【鯛(タイ)の雑学・豆知識】定義・種類・仲間・鯛と呼ばれる他の魚についても徹底解説!

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鯛の雑学や豆知識・定義について徹底解説!

クリスマスや年末年始など、あらゆる形でおめでたい「縁起物」として食卓に君臨するのが「鯛」

鯛は日本で古くから愛され、
遊泳力の強さや味の良さから釣りでも食用でも最もポピュラーな魚と言えます。

はる@釣行中
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今回はそんな愛されフィッシュ・鯛についてのちょっとした雑学を皆様にご紹介していきたいと思います。

1,鯛ってどんな魚なの?

鯛は生物の分類上「スズキ目スズキ亜目タイ科」に分類される魚類の事を指しており、一般的に「鯛」と呼ばれる種類は「真鯛」である事が多いです。

このタイ科の魚は体型が水の抵抗を受けにくい扁平な体を持ち、高い遊泳能力を持っています。

また、体色が赤みがかっていたり、捌くと身が白身であるという特徴があります。

はる@釣行中
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この項目ではポピュラーなタイの仲間を3種類ご紹介させていただきます。

①ポピュラーな「真鯛」の特徴は?


お祝いの席や宴会のメニューに当然の如く滑り込み、釣り上げるとなると遊泳力に任せたパワーファイトを見せてくる「真鯛」

お造りや釣り上げられる個体は約30〜70cmが多いのですが、長年を生き抜いた猛者ともなると120cmもの巨体に成長します。

このサイズともなるとヒットも珍しいですが、釣り上げるのはかなりの大勝負となります。

美しい赤い体色に散りばめられた青いドット模様が特徴的な見た目ですが、体高のある体と反比例して細長い胸ビレの先は、成魚になると体の半分近くに達するほど伸長します。

噛む力が強く、口の中には上顎に4本、下顎に6本の鋭い牙とさらに奥には私達人間のような臼歯があります。

この丈夫な歯と強力な顎の力でアサリやツブなどの貝類やイカ・タコのような頭足類、カニやエビなどの甲殻類をバリバリと捕食します。

また、群れで泳ぎ回るイメージがあるかも知れませんが、それはまだまだ小さく若い個体です。

はる@釣行中
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しっかり成長した成魚は単独行動を取るようになるので狙って釣り上げるのは至難の業です。

☆大人の階段を上っていくぅ〜!

「日本の海ならどこにでもいる」という意味を込めて、魚へんに「周」の字をあてたとまで言われる鯛ですが、15〜30cm前後の個体であれば実際に浅い海の岩場や藻場、堤防で生活している事もあります。

しかし!その個体は実は生まれてからまだ1〜3年ほどしか経っていない若い個体なのです。

真鯛は成長すると、徐々に沖の深い場所へ生活の拠点を移す特徴があり、歴戦の猛者ともなると水深200mというかなり深場で生活していたりもします。

はる@釣行中
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「成長と共に徐々に深場に移動する」。
これが真鯛式大人の階段の上り方なのです。

②好奇心の塊・クロダイの特徴について

「なんで真鯛は漢字なのにクロダイは片仮名なんだ!?」と思われるかも知れませんが、クロダイは意外と漢字が多く、シンプルな「黒鯛」から「烏頬魚」、「チヌ」という呼び名から「茅渟」「海鯽」という漢字表記がありましたので敢えて片仮名表記にさせていただきました。

銀色の体にに背中側と胸ビレ以外のヒレの黒が目立つ、まさに「黒い鯛」です。

また、体には不明瞭な黒い縞模様があったり、エラブタの上方や目の後方のちょっと上あたりにブラックスポットがあるのも特徴です。

真鯛と比べて口が前方に突き出た顔つきをしており、口の中には前方に約6本の牙、後方に臼歯を持っていますが、これらの特徴は真鯛よりは「ヘダイ」に近い種類である事を示しています。(クロダイはヘダイ亜科)

無毒ではありますが、各ヒレの棘がかなり鋭く丈夫に発達しており、特に尻ビレのトゲはかなり大きく発達するため、釣り上げた時や調理の時は誤って手や指に刺さないように気を付けましょう。

タイの仲間では珍しく浅い海を好んでいる他、淡水にもある程度の耐性があるため河口の汽水域や河川に入り込む事まであります。

また、30〜40cm前後の個体が多く見られる中、70cmを超える大物も群れの中に混ざって泳いでいる事があるため大物ヒットの夢を与えてくれる魚だったりします。

はる@釣行中
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特に夏場は水深が1〜2mというかなり浅い場所にまでやって来るため、水遊びしに来た人はかなり驚く事でしょう。

☆悪食で名高いけど意外と甘党?

