先月末頃、「ドメイン更新すりゅ?」の通知がきて、もう1年経ったんだと実感(小並)。
そんなわけで、(たぶん)一周年です。見て頂いてる方々、誠にありがとうございます。これからも適度に更新していきます。
さて……”はてな界隈”では区切りの報告で、集客とマネタイズのノウハウを披露するのがお決まりのようで──。
それをパクり習い、1年間の活動報告的なことを含めて、『浜ブロ』を振り返ってみよう。
これからはじめようと考えている釣りブロガーの役に立てば幸いと思う。
──役に立つのかな?(弱気)
はじめに[新しくブログを立ち上げたきっかけ]
ブログ歴というか、個人サイト運営歴は皆さんが考えるより、おそらく長い。
それは『侍魂』が先行者ネタで一躍有名になった「テキストサイト黎明期」より前。無料スペースから無料ブログテンプレート、そしてPHPなどと主流が変化していく一連を見届けている。
なんだかんだで15年くらいは、どこかでだらだら書き続けていたことになる…だと…?(半生くらいだから自分で驚く)
以前はGoogleの『Blogger』を長く利用していた。なので時間と共に、コンテンツも私の嗜好に合わせてあやふやになっていく。
「これじゃあ管理する側も何を書いていいのかわからないし、来た人も何を読んだらいいのかわからないだろう…」
検索流入を主とする孤島ブログなのに、島へたどり着くルートは多いくせ、胡散臭いゾンビが幽霊船に招いているようだ。
──そこで転機が訪れる。
腕の靭帯断裂のリハビリでサーフルアーにハマり(発想が未だに謎)、トップページが”魚釣り関連の記事だけ”になっていたことに気付く。
「特定の内容が多くなったし、サーフルアーは流行するだろうからアツイし、魚釣りの知識はあるので専門に作ろう!」
──となったのが起点。
オマケとして「クソ高いスマフォ料金をブログ収益で賄えれば、お財布にも自由が生まれてルアーも色々試せるやん?」とムフフに考え、あとひとつ勇気が足りなかったWordpressへの移行と、広告をぺたぺたするのを決意した。
そして行動をはじめたのが、2015年の8月頃になる。
WordPressに移行することで指標にした2つのこと
1.よく見ていた釣りブログのアクセス数を抜く
目標としていたのは『焼津パパアングラー釣行記』さん。昔からよく釣ってるなーと思っていたし、はてなブログの1記事でも「釣行記ブログとしてはアクセスが多い」と取り上げられていたり。1日平均3,000アクセス(カウンターから)は、釣行記オンリーのブログではかなり多い。
Blogger時代は1日700アクセスくらいだったので、「まずはこのアクセス数を目標にしよう」と、倍以上のアクセスを目指して開始する。
それを超えることで、月間10万PVも視野に入る。
2.ブログ収益(アドセンスのみ)でスマフォ料金を賄う
プラン的に「月1万あればおまけにルアーが買える」ので、収益がそのくらいあればいいなぁと思っていた。
それまでは月間で牛丼特盛り分あれば「やべえ!」くらいだった。これは[1]を達成することで”そうなる”と予想はできる。
ようするに目標としては、「月間10万PV&1諭吉」としたわけである。
これらはわりとすぐに達成したのだが……。
運営開始直前、釣りブログ界に変化が訪れる
2015年9月頃──。
ドメイン契約やサーバーレンタルなど、新ブログの下準備で動きはじめた頃、釣りブログ界にちょっとした風が吹く。
”釣りクラスタ”でのアフィリエイターとしてNo1であろう”某プロ氏”の、アフィリエイト講座がスタートする。
「CSSって美味しいの?」とブログデザインにも無頓着な釣りブロガーが多い中、某プロ氏が放つコンテンツ後、明らかに釣りブロガー達のデザインもアフィ寄りへと変遷していくことになる。
このタイミングは偶然か、必然か──。タイミング的にコレに乗っかったって思われてはいそう。
でも”そう思われる”のは嫌だった。だから運営するにあたって線を引いた。
これはこれで釣りブロガーが増える導線として革命的だったけど、メーカーの回し者みたいなベタボメ記事が蔓延しだして、おまけに広告ベッタベタとか、中身がスッカスカなブログが増えただけともいえる。
一応メルマガも登録しているし、それが「参考になったか?」といわれると、一応参考にはなった。けれど、戦略とマネタイズとしては至極当然なことが書かれているだけ(検索したり書籍に同じ内容はゴロゴロある)。
