イカに自制心が備わっていると、実験で証明されたらしい。
エサを食べたい時でも、本当に好きな物を食べるために我慢できる──。
てことは、エギングで最も重要なのは、イカの食べたい物を提供することになりますね。
知恵比べが極まってきたな……。
イカに自制心が備わっていると証明される
「イカに自制心があった」と証明したのは、ケンブリッジ大学の生物学者。実験の対象はヨーロッパコウイカです。
実験の内容はこう。
イカが好むエサを個々に選別した後、最も好きな味を「自制心を示した後の報酬」に、2番めに好きな味を「すぐに食べられる報酬」と設定。
この結果、一番好きなエサのために、目の前のエサを我慢できるとの結果がでたらしい。ちなみに我慢できる時間は50~130秒ほど。
ところで……。この実験で何がわかるんだい?
好きなエサを選ぶイカを釣るために
全てのイカに自制心が備わっているとはいえません。
仮にどの種にも自制心が備わっているとしていたら、対象を釣る際に考えないといけないことがあります。
イカにもエサを選ぶ権利がある、と──。
「……え? 今更?」と思うエギンガーが大多数のはず。だってイカに好みがなければ、エギのタイプやカラーの種類は、ここまで増えていなかったはず。
しかしカラーの豊富さは、水中で見えやすいようにしている節もあります。自制心を壊すほどのエギがあるとすれば、”匂い”を発するエギにするしかないのでは?
それかアクションで、イカが欲しているエサに模す必要があるとわかります。
……どんな無理ゲーだよ。
エギに種類は無いがカラーはある!
エギはルアーの中でも単価が安めで、カラーバリエーションを豊富にストックしている人が多数でしょう。
イカに自制心がある前提でエギングをするなら、カラーのローテーションが重要になります。反応があるエギを探すため、こまめなローテが効果的。
それとアクションに多様性をもたせるのも、釣果に繋がる可能性があります。
実験によると、目の前のエサを我慢できる時間が50~130秒らしいので、エギのフォール中が最もそそるタイミングではないでしょうか。
生態を知ることで、どのように攻めるべきかがわかってくるのも面白い。