クロダイはタイの仲間の中でもかなりの悪食で知られており、エビやカニ、タコ・イカ、海藻、ゴカイなど何でも食べます。

特にクロダイは上から落ちてきた物に食い付くという性質があるため、ルアー釣り以外にも「ヘチ釣り」で親しまれたり、糠でエビやオキアミを包んだ「紀州釣り」などで釣り上げられたりします。

さらに、クロダイは好奇心も旺盛なためか「海中に絶対無いだろ!」と言いたくなる物にも食らい付きます。

地域によってはミカンを餌にしたり、スイカの砂糖漬けを餌にするところもあり、その殺到具合は人気スイーツ店に突入するスイーツファンのようです。

はる@釣行中
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しかし、この甘党達は当たりは得やすいのに何故か釣り上げるのが大変という難易度が高めの魚なので、ファイトを楽しむにはピッタリです。

③マイナーな鯛・ヘダイの特徴について


ヘダイは漢字表記では「平鯛」と書き、立派なタイの仲間です。

扁平な体を持ちますが、真鯛より丸みを帯びているため、より楕円に近い形をしています。

体色は白銀色で、ウロコに沿って黄色いドット模様が並ぶ、派手さは無いけどシンプルに美しい見た目が特徴的です。

浅い岩礁から沖合いまで幅広く生息していますが、クロダイと違って沖合いにいる事が多いため、その身は磯臭さやクセの無い歯応えのある淡白な白身です。

餌にしているのは小魚やエビ・カニなどの甲殻類、貝類などを好んで捕食しています。

はる@釣行中
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大きさは40〜50cm前後で前述した2種の成魚よりは少し小さめです。

☆タイなのに外道!?しかし、そのお味は?

クロダイ

釣り人や漁師に喜ばれやすい種類が多いタイの仲間でありながら、ヘダイは何と「外道」扱いされている種類でもあります。

このヘダイ、クロダイやキス、アジといった「夏の美味しい沿岸魚」を狙っていると食い付いて来るのだそうです。

ヘダイ自体は漁獲量の少ないレアフィッシュなので外道と言わずに喜んであげたいものですが、外道と呼ばれるくらいなので結構群れでやって来るのかも知れません。

しかし、味は先ほどご紹介した通りクセの無いサッパリとした白身なので、刺身だけでなく煮付けや昆布締め、塩焼きでも美味しくいただけます。

はる@釣行中
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もしかしたら、悪食のクロダイよりも外れが無い味方寄りの外道なのかも知れません。

2,鯛と呼ばれる他の魚について

キンギョハナダイ

「鯛」と呼ばれる魚はタイ科以外にもたくさんおり、広義としてはかなりの種類の名前に「鯛」がついています。

「スズキ亜目」の魚は鯛の名を冠する事が多く、リアル外道と名高い「テンジクダイ」、料亭などで賞味されるイメージが強い「アカアマダイ」、見た目も美しく味も良いのに下処理が大変な「キントキダイ」、マリンアクアリウムやスキューバダイビングで人気が高い「スズメダイ」や「キンチャクダイ」も科は違えど「スズキ亜目」の鯛と名がつく魚達です。

はる@釣行中
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ここでは魅力的なタイ科じゃないけどタイの仲間達をご紹介させていただきます。

☆「磯の王者」も忘れちゃいけない!

釣りを始めた方の中にはイシダイやイシガキダイを釣り上げるのが目標という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この2種は「磯の王者」と呼ばれる事もあるパワーファイターで、イシダイは最大70cm、7kgという巨体とパワーを武器に暴れまわり、イシガキダイはイシダイを上回る90cmもの巨体と強力なクチバシ状の口でラインやハリスをへし切ってしまうモンスターフィッシュです。

それぞれが老成すると別の名で呼ばれ、イシダイは「クチグロ」、イシガキダイは「クチジロ」と呼ばれるようになります。

また、この2種は共に「イシダイ科」に分類されており、極稀にイシダイとイシガキダイの交雑個体が生まれる事も確認されています。

はる@釣行中
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交雑個体は希少さから水族館に寄贈される事もありますが、王者同士の交雑の果てに生まれた「さらなる王者」のポテンシャルにも期待が高まります。