なので、ゼロからはじめるのであれば、内容を「魚釣り」に限定しなくても、実行すればあらゆるジャンルで収益に繋がる可能性がそこに書いてある。
乗っかれば当然”稼げる”わけだが、私が継続したくなるブログ像とは違っていた。
あやふやに書く釣りブログには飽き飽きしていたので真実を書く
特にルアーは「◯◯使って△△釣れた」って内容ばかりだから、釣りブログを閲覧する側としては食傷気味。
たまに質問されるけれど、「書く上で参考にした釣りブログ」は正直に”無い”といえる。他ジャンルで「ブログの体裁を書く上で影響を受けた」のは多い。
なんというか釣りブログ界って、悪い意味でガラパゴス化なんだよね。
「釣り情報」というのは、釣り人にとって”知りたいけれど知ったら教えたくない情報”である。かわいくいえばツンデレ。
釣行記としても「行った・釣った・ウェーイw」のメモ活用ばかりで、それはSNSにもいえることだが、”これからはじめる人”にとって参考になる記事は少ない。専門用語ばかりで読みづらく、他から興味を持ち流れてきた人にとっては排他的だ。
「パターンで釣って、記事もパターン化してつまらなく感じないのだろうか…」。私はそう思っていた。
秘匿で保守的な記事が多い中、自ら経験して裏付けした知識を余すことなく開放するスタイルを継続することとなる。
専門用語を駆使した文章は同じジャンルでしか通用しないため、もともと一般寄りで万人に読める文体を意識していたから、ありふれたルー語からは脱していたと思う。
そしてモチベーションを保つために2つの目標を立て、試行錯誤しながら更新して、1年が経ったことになる。
【PV数考察】継続は力だって、はっきりわかるんだね
アナリティクスをスクリーンショットで載せると、ポリシー書く必要があり面倒。
二度手間だが、年間ページビュー(PV)数推移をグラフにするとこんな感じ。
はじめの3ヶ月がごっそり無いやん?(おそらく前ブログからの移行忘れ)
途中でテーマを変えた時にコード入れ忘れて一週間飛んだ(8月)のもあるけれど、なんだかんだで年間87万PVってことになる。
────意外と多かった(小並感)。補完しても100万はいってないはず。
躍起になって新情報を届けるサイトには余裕で負けるが、他所は他所、ウチはウチ。
SNSなどの”共有”がそれほど多くなく、バズらなくとも、これだけPV数があれば上出来じゃないかな……。現在は月15万PVあるので、現状維持できれば来年度は最低180万PV以上狙えることになる。
それを達成すれば、PV数的に「これで中堅の足元に届く、か?」のレベルになる。
Googleが今後モバイルサイトへ力を入れることになるから、対応していけば順調に成長していけるだろう。
ウェブサービスの仕様変更など、カスタマイズでの対策をできるのも自分の強みかなと思っている(やるとはいってない)。
SEOにテコ入れをしたのが5月と8月
開始して数ヶ月は記事を書くのに専念し、コンテンツ数が200くらいになってからSEO対策をしはじめる。
主にやったのは、『過去記事の見直し(再編集と余分を省く)』『カテゴリの整理』。キーワード対策はオマケ程度。
トータルでのSEO対策は『バズ部』を抑えればOK。
第二段階の8月は、テーマを変更したついでに過去記事を総編集。
キーワード対策もやって、テーマのポテンシャルが発揮された結果が、先月からのPV数に繋がっている。
特にバズらせるわけでもなく、地道に記事を積んでいけば、このくらいになるよ──って指標になるかと。
主なアクセス元は検索流入で全体の70%
アクセス元は「検索サイト」が7割を占め、ランキングサイトとブックマークからでほぼ3割。SNS経由などいろいろが微小──って感じ。
もともと無駄に長文を書けるから、SEOで有利な立場にある。
キーワードの平均掲載順位は「9.1」。
”サーフルアー”を主としたブログだから、そのワードが上位を舐めている……わけでもない。
「ペンデュラムキャスト」「トルザイトリング」「ウェーダー」がウチの3強で、意図とは違い笑えてくる。
皆が気になるであろうブログ収益について
皆さんのおかげで、アドセンス収益は年間で「7.6諭吉」。他のASPを含めれば総計「20諭吉」くらい?
