アングラーが法律違反で捕まる可能性が高いのは、1に不法侵入、2に密漁、そして銃刀法違反。
魚の〆用ナイフやハサミを持っているだけでアウトになることも。でも法律は、悪いことをしなければ牙を剥きません。
違反にならないよう、正しい所持の仕方をしていればいいだけです。
なぜアングラーが銃刀法違反になる可能性があるの?
銃刀法違反とは、刃渡り6cm以上の刃物や鋭利なブツを、正当な理由なく所持していること、になります。
まずは、刃渡りは6cm未満で。
あとは”正当な理由”とは何だろう?
例えば、料理人なら包丁を携帯していても、「今から仕事」とか「研ぎの帰り」などの理由がつけられます。林業ならナタにチェーンソーを持っていてもおかしくありませんよね。
あと重要なのは、刃物の刃をむき出しにしないこと。
だってむき出しの状態だと、自分だって怪我する可能性があるじゃないですか。──銃刀法違反の法律は、他人だけじゃなく、自分を守るためにも存在するわけです。
銃刀法違反については、警視庁のHPにわかりやすく説明された記事があるので、参考にしてください。
職質でキャンプ道具を積んでいた人に前歴がついたことが話題に
釣り人なら〆ナイフを持っているように、キャンパーなら小型ナイフなり鉈を持っていることは当然でしょう。
それを念頭に入れつつ、次のまとめを読んでください。
簡単にまとめると、キャンプの薪割りで使うナタを車内に置いていたら、職質で見つかり逮捕されちゃった──という話。
防ぐにはどうしたらいいのだろう……。
正当な理由で刃物を所持していると説明するには
キャンプは薪をつくる際、ナタがあると便利です。
なので”必需品”といえますが、あくまで「キャンプをするなら」の話。キャンプをしていない時に持っていると、正当な所持とはいえません。
魚釣りでも血抜き用にナイフを使ったりします。これも先の例と同じように、魚釣りをしないのなら、正当な所持とはいえません。
なら”正当”と証明するにはどうしたらいいのか……。
ようするに、キャンプで使うなら「キャンプ場に行った証拠」が必要で、魚釣りなら「釣りをしていた証拠」が必要になります。
キャンプ場ならサイト利用で領収書を貰えるため、それを提示すればいいだけの話。
問題は魚釣りですね。道具があっても釣った魚がなければ、「ついさっきまで釣りをしていた」と証明するには弱い……。
これを解決するのは写真です。
スマホで3枚ほど現地の様子を撮っていれば、釣りをしていた証拠にじゅうぶん使えます。
釣りに行くならスマホで何かしら写真を撮っておこう。
もし銃刀法違反になっても不服申し立てはできる
もし証拠が弱くて捕まったとしても、行政処分に「不服申し立て」をすることで、第2ラウンドを開始することもできます。
不服申し立ては「権利」のため、するもしないも自由。
する場合は、処罰内容を覆すための証拠なり、論証が必要になります。
……だって、決定に対する”不服”をするわけだからね。
アングラーが刃物を持つ理由を正当化する方法とは?
アングラーは血抜きをする際にナイフを使うので、銃刀法違反で逮捕されちゃう可能性はあります。
──あくまで管理が雑すぎる場合ですが。
銃刀法違反にならないためには、正しく刃物を所持する方法を知る必要があります。
最も守るべきは、「車に乗せっぱなしにしない」こと。
頻繁に釣行する人ほど、道具をのせっぱなしにすることが多いでしょう。でも釣りをしていない時に刃物があるのは違反です。たとえ鞘に収められていてもね。
こういう事態を防ぐには、釣り道具をひとつにまとめておくことが大事。
のせっぱなしにするのは怠惰です。載せやすく降ろしやすい状況にしましょう。片付けは人生を豊かにします。