モアザンの「ジプシー82S」は、テクニックに自信があるほど使い勝手のいいルアー。
見た目はレンジバイブっぽいけど、スイムはシンペン寄り。それらの中間に位置するアクションとレンジなので、”使い分け”が要になります。

廃盤で手に入れるのが大変だけど、いいルアーなんだよなぁ。
中古屋でジプシー82Sを見かけたらラッキー

モアザンのジプシー82Sは現在廃盤です。購入するには、中古で探すか在庫のみですね。
いいルアーだけど探すのが一苦労。好みのカラーに出会う保証もないし、状態がいいとも限らない。
サーフでは北海道の海マス相手に使われていたりと、太平洋側より日本海側のほうが見かけるかも?
もし「3Dバーニング」のカラーを見かけたら、即買いでいいでしょう。
3Dバーニングは(ダイワの)ルアーカラーでも実績があるほうだし、実際に使っていた時も結果はついてきました。
──主にエソだけど。
レンジバイブっぽいけどシンペン寄り……かもしれないゆらゆらアクション
ジプシー82Sのサイズとウェイトは「82mm」「20.5g」。
形は平べったいシンペンのようで、リップ付きのレンジバイブといわれたら信じるほど。
空力は不利な形ですけど、サーフ仕様のタックルで60-70mくらいは飛びます。固定重心なので投げやすいですね。
アクションはこちらの動画を参考にしてください。
ただ巻きでゆらゆらとスラロームするアクション。早巻きだとローリングが入って不規則な動きになります。
ジプシーの真価は落とすことにアリ
ジプシーはスイム中心で使うより、ストラクチャーに沿って”落とす”テクにマッチします。
シーバスの橋脚打ちや、堤防沿いなりかけあがりなど、ボトム付近に魚が居やすいポイントに投げ入れるのがコツ。
ジプシーはフォールでゆらゆらボディを揺らします。この時にフラッシングでおびき寄せたり、デッドベイトのような動きで食い気を誘います。
ウェイト20gもありながら、かなりゆっくりなフォールも相まって、テンションフォールからフリーフォールの”落とすテクニック”との相性が非常にいいルアー。
魚の真上に投げ入れる感覚でキャストして、ボトムまで落とすを繰り返してみましょう。
ジプシー82Sは夏の中小物釣りに向いている理由
ジプシー82Sはシンペンと同じ使い勝手です。
それなりに飛距離はあるし、ただ巻きでレンジキープできるし、フォールはレンジバイブっぽくピンポイントで攻めることができる。
80mmと小さめのルアーだから、夏のベイトパターンにはマッチしやすいサイズ。
この時期は表層付近の早巻きでも十分釣れるため、リトリーブもスローとファストを切り替えやすいジプシーは、魚の反応を探る”お試しルアー”として優秀!
ジプシー82Sがないなら他があるじゃない
ジプシーは廃盤のため、中古市場で探すのも一苦労。
しかし、世には「似たルアー」が必ずあるものです。個人的におすすめしたいのは2個のルアー。
ひとつはポジドライブガレージの「ジグザグベイト80S」。
特徴的なのは丸々としたボディ。リップレスかつシンキングなのは、水中で自由に動き回るため。リトリーブの調整や小刻みのロッドアクションで、多彩な動きを実現できます。

もうひとつはモアザンの「シャロースピン」。
見ためはただのブレード付きのレンジバイブ。しかし使い勝手は自由で、シャローを引いて反応がなければ、ボトムまで落として低活性も引き出す能力があります。
レンジを自由に選べるルアーはサーチ能力に優れるため、1個は持っていくと助かるシーンがあります。