「リリースはマナー」と注意する前に法律でも定められていることを理解してほしい

 

冬期になり水温が下がりきると、”釣れやすい魚”はロックフィッシュ(根魚)くらいになる。

シーズン毎に釣れる魚を追い求めるのがアングラー。だけど、魚の生態……特に”繁殖・成長”に関して詳しく知る人は少なく感じる。

 

個体数を維持するための簡単な方法は「釣っても食べない(殺さない)」こと。

 

リリース警察に見守られるアングラー達は、今日も元気に「釣った→食べた~」のサイズ監視をされている。

分類として魚釣りは”娯楽”です。

でも漁業権に含まれる遊漁なことを忘れてはいけない。

 

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「ロックフィッシュ達は釣るだけそこから居なくなります」の理由

 

ロックな奴らが釣れだすと、「釣りすぎると居なくなるから適度に逃がそうぜ」と、リリースを促す注意を見かけるようになる。

それは釣具屋でも見かけますね。

 

釣り過ぎ注意|イシグロ

 

リリースはマナーであり、しないからといって法的拘束力はありません。

それに該当するサイズも個人の裁量によるもの。アングラー同士の「暗黙の了解」みたいなのは存在しますが、それを守るも破るも人次第ってこと。

明確な決まりがないので、アングラー同士は定期的に揉めています。ウケる悲しいですね。

 

この話題が加熱する時期が、ロックフィッシュと呼ばれる根魚たちが釣れはじめる冬期。

毎年毎回よく飽きねーなー」と思いながら見守ってますけど、それだけ新規参入も多いってことかもしれません。

でも注意される人達は大抵、ある程度の経験を積んだ人達が多いです。

 

ロックな奴らの成長速度と繁殖能力

 

ロックな奴らは「成長が遅い」「繁殖力が低い」とアングラーでは知られています。

成長に関しては、当歳で10cm前後くらいに成長します。が、最大まで成長するサイズを考えるなら、成長する(大きくなる)速度は他の魚に比べて遅いです。

私がよく手乗りカサゴと呼ぶサイズは15cmくらいで、ここまで成長するのにおよそ2年はかかります。尺サイズと呼ばれる30cm以上になると、10年以上の個体になりますね。

私の場合、ロックな奴の持ち帰りを考えるのが20cm以上。そんなサイズも、全然みなくなったなぁと感じます(あまり狙ってはいませんが)。

 

次に繁殖能力の話に移りますが、近年は「釣れなくなった」とよく聞きます。けれど”スレ”ではなく、たんに「魚が減っている」と根魚では顕著に感じます。

根魚は体内で稚魚を育成するタイプで、卵をバラまき「数産みゃ生き残る理論」の魚よりかは繁殖能力が低いです。

ようは母体1匹当たりに生育する稚魚が、他の魚よりかは少ないってわけですね。

 

先のイシグロHPを読んでもらえればわかる通り、根魚は”定着性”のある魚です。潮汐で湾を出入りするほど活発に動く魚じゃないです。

とあるテトラの隙間で例えるなら、そこで3匹釣れたのなら、また3匹戻ってくるかどうかは、「ロックのみぞ知る」てわけ。明日来るかもしれないし、来年なっても来ないかもしれない。

根魚釣りが浸透してから、やりやすい場所にいる根魚は明らかに減りましたね。

 

そんな状況でも釣るためにはどうしたらいいか?」と悩むのがアングラーのサガ。

ルアーメンは「ロッドを傷つけたくない」「ラインを傷めたくない」という気持ちがあるので、それ以外の場所を狙えば居るんですよね。

多少なりともリリースでの”スレ”はあるだろうけど、陸っぱりに関しては、魚種を問わず、「やりやすい場所から魚が減っていく」傾向が強いのです。

 

宮崎県ではカサゴ様に資源管理措置が施されている

 

宮崎海域カサゴ資源回復計画が改正されました|宮崎県HP

 

宮城県の海域では、カサゴさんは「18cm以下再放流」と決められており、共同漁業権として定められています。

これは漁師ともに順守する必要があります。魚釣りは”娯楽”と見られがちですけど、遊漁”として漁業権に含まれています

なので当海域においては、漁師もアングラーも、魚を保護するという観点・価値観は共有しているはずです。

 

他には山口県で30cm以下のキジハタにも制限がかけられていますね。こっちは結構知名度(浸透)はあるのではないでしょうか。

 

「漁師が守っているのに釣り人が守らないのはおかしい」──というのは違います。

「釣り人が守っているのに漁師が守らないのはおかしい」──というのも違います。

「漁業権を守らないのはおかしい」──というのが、論点としては正解です。

 

ちゃんと律せられたルールがあるわけですから、そこから”リリース(再放流)”を考えて欲しいですね。

 

 

 

ルールが無い魚にこそマナーが問われる

 

浜名湖では春先に、サビキで当歳のメバルがよく釣れたりするのですけど……そんなの100匹釣って並べて「ドヤッ」とするのはどうなの?と常々思う。

釣具屋も宣伝として、そういう絵と結果は欲しいでしょう。けれど、「未来に繋げたい」と抜かすのであれば、漁師が頑なに守っているルールを伝えていって欲しいものです。

 

今の漁師と釣り人の価値観の違いって、自動車と自転車に近い物がある。

どちらも”道路交通法”を守らなければいけないが、自転車がフリーダムすぎたために、免許制にすべきとの意見が出始めたのも近年のこと。原則として同じ車道を走る仲ですけど、本当に全てルールを守れている自転車乗りも、全体からすれば一握り。

個人的には、中学生が最もルールを守っている感じがする。

 

道交法も免許をとるまでは曖昧で触り程度な教え方をされるので、躾の部分が問われるかと思います。

漁業権も同じく、漁師は学ぶ必要があるが釣り人は学ぶ必要がないのがおかしいのです。

人間が獲り過ぎて絶滅した種も多いわけで、海に面した日本に住む以上、海の生物に関するリテラシーも軽視してほしくはないものです。

 

ウナギもマグロも減ったのは、だいたい日本人のせいですしね。「獲ってるのは海外じゃないか!」といわれても、消費国としては小国ながら世界一位ですしね。

必要以上に取らないのは、古来よりヒトを含む動物達が守ってきた鉄則。

多からず少なからずが、維持するためには大事なことです。

マナー問題
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海釣りがメインで、たまに淡水もやります。2018年は身近な浜名湖で、ポイントを転々と釣り歩いてマッピングしたい所存。

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とある浜松アングラーの一生