台風の発生が少ない日本。一方ハリケーンはばんばん生まれていた
「ハリケーンが多すぎて付ける名前が無くなりそうなの!」
日本は台風の発生ペースが遅く、この調子が続くと、歴代でも少ない部類になるらしい。去年と一昨年に大きな台風が本州直撃していることもあり、2020年は神の慈悲がある程度働いているのかもしれない。
一方その頃……。同盟国のアメリカさんは、ハリケーンの発生ペースが記録的でヤバイらしい。
ハリケーンにはよく「人物の名前」が付けられる。これは毎年21個をストックしているらしい。合理主義であるから、”21個”が意味するのは、蓄積されたデータから「こんくらいあれば足りるやろ」の心理があると思う。
現在のペースが続くと、台風シーズンの終わりよりも先に、21個の名前が使いつくされる可能性があるとのこと。今年は最大で25個が発生する可能性があるらしい……。
……あれ? 日本は毎年20個くらいは発生してなかったっけ? そのうち4個くらいは上陸しているはず。なのに被害状況は──、この先聞くことになる、ハリケーンで起こったことを目の当たりにすると、「日本(頑丈すぎて)やべぇな……」と思うはず。
ハリケーン「ローラ」の規模ってどんなもの?
米南部を破壊したハリケーン「ローラ」は、中心気圧938hpaで上陸した。
台風9号で想定された925hpaよりは低いものの、地震でいうならマグニチュード7と7.3の違いみたいなもの。938hpaで上陸の時点で、日本だと歴史に残る規模になる。ちなみに昨年の台風19号の上陸時は955hpa。ローラの規模だと日本歴代5位だったりする。
被災者数は約9500万人。オイオイ、日本の人口とそう変わらないじゃないか。
同盟国なのにハリケーンの情報は全然聞かないね
ハリケーンと台風は呼び方が違うだけで同じ気象現象。どちらも勢力(強さ)をカテゴリー分けしており、最大で5段階ある(カテゴリー5or猛烈な)。
日本でが自国以外の被災状況はあまり耳にしない。ハリケーンの被害では、義援金を送っていたりするのだが報道されることは稀。貰った時は「うおー!」て感じに報じるのにね。まあ税金を送ることになるから、「ワイのカネガー」と喚くのを嫌うからなのかもしれない(前向き)。
【平均値】台風の発生数は20.6。上陸数は3.1。
8号9号と台風の発生ペースが早い錯覚はするものの、2020年の発生ペースはかなり遅い。7月には1個も台風が発生しなかったが、これは統計史上初らしい。
台風の発生&上陸シーズンは10月終わりまでが本番。
今年は今の所、最接近はしているけど上陸がしてない。台風の中心部が陸地にかかることを「上陸」というのは、いささかガバ判定ではないかと思う。今発生している12号も、偏西風さんが頑張れば上陸の可能性が薄れる。
猛暑続きで異常気象とよく耳にしたけれど、月の変移と季節の変わり目は、だいたい暦に沿っているのだから面白い。日本で四季は、まだ奪われていない証拠といえる。こんなに暑いのに、秋の味覚である栗が市場に出てきたしね。
さて、紅葉もあり観光シーズンでもある10月が近づいてきた。
GoToは東京発着が解放される。台風がこのまま大人しくしているなら、山間の観光地が盛り返すチャンスになるかもしれない。もし10月に台風連発とか、秋雨全線が頑張りすぎて長雨──なんて自体になると、2020年の観光業ならびに地方行政は、さらなるお通夜ムードで年越しをするハメになる。
安定した気候は、安定した経済を支えるために必要だろうなぁ……。