バイブレーションプラグは五目釣りに適しています。
小型なタイプが多いし、それなりの飛距離で通せるレンジも幅広いし、巻くだけで十分なアピール性能がある。
いろんな魚が釣れる可能性があるから、1個は忍ばせておきたいルアーがバイブレーション。
その選び方を【サーフに限定して】まとめてみました。
記事のまとめ
サーフの対象魚に合わせたバイブレーションの選び方
- ヒラメ狙い:
- 鉄板バイブレーション: 飛距離が稼ぎやすく、すぐ底についてくれるため、底ベタレンジを引くことに長けています。特に遠浅サーフで真価を発揮します。
- おすすめルアー: メジャクラ「ジグパラブレード」
- 青物・シーバス狙い:
- 樹脂タイプ(レンジバイブ): 中層を引くことに長けています。ロッドを少し立てた「ただ巻き」で中層上を引くことを意識しましょう。
- おすすめルアー: バスデイ「レンジバイブES」
- 万能:
- 鉛タイプ: 小型かつウェイトを重くできるため、飛距離が最強です。レンジコントロールもしやすいのが特徴です。
- おすすめルアー: ユニコーンプレート
サーフでバイブレーションを使うメリット
- ミノーやジグでは狙えない「足元」の魚を狙える
- レンジコントロールがしやすい
- 小型なので様々な魚にアピールできる
サーフでバイブレーションを使う際の注意点
- 飛距離は他のルアーに比べて劣る
- 根がかりしやすい
サーフの対象魚に合わせたバイブレーション選び
サーフは飛距離が重視されますが、どんなルアーでもそれなりに飛びます(真理)。
バイブレーションは飛距離に関して得意じゃありません。他より強みなのは、足元まできっちりアピールできることと、サイズの小ささでターゲットが万能であること。そして有効レンジの自由度です。
ルアー釣りで大事なことは、魚に見つけてもらえる「有効レンジ」に通せること。
ヒラメを釣りたいのにトップウォーターは効率が悪いし、5mの水深で2mしか潜らないルアーも同じこと。相手は底に居る魚だから、海底付近を通せる”沈むルアー”を使うべき。
……なにぃ? それならメタルジグとかHSミノーでいいだとぉ?
バイブレーションプラグには、そいつらに出来ないことが出来るから、これからも在り続けるんだよッッッ!
頭空っぽにしてフラット釣りたいなら鉄板バイブ(メタルバイブ)
鉄板バイブは単体での比重が重く、飛距離を稼ぎやすいし、すぐ底についてくれる。
巻いた時の浮き上がりも弱いため、底ベタレンジを引くことに長けています。
だからフラット狙いに最適!
鉄板バイブには重く大きい物もあり、深い場所を狙うイメージが強いかもしれない。実は遠浅サーフでこそ真価を発揮します。
浮き上がりが重く、遅めに巻いてもしっかりアクション(波動)をしてくれるから、他のルアーよりも水深がない場所で、より長く魚にルアーを見せることができます。特に底ベッタリのレンジがいいマゴチ相手に最適。
おすすめの鉄板バイブ(メタルバイブ)は、サイズとウェイトの自由度が高く、優しい値段のメジャクラ「ジグパラブレード」がおすすめ。
鉄板バイブは初手に使うより、ワームで探りきれないフォロー役として重宝します。
青物狙いとテク重視なら樹脂タイプ(レンジバイブ)
樹脂タイプはシーバスルアーでよくあるタイプ。
よく”レンジバイブ”と呼ばれます。ウェイトを重くしても、樹脂部分の浮力があるため、中層を引くことに長けています。アングラーの意識次第で全レンジを通せることがメリット。
青物なりシーバスを狙う時は、ロッドを少し立てた”ただ巻き”で、中層上を引くことを意識すればOK。浮力のおかげでフォールが遅いから、早巻きからのストップでリアクション狙いがやりやすい。ルアーサイズも60mm前後になるため、サーフの対象魚全種を狙う「五目狙い」が可能になります。
樹脂タイプはテクニックに覚えがある人ほど釣果に表れやすい。
有効射程距離内の全層を1個で探れるから、ただ闇雲にぶん投げるのではなく、「あそこに魚が居ると仮定して──」とか、戦略を立てて攻める釣りに向いていますね。
おすすめルアーはバスデイ「レンジバイブES」。
80サイズならどのサーフでも使えるサイズかな。
レンジを意識するテクニックは慣れが必要。それを培うには堤防とか、水深と障害物がわかりやすく場所で腕を磨くといいです。サーフは水深が曖昧だし、根がかりリスクがないから、レンジコントロールは身につきにくいですね。
どちらも狙いたいよくばり派は鉛タイプ
鉛タイプのメリットは、小型かつウェイトを重くできること。そして飛距離も最強。
ルアーが小さければ空気抵抗が少なくなるため、飛距離が向上します。ウェイトが重いと沈むのが早くなるし底を狙うのも簡単。早く巻けば上のレンジを通せるから、活性に合わせて巻きでレンジコントロールできます。
万能といえば万能。早い動きしかできないのが玉に瑕。
シーズンなり日々の状況によって対象魚は変わるわけで、変化に1個のルアーで太刀打ちできる物は少ない。でも「ユニコーンプレート」なら、繋ぐアイによって「メタルバイブ」「メタルジグ(に近い)」の特性を表現できる強みがあります。ウェイトとサイズも豊富!
鉛タイプは、もっとも”場所を選ばないバイブレーション”かもしれない。
ミノーやジグで残す”足元”を狙えるのがバイブレーションの強み
サーフで使うルアーは、メタルジグかHSミノーが多い。
その理由は飛距離とボトム付近を通しやすいから。
ようは「とってもイージー」なわけです。
これらは弱点があって、波打ち際の浅い場所はしっかりアクションし辛いんですよ。回収直前になるとルアーも上へ上へと浮くのでボトムを切りやすい。50~30mまで引くのは得意だけど、30m以内は苦手だったりします。だからそこに居る魚(特にヒラメ)を取り逃がすアングラーが多い。
高活性時──というか、あらゆる魚のハイシーズン(産卵時期)は、沿岸まで寄ってきます。ヒラメも例に漏れず、波打ち際でぼーっとしている個体もいたり。こういう”お残し”をかすめ取るのに向いているのが、バイブレーションプラグであり、レンジバイブの得意とするところ。
特にサーフは飛距離厨が多すぎる。100m投げようが、ヒットする範囲はだいたい50m以内が多いというのに……。