ヤマタヌキはバスのワームで、テールがタヌキのしっぽみたいでカワイイ。
──これがまあ、釣れるらしい。
そういえば、ヒラメ向けワームは全部魚っぽい形だよなぁって。バス向けはもうなんでもありなのに。
バス用ワーム「ヤマタヌキ」とは?
「ヤマタヌキ2.5inch」はゲーリーヤマモトから。
標準的なピンテールをプレスしたような形で、幅にボリュームのあるワーム。
フォルムが大きいからアピール性能も良く、エサ代わりに使える万能性があります。
ヤマタヌキを見た時、なんでこれがソルトにないんだろう……と思いました。
ソルトのワームは魚を模した物ばかり
バス用ワームは”奇抜”が多かったりする。
何これ、こんな形で本当に釣れるの? ……釣れちゃったよ、みたいな。
カエルは昔からあるけど、成形能力が高まるにつれ、ザリガニとかネズミなども登場。ワームといえばミミズっぽいひょろ長イメージから、釣れる要素をぶち込んだモデルも目立ちます。
ゲーリーヤマモトなら「クリーチャー」とかね。
バス界でワームの造形が進化してきたのは、水に野生動物が落ちるから、バスが食べる対象の多様性が関係しているかと。
海でも鳥を食べるGTとか、人喰鮫と呼ばれる獰猛なヤツはいますが、「まあ鳥に似せる必要ないよね」で済んでしまう。
釣れれば正義。でも安定を選べば進化はない。
スプーンでヒラメは釣れるし、家のカギでシーバスを釣ることもできる。
必ずしも魚に似せて、自然環境のエサに近づける必要性はないはず。けれども、使う側からすれば、「魚が普段食べている物と同じ」という安心感はあると思います。
そう考えるとヒラメタルは革新的だったなぁって
ヒラメタルはダイワのメタルジグ。
平べったいスプーンのような形で、似てる魚といえばシタビラメの子供くらい。
今はなーんも珍しくないタイプになったけど、登場した頃は「どうやって使うんだい?」くらい、奇抜なタイプでした。
……ただ巻けばいいだけですけど。
釣り方指南でくどいほどいわれる「マッチザベイト」は、アングラーが抜け出せない心理的な罠だと感じています。
必ずしも魚に似せる必要はないし、「○用だから○にしか使えない」わけでもない。タヌキは湖に落ちる可能性はあるけど、バスはむしろ食べられるほうでしょう。
ヒラメタルのような形をしたワームも、あっていいんじゃないだろうか。ヤマタヌキをそのまま使う選択もアリだと思うんだよなぁ。