☆筆者「鯛の定義とは…」

名前に「鯛」がつく種類はかなり多く、もしかしたら「白身で平たい魚は大体「鯛」で良くないか?」という適当な流れで名付けられたのではと心配になる事があります。

そんな鯛達の中に「シラコダイ」「スミツキトノサマダイ」「ハタタテダイ」という名を冠した魚達がいます。

どんな鯛なのかと気になるかも知れませんが、これらは全て、マリンアクアリウムやスキューバダイビングで大人気の魚「チョウチョウウオ科」の魚です。

何とチョウチョウウオもスズキ亜目、広義の鯛の仲間達という事になります。

個人的にはチョウチョウウオ科の食性からあまり食べるのはオススメしたくありませんが、とある勇気あるYouTuberの方がハタタテダイを捕獲して食べていました。一応食べられはするようです。

また、チョウチョウウオの仲間は口が小さいため現地では餌盗り名人な上、針にかかるという事はほとんどありません。

はる@釣行中
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食べる食べないは別として、釣り上げてみたいという方は是非、理不尽な難易度に立ち向かってみてください。

☆え、巨大イサキ…?

コショウダイ

魚釣りは本当に多種多様な魚達との出逢いが多く、大物を釣り上げるために仕掛けや餌を試行錯誤して挑むのも醍醐味の1つです。

そんな中、船釣りや堤防釣りで稀に「イサキの化け物」のような魚が釣れる事があります。

その名も「コショウダイ」。またしても鯛の名を冠した魚です。

コショウダイはタイ科ではなく「イサキ科」に分類されているのでイサキの化け物は間違いでは無いのですが、化け物なのはその大きさ。大きい物では60cmに達する事もあります。

見た目は巨大化したイサキにブラックペッパーのような黒い模様が体の後半部分から尾ビレにかけて散りばめられた体色をしています。

なかなか珍しい種類ではありますが、味はとても良いらしく、アジア諸国では重要な食用魚とされ、高級食材として珍重している国もあるほどです。

はる@釣行中
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謎めいた巨大イサキ、一度は挑んでみたいものです。

3,名前に鯛がつくけど全くもって鯛じゃない種類について

私もたまに思うのですが、「見るからに鯛じゃない魚が鯛の名を冠してる」というのを図鑑や現地や魚市場で見る事があります。

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多分鯛っぽくてつけたのかなぁ〜とは思いますが、ここでは全然鯛じゃない鯛達についてご紹介させていただきます。

①金目鯛

煮付けや高級お寿司のメニューのイメージが強い金目鯛も、実は鯛ではないけど名前に鯛がついている魚です。

本当は「キンメダイ目キンメダイ科」の深海に生息する種類であり、もはや「スズキ亜目」ですらありません。

旬は冬と言われていますが、その身は常に脂ノリノリの常に美味しいお魚です。

■とっても美味しいけど食べ過ぎ注意!?

これは食べ過ぎたら財布が爆発すると言っている訳ではなく、あまり知られていませんが金目鯛は食べ過ぎると健康に悪影響が出る場合があるとされています。

それも、脂で胃がもたれるとかシガテラ中毒というものではありません。懸念されているのは「水銀中毒」です。

キンメダイは高級なのが納得できるほど美味しい魚ではあるのですが、その身には微量ながら「水銀」が含まれています。

政府もこれには懸念しており、特に妊婦さんが食べてしまうとお腹の赤ちゃんに悪影響が出る可能性があるとしています。

また、キンメダイを食べる量は1週間に約80gまでとしている事から、その影響力が分かります。

はる@釣行中
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キンメダイの食べ過ぎには十分に注意しましょう。

②ブダイ

ブダイも名前に鯛がついていますが、見た目から何となく分かるように、大型のベラの仲間だったりします。

また、漢字表記では「醜鯛」と表記されるため、何だか踏んだり蹴ったりな扱いな気がします。

はる@釣行中
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そんなブダイですが、沖縄では美味しい高級魚として非常にポピュラーであり、釣れたブダイを持っていくと買い取ってくれる場所もあるそうです。

☆下処理の難易度はやや高め

ブダイは基本的には沖縄などの暖かい地域で賞味される魚なので、なかなか本州や北海道の方まで流通する事はありません。

しかし、生息地で釣り上げた場合はその下処理をする事もあるでしょう。

ブダイは全身が大きくて硬く、滑らかなウロコに覆われていますが、これがなかなかに厄介です。包丁だと逆にウロコが剥がせません。

このウロコを剥がす場合はスプーンや親指をウロコの隙間に滑り込ませながら一気に剥がしていきます。

ウロコが剥がれたら次は内臓の処理をするのですが、ブダイは底生生物やサンゴを食べるため、内臓や内臓に溜まった老廃物がとにかく臭いです。

肛門からキッチンバサミや包丁で浅くゆっくりと喉元まで開いたら内臓ごと老廃物を取り除きます。そうしなければ身に臭いが移ってしまいます。

 

