで支出もかさむし催事も軒並み中止……。そこに何も考えないヤバイ奴が乗り込んでくれば、人との間に軋轢を生むことにもなる。

離島へ行くのも、地磯の渡船も遊漁船だって今は自粛ムード。地方の漁港でも、地元民からの不安で閉鎖を余儀なくされている。ていうか、今の状況で閉鎖しないほうがむしろ異常。ただ問題は広い砂浜や海岸をどう規制するか──。グラサンポリスがガムを噛みながら警棒トントンしつつ近づいてきそう。

そして「釣り振興会」は……何もしてねぇな! 釣り大会の中止アナウンスしているくらいで、釣り人への感染拡大防止など啓発行動は何一つしていないのが、らしいといえばらしい。

業界は釣具を売りたいだけ。釣り人はどこでもいいから釣りがしたいだけ。……そりゃ地域住民から”魚釣り”が毛嫌いされるわな、と思う。

釣具のイシグロ |釣り情報サイト|最新釣り情報が満載!
「つり具のイシグロ」がお届けする、釣りの総合情報ポータルサイト!昭和27年創業。静岡・愛知・滋賀・岐阜で26店舗。大型釣具専門店。最新の釣り情報、セール情報、イベント情報など満載。初心者から上級者までお客様の”遊び”のお手伝いします。釣具のイシグロにお任せください(^_^)/.Tsulino

CSR活動に定評のある「釣具のイシグロ」は、釣り情報の公開停止などの対策をしていたりする。釣れる情報を出せばそこに人が集まるのは当然だし、良い判断。

「外は3密じゃねーだろ」という意見が今だに多い件

3密はあくまでクラスター予防での話だし、どれか1つでも該当するなら避けるべき標語。でも都合よく解釈する残念な人が多く、そもそも感染防止にはソーシャル・ディスタンス(他人と距離を離す)ことが重要。

2メートルの「ソーシャル・ディスタンス」が十分ではないこれだけの理由 ランニングは横並びで!(飯塚真紀子) - Yahoo!ニュース
新型コロナの感染拡大抑制のために、今、叫ばれている2メートル(アメリカでは6フィート)の「ソーシャル・ディスタンス」。しかし、2メートルでは十分ではないとする声が研究者から多々あがっている。

ウイルスは主に口から放出される。咳をした飛沫だけでなく、会話で飛ぶ唾や呼気にも含まれている。だから距離を取る必要がある。

縦列した登山なりトレッキングやジョギング、横並びで釣りをしていても風下なら届いてしまうし、対面の会話なら外でも室内でもリスクは同一。アウトドアで密閉されてないからといって、距離の取り方は意識しなければいけない。極論をいえば、すれ違いの挨拶で感染するリスクだってある。

なので「3密じゃねーだろ!」と、自粛期間中でも論理を盾に釣りがしたいのであれば、堤防なり海岸にポツリと1人だけの状態が条件になる。その状況なら「誰に移すんだい?」といえる名分はある。

ただし! 誰かにパパラッチされて写真をSNSに晒されて社会的に死ぬ可能性の方が高い。もし普段通りの人出で釣り場が混雑していれば、間違いなく社会問題化するだろうし、釣り人の立場もますます悪化して、「もうこのまま漁港閉めててよくね?」となる。それで困ると声を荒げるのは、おそらく釣り人だけ。

岩手・北上の観光地、県外客の流入防止策へ 苦渋の決断
岩手県北上市内の観光地が、新型コロナウイルスの感染防止のため、県外客の流入防止策を講じ始めた。岩手県では感染者が確認されておらず、全面的な閉鎖はしづらい。感染者が増え続ける県外からの来訪に苦慮しつつ、

GWの帰省は「田植え要員」の意見もよく聞くけど、家族で田植えをするくらいなら、別に密でもないし、お互いにリスクは承知の上だからいいのでは? ──でも、「他所から来た」ってだけで毛嫌いされる状況だし、一家の風評を守るために自粛期間は我慢するのが最善と思う。

99%のマナーが良くても、1%のヤバイ奴のせいで禁止になることは多々ある。自粛期間中は遊漁の禁漁になったと考えて、その間に漁場が豊かになってくれれば、再開後の楽しみになるじゃないか──。今は釣り道具の整理なり、何でもいいから資格の勉強をしたり、別の趣味に目を向けることを模索したりする、いい機会だと思う。

それでも我慢できないなら、もう知らない。

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