魚とのツーショット写真は「ブツ持ち写真」ともいわれ、SNSだとスタンダードな釣果報告になっていますね。
ワタクシ、これを上手に撮っている人を尊敬してるんですよ。
──舞台裏にありそうな努力を。
ブツ持ち写真を撮るハードルの高さがヤバくね?
まず魚を釣ります。
近くに友人、もしくは同行者が居るなら呼びましょう。居なければその辺にいる一般アングラーをナンパしてもいいです。どうしようもないボッチなら三脚にカメラをセットしましょう。
では撮影です。
魚が動いてブレないよう、シャッターチャンスを逃さないようにしましょう。……あっ、口に掛かったルアーはどのメーカーの製品ですか? 見えるように魚は持ってください。都合が悪い位置なら都合良くしましょう。魚をよりデカく見せたいなら、持つ腕をもっと伸ばして! もっと、もっと!!
ちゃんと撮れましたか? フォルダで写真をチェックして、映えるのがあるかないか、”燃えポイント”があるかどうか、ちゃんと確認しましょう。ブレや光源がおかしければ再撮影です。頑張りましょう。
そうそう、魚は絶対生きている内にリリースしてくださいね。リリース時に動画を撮ると証拠になるしポイント高いですよ!
imaのオンライン釣り大会の写真撮影基準がなかなか酷
imaが10月24日から11月23日まで、オンライン釣り大会「sasuke FEST.GAMES 2020[EXHIBITION]」を開催しています。
オンラインだからエントリーに釣果写真が必要になるわけですが……。条件がかなり酷。

ふむぅ……。
魚を釣ったらまずルアーを外し、置いたメジャーの0cmに下アゴをキッチリ合わせ、尾の目盛りもしっかり見えるようにする。頭は左向きにしないといけない。そしてヒットルアーは魚の左上に置いて、なおかつ自分のつま先から足首まで写るようにしないといけない。
もちろんリリース前提だから、血がドブシャァとか明らかに生存できないだろはダメ──と。
…………面倒すぎない?
ここまで構図を限定するなら、AIの写真判定を使っていそう。てか使っていて欲しい。
もう専用の撮影台を販売するほうがいいんじゃないかな? ゼロ目盛りにアゴをつける箱型メジャーはあるわけだし、頭の左上にルアーを置くスペース作って、足を写すのはそれを跨いで撮影すりゃいいしね。

釣りたてピチピチで暴れる魚をこう撮るのは、至難の業すぎやしませんかね……。
ブツ持ち写真は慣れと匠の技が質をあげる
構図のセッティングは、慣れがどうしても必要ですね。初めては誰だって失敗します。
スマホカメラなら、適当に数枚パシャパシャやって、後から良いのを残せばいいだけ。一発撮りに拘るよりも、連写なり動画から1枚切り抜くとか、デジタルのメリットを活かす方法に慣れるべきでしょう。
最近は超広角レンズ機能がある機種もあります。
広角レンズは被写体の周りを広く撮影してくれるので、置いた魚にメジャーを当てた構図を撮影するに楽。あとはテーブルに出された料理を撮影するにも便利。
反面──被写体の周りが余分になるけど、切り抜き(トリミング)すればいいしね。
スマホ撮影に関してはこちらの記事が参考になると思います。

写真の構図を学ぶ書籍なら……デジタルカメラマガジンを本屋でサッと読むのがいいかと。
11月号はAdobeのLightroom特集があるので、アプリ加工でどんなことが出来るのか、簡単で楽に映える効果とか色彩設定など、スマホカメラで撮影するテクニックの向上に繋がると思います。
終わりに──「魚の命>>>映え」
魚との記念撮影もいいけど、自分だけを優先せずに、ちゃんと魚の命と向き合って頂きたい。
……SNSのいいね欲求ありきで釣果写真が必要な人もいるでしょう。命の大切さをおろそかにしてしまうと、やがて業火に見舞われることになりかねません。
ブツ持ち撮影は迅速に。まずはお互い格好良く写る構図を探してから、じゃないかな。