はる@釣行中
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ウロコと内臓の処理が終わったら好きなように調理して南国のご馳走を味わいましょう。

③マトウダイ

漢字表記は「的鯛」。何だか水中盤の流鏑馬でも始まりそうな名前です。

見た目は扁平なので鯛っぽさはありますが、大きく裂けた口や体の後半部がカワハギのようなキメラ感。

さらに第一背ビレ、腹ビレ、尻ビレが大きく見た目もかなり尖っている他体のど真ん中に名前の由来となった的のようなブラックスポットが目立ちます。

何ともファンキーな魚ですが、茶色の体表をよく見ると、全身に稲妻が走ったような白や青色の幾何学的な模様が入り、「魚界のファッションモンスター」と化しています。

そんなマトウダイも「マトウダイ目マトウダイ科」に属しているため鯛とはほぼ無関係です。

はる@釣行中
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白身や肝は美味とされ、刺身以外にもフライや鍋料理で親しまれています。

☆学名がカッコいい!

見た目からすでにカッコいいマトウダイですが、その学名もカッコいい種類です。

マトウダイの学名は「Zeus faber」。まず、ギリシャ神話の最高神・ゼウスの名前を既に冠しています。

このゼウスはマトウダイの体表に見られる稲妻模様をゼウスの雷(ケラウノス)に見立て、神の名前をつけたそうです。

また「faber」も古代の言葉で「魚」を意味しており、こちらはギリシャ神話ではなくキリスト教から来ていると言われています。

はる@釣行中
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学名に触れる機会はあまり無いとは思いますが知れば意外と面白いものです。

4,鯛にまつわるさらなる豆知識について

鯛はとても身近な魚なので、釣って良し、食べて良し、見て良しと本当に素晴らしい魚です。

はる@釣行中
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ここではそんな鯛、あるいは名前に鯛とつく魚達の豆知識についてご紹介させていただきます。

①実はとっても頭が良い!

鯛の頭の良さは釣りをしている側と水族館やマリンアクアリウムで楽しむ側で感じ方が違うと思います。

釣る側は真鯛やコロダイを狙っている時に仕掛けを見破られてしまう事があり、そこに知性を感じると思います。

しかし、水族館やマリンアクアリウムの場合はイシダイや真鯛が輪くぐりをしたり、おみくじ引きの芸を披露するなど、さらなる知性を見せてくれます。

また、筆者はダイビングをする事があるのですが、クロダイや真鯛はとにかく好奇心が旺盛で、集団で取り囲んではガン見してきたり軽く突っついてきたりとかなりフレンドリーでした。

はる@釣行中
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取り囲まれた時の感想は「パパラッチの集団」みたいで有名人気分を味わえます。

②釣りでは外道だけど!?

暖かい海では「小さな外道」として昼夜を問わず釣り人の前に立ち塞がる「テンジクダイ」ですが、こちらはマリンアクアリウムや水族館、スキューバダイビングで高い人気を誇っています。

特に「ネオンテンジクダイ」や「スカシテンジクダイ」は透き通るような美しさと淡いネオンカラーから非常に人気が高い種類です。

はる@釣行中
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また、口の中で子育てをする「マウスブルーダー」としても知られており、繁殖期には卵や稚魚のお世話を飲まず食わずで行うオスの姿に感動する方がいたりもします。

③元々は食用だった外来魚!

海だけでなく河川にも「鯛」の名を持つ魚がいます。それは外来魚として邪険にされている「ティラピア(テレピア)」という魚です。

この魚は本来の生息地では重要な食用魚とされており、日本にやって来た経緯も「鯛似た味で美味しいし、飼育も繁殖も容易だから」という理由でした。

そんなティラピアは学名が「ティラピア・ニロチカ」なため「チカ鯛」と呼ばれたり、淡水で管理できる事から「泉鯛」と呼ばれたりもします。

はる@釣行中
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このように人気の食用魚である「真鯛」にあやかって鯛とつけたため「あやかり鯛」なんて弄られたりもしています。

④日本では人気だけど、ある国では不評!?

鯛のクセの無い淡白な味わいと歯応えは、今もなお多くの人々を魅力しています。

しかし、所変われば何とやら。南半球に位置する動物達の楽園・オーストラリアでは鯛の味はかなり不評なのだそうです。

どうやら淡白な味のお魚はあまり受け入れられないらしく、商品化もなされていなかったりします。

はる@釣行中
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鯛の味1つで国が違えば好みや文化も違う事がかなり浮き彫りになりました。

⑤「エビで鯛を釣る」は真実!

