観光スポット「忍野八海」から少し歩くと「さかな公園」があり、そこには「富士湧水の里水族館」という、日本でも珍しい”淡水専門”の水族館があります。
ここが予想以上によかった!
一部がドハマりする名スポット「さかな公園」
生きている内に一度は来たかった忍野八海で、8個の池を制覇した後、ちょっと歩いて「さかな公園」に行きました。
桂川沿いにあるので川沿いを歩けば行けると思ってたけど、途中で道が切れてしまったので、車道をてこてこ歩いて数分。
観光バスが複数台停まっている……。これはもしかして、団体とブッキングじゃな?
入る時に中から中学生くらいが、わらわらと無尽蔵に出てきて草。修学旅行なのか体験学習なのか、ともかくこれで落ち着いて閲覧することができそう。
水族館への入場料金は420円(大人)と安め。
感染拡大対策でチェックシート(来館時間・氏名・住所・健康状態など)を記入し、体温がセーフなら入場と、しっかりしています。……子供たちの入場は大変だったろうな。
淡水専門の珍しい水族館。ここで見られる生き物たちは、どんなのが居るのだろうか──。
淡水アングラーの勉強施設ではなかろうか
入って最初に目につくのは巨大な回遊水槽。ここにはニジマスをはじめ、日本の淡水に生息する、アングラーが大好きな対象魚たちが泳いでいます。
ゆったりのんびり泳いでいるので、いわば「管理釣り場の池を横から見ている格好」みたいな感じ。
展示は大型魚だけでなく、淡水ならではの小型魚も居るし、カメやカエルも居たりします。日本の固有種が見られる機会はなかなかないから新鮮。
海水の水族館とは違った生き物が多いから新鮮な気持ち。
釣り人が大好きな魚たちも居ます
淡水で有名な釣り対象魚も展示されています。
フレッシュアングラーの人が訪れると、小一時眺め続けているか、釣りのウンチクが長く披露されるかもしれません。
イワナとアカメで足を止めるのは、釣り好きの中でも深い位置に居る方が多いでしょう。同行者がもしそうなら、ウンチクが始まる前に退散するのも手です。
山梨県のブランド魚である「富士の介」くんが展示されていました。
富士の介は「ニジマス✕キングサーモン」の配合種。なので頭部がニジマス、体がサーモンみたいな感じになっており、食味もサーモン寄りで美味だそう。
”特殊な処理”のスパークな感じが、なんだか笑えてしまった。
ゆらゆら動く魚たちを眺めるだけで2時間は居れる
水槽で泳ぐ魚たちをゼロ距離で観察できます。
ゆらゆら泳ぐ魚もいれば、早く動く魚もいる。同じ個体でも多様な行動が見られるので、魚釣りのヒントになる何かが見つかるかもしれません。
SNSにアップした動画もあわせてご査収ください。
ライズの瞬間 pic.twitter.com/DzhzlAY97d
— さしし🌵 (@keysoy) November 13, 2020
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いや~、来てよかったなぁ……。
隣の学習施設にも立ち寄ってみた
隣にある森の学習館では、自然に群生している植物に関して学ぶことができます。
あとは忍野村の歴史や防災に関すること、そして富士山が噴火した時などの影響なりハザードマップについての展示など、地域の歴史を知りつつ、防災のイロハを学ぶにうってつけですね。
中でも面白かったのは、8頭の蛇といわれるヤマタノオロチが、8本の川が氾濫したことを比喩した説。大和武尊が退治したことで知られていますが、治水や森林整備の偉業が伝説となり、そうやって伝えられている……みたいな感じ。
神話時代の言い伝えは、同じ人間のはずなのに、ビームを打ったり空を飛んだり、とんでもバトルが繰り広げられます。
噂は伝播する過程で”誇張”されるのは、今も昔も変わらないでしょう。
8本の暴れる川を、采配で鎮めたとなれば、草薙の剣でこうブワーッと薙ぎ払ったように伝わるのもありけりですよ。
滞在時間は合計で1時間ちょい……かな。水族館はもっと居たかったくらいだけど、後の予定もあるので退散!
最後に──近くのレストランでげんこつに会う
さかな公園を後にし、近くのレストランいねやで昼食を。
検索して「ineyaプレートんまそ」と思い寄ったけど、メニューを見るとランチの定食が900円以下とかなり安い。ステーキ丼とかハンバーグとか揚げ物など、ハラペコがごくりするメニューが並んでいた。
プレートも良さげだし、でもまだ山梨のソウルフードらしい「吉田うどん」を食べてないんだよなぁ。ここで抑えれば、富士山駅で食べれるかもだけど……。
などと葛藤しましたが、ハンバーグ定食を頼みました。
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ハンバーグがくそデカイのだが?
さわやかのゲンコツを超えてくるとは……。そして箸を入れると肉汁がじゅわわーっと。鉄板ジュージューもいいけど、やはりランチは”質量”よ。
忍野八海からさかな公園のルートはおすすめ!
私はバス+徒歩で行きましたが、どちらも駐車場が整備されているし、なんなら一方に停めてどちらにも行くことができます。
そのくらい互いに近い。でも車道の歩道スペースが狭いので注意。
日本の原風景とはまさにここ、といえるでしょう。よく晴れた日は富士山もバッチリ見えるし、食事処に土産も困らない完璧な観光地でした。