離岸流はサーフの一級ポイント。ここに陣取れるかで釣果が変わります。
海の地形変化なので、日中なら目視で簡単に見つけられますが、もし真っ暗な夜だったら……? 目で見つけることはできないですよね。

たとえ真っ暗でも、離岸流は「コツ」で見つけることができます。
夜でも離岸流を見つけるコツは”海岸線を見る”こと!
真っ暗な夜でも離岸流を見つけるコツは、海岸線(波打ち際)を見ること。
一度じっくり、明るい時間帯にサーフの海岸線をじっくり観察してみてください。「なるほどな」って気づくかもしれません。
海岸線は波が砂を動かすことで形成されます。
波の高さは一定ではなく、海底の凹凸なり深さの影響で、高くなったり低くなったりします。波は一定の高さで横一列に発生しているように見えるけど、一列になるのは”海底の起伏も均一だから”です。
波打ち際には水中の情報が隠されている!
波打ち際は一直線ではなく、弓なりの形状になっていますよね。
波は高いほど砂をえぐる力が強いし、低ければ砂はあまり削れません。高い波くると、足腰をふんばって耐える経験もしているでしょう。
波打ち際に届く波に強弱があるのは、海底に起伏があるからです。
手前が深いほど直前で波が大きくなるし、逆に浅ければ低く弱い波が形成されます。この”手前が深い”箇所こそ、離岸流がある可能性が高い場所になります。
離岸流は遡上した波が作るもの。
左右からぶつかって一直線に戻ることで、その海底を力でえぐっていきます。だから一部分だけ深くなりやすい特徴があります。
真っ暗でも離岸流を見つけるには、弓なりの海岸線を歩きながら見つけたり、遡上する波が戻っていく方向を注視することで、簡単に見つけることができるわけです。
- 弓なりになった波打ち際で最も深くえぐれている箇所に陣取る
- 遡上する波が戻っていく方向を追いかけて、左右からぶつかる場所を見つける
海岸線についたら確認するべきポイント【砂浜の形状と波の発生点】
夜でも離岸流を見つける方法は、もちろん日中にも活用できます。
まずは海岸線を見渡すため、波打ち際まで歩いていきましょう。比較しやすいよう、遠州灘サーフでも屈指の「地形変化のなさ」に定評のあるポイントの写真を使いました。
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日中なら白波が見えるため、波の動く先を遠くから追えば、離岸流なりワンドを探すのは簡単。
夜は──何も見えませんね。満月なり月明かりがあるなら白波は見えるけど、新月はほんとに真っ暗で音しか聴こえません。
パッと見て「漆黒」な波打ち際も、ヒントは隠されています。
まずは白波がどこで発生しているかの確認。
ここは手前で発生しているため、波が引いた場所から先は均一な深さになっているとわかります。ドン深サーフによくあるタイプですね。
このタイプなら、遡上する波が進む方向を追うことで、離岸流なりワンドに行きつくことができます。
他にチェックするのは、白波の高さが均一か、それとも崩れている箇所があるか。
白波の高さが一定ではないなら、”白波が起きてない場所が深い可能性”があります。または発生点にズレがあるとかね。
夜のサーフはまず、白波を目視できるかどうかに、良ポイントを探せるかどうかがかかっています。
- 白波の発生が均一じゃないのは、地形に変化があるから
- 白波が見えれば波の高さがわかるし、一部分の崩れで離岸流なりワンドをみつけやすくなる
ようするに夜のサーフは、波が地形変化の状況を伝えてくれます。
これを理解すれば、日中に探すのはとても簡単。遠くから波打ち際を眺めるだけで、あそこは深そうとか離岸流がありそうって、すぐわかりますからね。
夜にライトを海へ向けるのはNG?
真っ暗な夜だと、白波も何も見えないことがあるので、海をライトで照らして確認したくなります。
よく「魚が逃げるから照らすな!」とはいわれますね。
たしかに警戒心は上がりますけど、一目散に散るほどの影響はありません。せいぜいその場で「ビクッ」とするくらい。しばらく待てば元に戻ります。
なので、地形変化を確認するため、一時的に照らすのはアリでしょう。
でも他にアングラーが居るなら、トラブルを防ぐために遠慮するか、確認したほうが無難ですね。

私はあまり気にしないけど、人によっては激怒案件になっちゃうからね。
夜のサーフは赤色を使えるヘッドライトがおすすめ
夜の釣りは手元を確認するとき、ヘッドライトを使うと便利。
とはいえ、白色LEDは光量が強いため、人間も魚も目がやられてしまいます。これを防ぐには、赤色も選べるヘッドライトがおすすめ。
赤色は刺激が弱いため、夜間に手元を照らす程度なら、自分の目に与えるダメージも少なくて済みます。ウェーディングだと周りが水だし魚が近いのもあるから、必須の機能といえます。