大体の意味は「ローリスクハイリターン」ですが、この諺は事実だったりします。

仕掛けを失ったり餌だけ盗られたりしなければ、実際に小エビで鯛を釣り上げる事ができるのです。

鯛の仲間達はエビ・カニなど甲殻類が大好物な種類が多く、見つけると率先して食べようとするほどです。

そんな鯛は、昔は生きたシバエビや甘エビを使って釣り上げていたそうですが、今ではオキアミを使う事でさらに効率良く釣り上げられるようになったそうです。

はる@釣行中
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サバイバルをする際には浅瀬でエビを捕獲して鯛を狙っても良いかも知れません。

⑥「鯛の鯛」だけじゃない!

皆様は鯛を食べる際に「鯛の鯛」と呼ばれる骨を見つけた事はありますでしょうか?

この骨は鯛の肩甲骨と烏口骨の2つの骨がくっついて形成された骨であり、胸ビレは動かしたり支えたりする大切な骨です。

この骨は鯛の種類によって形が違うので生物学的にも大切な骨なのですが、その形が「小さな鯛」に見えるため、このように呼ばれているのです。

この「鯛の鯛」は肌身離さず持ち歩く事で持ち主に幸運をもたらすとされており、特に真鯛の骨が良いとされています。

そんな縁起の良い「鯛の鯛」ですが、実はこの骨以外にも縁起の良い骨が8つもあるのです。

それぞれ「大龍」「小龍」「三つ道具(別名:熊手、鍬、鎌)」「鯛石」「竹馬」「鍬形」「鳴門骨」「鯛の福玉」という名前があり、9つの部位全てを合わせて「鯛の九つ道具」と呼ばれています。

はる@釣行中
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「鯛の九つ道具」は持ち主に幸運や福禄、財を呼び込む強力な縁起物とされています。

これらの部位を全て集めて験担ぎにするのも良いですが、「鯛の福玉」だけは「タイノエ」という寄生生物なので、天日干しするか、ホルマリンや高アルコール液で保管するか、はたまたレジンで完全封入して保存する必要がありそうです。

⑦鳴門の真鯛は一味違う!?

海流や地形などの複雑な条件が重なった事で産み出された、日本が誇る自然の神秘「鳴門の渦潮」。

この大渦が発生している海域にも真鯛は生息しているのですが、ここの真鯛達は他にはない「ある特徴」を持った個体が多く生息しています。

その特徴とは「尾柄が太い事」です。これには理由があり、複雑かつ強力な流れと大渦によって真鯛達の足とも言える尾ビレの付け根の骨が複雑骨折し、癒着してより強固になった結果なのです。

もちろん潮の流れに耐えられず死んでしまった鯛達もいた事でしょう。しかし、生き延びた鯛達はより強力な骨と筋力を獲得した事により、歯応えも味わいもかなり強化されているそうです。

さらに、あの大渦を泳ぎ続ける力があるためバイタリティーもパワーも桁違い。そんな鳴門の真鯛、いつかは食べてみたいし、パワーを感じたいものです。

はる@釣行中
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余談ですが、前述した「鳴門骨」はこの地域の真鯛だとより大きく発達しているという伝説もあります。

⑧昔話にも登場!

古来より愛されてきた鯛は平安時代なら和歌で詠まれたりもしていますし、弥生時代では既に食べていた形跡があったりします。

そんな鯛は「御伽草子」や「古事記」にも登場しており、「御伽草子」の「浦島太郎」では亀を助けて竜宮城にやって来た浦島太郎の接待をしており、ヒラメと共に舞い踊っています。

また、古事記で語られる「海幸山幸」では海幸山幸の兄弟がそれぞれの得意分野を交換した結果、山幸が兄である海幸の釣り針を無くしてしまう話が語られており、その釣り針がかかってしまった魚が鯛でした。

はる@釣行中
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これらの作品を見ると、鯛はどれほど昔から親しまれ、愛されてきた事が良く分かります。

まとめ

今回はめでたい魚・鯛についての様々な雑学や豆知識について皆様にご紹介させていただきました。

鯛は食用や釣りで見られる場面が多く、その歴史や親しみ深さ、意外な側面もかなり多い魚なので違ったアプローチをしてみました。

これからの季節、何かのタイミングで神社に奉納される鯛を見たり、食卓に上がったり釣り上げたりと鯛に関わる事があるかも知れません。

はる@釣行中
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その時はこの記事の内容がちょっとでも頭をよぎって「クスッ」と笑えたり、鯛の歴史や能力に興味を持っていただけたら私も嬉しく思います。

コラム釣りの雑学

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