「ブログの銭闘力、少なくね?」って聞こえてきそう。本腰入れてるサイトはこの5倍は余裕じゃないかな。
目標としていた”アドセンスのみで月諭吉”はまだ達成できていない。「Amazon」「楽天」など”商品リンク”のほうでは達成している。
ブログの運営費(サーバー代)を自力で捻出できつつ、ネタになりそうな商品に手を出す”自転車操業”めいた運営をしているのが当ブログ。
試しているけれど書いていないインプレが結構溜まっていたりする。
「釣ってからにしよっかな~」と考えていると、釣れないものである。
バラツキはあるが、現在では月に合計で2諭吉ほど。アドセンス収益の変遷は、記事上でPV数と比較すると規約違反となるのでここでは省く。
次年は”強くてニューゲーム状態”ではじまるから、収益は倍くらいになるんじゃないかな。
ベストな広告の位置はないが、ベストなテーマはある
広告の位置など、地道に試行錯誤していたけれど、即効性がある方法があるわけでもない。
2カラムのテーマを使っている場合、モバイルユーザーにとってサイドバーは存在しないもの同然だから、アドセンス貼るなら記事の前後だけで十分なくらい。サイドバーのクリック率はかなり低いのでオマケ程度。
使ったテーマで広告やSEOで強い(確信)と思ったのは『STORK』。
現在は『COCOON』を使っているけど、シェア数カウントのプラグインがごねりすぎて意味を成してないので、そのうち変更するつもり(これはFBのせいだけど)。
「ブログのカスタマイズでPHPやCSSとかいわれてもサッパリ…」、て人は『STORK』がおすすめ。
コピー&ペーストでできるカスタマイズ解説サイトの多さでは群を抜く。
デザインも綺麗だしね!
指標は2つとも達成したことになる…のか…?
目標としたブログのアクセス数はおそらく抜いている、と思う。収益は実質達成している。
起業には「事業計画書」が欲しいように、動力源としての”目標”は必要不可欠。達成することで評価は上がり、会社の評価は上がっていく。
また展望の計画も盤石であればこそ、未来への投資も明るくなるもの。
この”計画”が曖昧で失敗しやすいのが、「ブログは稼げる!」からはじめた人達。
ビジネスもそうだが、稼げると浸透してからでは遅い。その情報が出回るってことは、さんざん美味い汁を吸い上げられた後。
”ついで”と考えたほうが、心に余裕は生まれる。
審査が通らないのは、稼げるウワサを聞きつけた新規組に立ちはだかる壁。アドセンス審査なんて、半年ほど週2で更新していれば普通に通る。
私はBloggerの頃に取ったけれど、その時は既に1年ほど続けていたので余裕で通った。ASPなら審査もザルなので即効性はある。けれど、開設初期では集客が難しい。
仕事だけはなく、「未経験の新人がモノになるかどうかは3ヶ月必要」と思っている。起業も同じことで、数ヶ月は赤字を覚悟して、そこから確実なリターンを得るための準備ができるかどうかが肝……てことになる。
「広告」入れるんですから、面白い番組作りましょうよ。
この一文が刺さるブロガーは多いと思う。
突発的なアクセス数を稼ぐのは、理屈でいえば簡単。圧倒的な個性を見せつけるか、芸能ニュースを取り上げるか、反感を買う記事を書けばいいだけ。
模範やあこがれでは平行線以下のまま。超えようとしなければ、望む結果を得ることは難しい。
持続的なアクセスを稼ぐには、”それを知ろうとした人のためになる記事”を意識することが大切である。
最後に[これからの浜ブロ]
ブログとしては、とりあえず11月中にモバイル表示向けに、別テーマを利用してレイアウトを変える準備中。
Googleがモバイルのユーザビリティを重視することも一因だけれど、サイドバーをなくすだけで読み込み速度も変わる。ページ全体の軽量化と導線を太くするのが当面の課題。
ページセッションを「平均3以上」にするのが目標かな。
解説系の記事は全部リライティングしたいくらいで、「イラストで説明する」のを積極的に行おうかと。パワポのようにスライドショーだけで表現するブログもあったりして、面白いなぁと思っていた。
モバイル表示ではイラストのほうが見栄えがいいし、そこへ特化していきたい。
釣りの面では、ほぼ現状維持が続く……かなー? と思う。
サーフルアーは今が人気のピークで、これから衰退して行くんじゃないかな。シーバスと違ってヒラメは食べられていく魚だから、岸から届く範囲ではなおさら難しい釣りになってくる。メタルジグばかりになってきたのも、その傾向が現れているかと。
なにより現状は”人大杉”。盛期はご新規さんが回れ右する状況なので、既にやっている人も窮屈に感じていると思う。
来年の春からは浜名湖や駿河湾で船ったり、海原でのびのびやりたい。陸からはメジャーではなくマイナーな魚種を狙うのが面白いかなーと。
魚の習性など学術的に釣りへアプローチする方向性も考えている。
ようやく海の資源問題も明確化してきたので、関係者に聞いたりして実態を知っていきたい──とか、やりたいやってみたいことは多い。
この一年は自力でどこまで集客できるかが狙いだった。
これからはどれだけ自分が学べるかが勝負になる。
まだまだ続いていくので、今後ともよろしくお願いします!