2020年は特別な状況です。浜名湖の海水浴場が軒並み「開場中止」になったことで、ある懸念が想像できるわけですが……。
海水浴場を管理する人が居ないリスク
2020年はCovid-19の感染防止策として、数多くのイベントが秋まで中止が決定しています。夏で人が集中しやすいイベントと──は違いますが、海水浴などの水遊びが代表格になります。
今年の海水浴場は、どこも開場するかしないかの選択を迫られています。裏にあるのは、クラスターが発生してしまった時のリスクであり、先にある責任問題を誰が取るのか……て話。
なら、開場しなければ良くない?
場を作るってことは、必ず責任者が存在します。海などの水域は国民の共有財産なわけでして、真の意味で責任者は居ません。ただし、海水浴場として集客するなら、必ず管理する代表が存在します。
そこにある自然に人が勝手に集まってしまった体
海には管理された海水浴場と、遊泳禁止の水域に分かれます。
前者は管理者・監視者が居るため、緊急時の対応がその場で可能な利点があります。後者はそもそも「泳ぐな!」といっているわけですし、もし泳いでも自己責任になります。
海水浴場は基本的に安全な水域であり、浅い場所で遊ぶ分にはそうそう溺れることもありません。そういう場所でも毎年水の事故は起きていたりします。
もともと体が悪い人だったり、大人が目を少し離したすきに……が多いですね。たとえ小さな水たまりでも、口と鼻を突っ込んだ状態で気を失えば、誰でも窒息死する可能性はあります。
管理者が居ないと救助までのタイムラグが問題になる
通常なら、溺れた人が居ないか、危険な場所で泳ぐバカはいないか、監視する人が居ます。もしもの時にレスキューよりも速く対応できるライフセーバーが居る場所もあります。
管理者が居ない海水浴場は、運営が助けてくれる可能性がほぼゼロになるんですよね。そのリスクを理解してない方々が、今年は多くなるのではないかと。
現場は海水浴場としては開放されていない海岸のため、監視員も不在。いったい何があったのでしょうか。
https://news.livedoor.com/article/detail/18677535/
”海水浴場としては”とあるので、通常は管理された海水浴場である可能性があります。
そう、通常なら監視員が居るため、通報なりライフセーバーの救助があるはずです。だからもっと早く救助できているか、未然に防げた可能性があります。
10割の人間が同じ思想であることはありえない
管理者が居ない状況でも、全員に良識があり、あるはずの”決まり”を遵守するのであれば、事故が起こる可能性はほぼゼロになります。これは交通事故にもいえるし、パンデミックも同じ。
日本はキスハグの習慣がないし、マスクの着用も不思議に思う人も少ない。靴は玄関で脱ぐし、箸を使うから手で直接食事をすることもない。元来の生活が感染症の拡大を抑制する効果があるわけですが、現在拡大していることからわかるように、全員が必ず守れるわけじゃありません。
条例や法律は”守れば無害”な決まりごとですけど、知っての通り、破る人は後を絶ちません。人の意思を言葉だけで抑制するのは無茶な話。じゃあ起きてもいいから守ろうってのが、自治なり警察などの役目。
今年のイベント事は、その機能が弱くなったり、無かったりするので、参加するなり現地へ行く人は、良識を持った行動をしていただきたいものです。
現状で残念な人たちが危ないことを起こすなら、後に決まりごとがキツく縛られるか、その場所が無くなるだけです。