株式会社スマートルアーは、アプリと連携してアングラーに情報を与えるIoTルアーの「smartlure Model Zero」を開発。そして4/26からクラファンで予約発売を開始しました。
これスゲェよ(語彙力喪失)。
「smartlure Model Zero」の実力とは?
smartlure Model Zeroの説明は、長いようで実は単純明快。
smartLure Model Zeroは、通常のルアーと同じように泳がせるだけで、着水の瞬間から離水するまでの間、魚の生息環境である水中の温度や明るさ、ルアーの動き、水深トレースを高精細にデータ化するセンサーモジュールを搭載しています。これらのデータは、ユーザーが要求したタイミングでアプリに転送され、アプリ上で位置情報や日時情報のほか、気象条件、月齢や潮汐など魚の行動、ひいては釣果に影響する情報と統合されます。
ようするに、”使う”だけで、釣りに有益な情報を勝手に集めてくれるルアーです。
使い方は簡単。本体のパワーONにして、キャストするだけ。あとは勝手に情報を集めてくれて、知りたい時はアプリを開けばいい。
本質は「見えない魚を釣るテクニックが可視化される」こと
キャストするたびに「○投目」と記録されていき、着水から離水するまでルアーがどのように動いて、どのレンジを泳いでいて、水温変化はあるのかなど、知りたくてもなかなか知れなかった情報がアプリに送られます。
透明度があって魚が見える環境なら、どんなルアーで魚が追って来て食いついたかは、目視と映像で判断できます。
でも魚が見えなかったら……?
アクションで釣れたとは断言しにくいし、水中でどのように動いていたかは、想像の範疇でしかありません。
smartlureはそれを数値で見ることができるため、例えばプロのテクニックを手元じゃなく、データのみでトレースすることも可能になります。
着水位置もMAP表示されるため、どこを探ってきたかを可視化できます。これで飛距離も概ねわかるわけですね。
このデータを全ユーザーからかき集め、ビッグデータとすれば、どこが釣れやすく、どんな条件で何が釣れやすいかも知ることができるようになります。それはより正確に魚の位置を知れることに繋がるといえます。
……ぶっちゃけ、釣具メーカーの研究レベル以上のデータが、個人のルアーで集められるようになりますね。
ルアー業界のIoT化が急加速するかも
smartlureのスゴイところは、”ルアーに埋め込める”こと。
開発版はまだモジュール自体が大きいため、ルアーもジョイクロ並のクソデカ仕様で重そう……。これが小型化していけば、小型ルアーに埋めることも可能になります。
となれば、市販されるルアー全てに搭載される可能性もあるわけで、魚釣りのIoTも急加速するのではないかと。
あとは主要メーカーが取り入れるか、それともパクってより小型なオリジナルに仕上げてくるかが争点かな。……そもそも需要あんの? って謎もある。「そのデータを知ったところで釣れなきゃ意味ない」と思う人だっているはず。
プレスリリースでは使用している動画も見ることができます。
クラファンは4/26から日米同時で開始しており、リターンは2022年2月以降の出荷を目指しているそう。
ちなみに、釣りの最新IOTはこのDeeper Pro 魚群探知機が圧倒的に有名ですな。