「スイッチヒッター65S」釣れる要素を詰め込みすぎた万能シンペン

 

ルアーは小さいほうが釣れやすい。それは業界も承知しているでしょう。

でも「ルアーが飛ばなくなる」のが、唯一無二の弱点でもある。

 

「スイッチヒッター65S」は、同サイズ&タイプで比べれば、おそらく最強クラスの飛距離。

スローで巻いても十分動き、フォールで食わせるらしさも兼ね備え、小型ベイトにも対応できる……。

欠点を探すほうが難しいルアーですね。

 

スポンサーリンク

予想の先に着水するスイッチヒッターの飛距離性能

 

6cm台のプラグ系ルアーは、大きく見積もっても、飛距離はせいぜい50m前後。

それだけあれば、魚との距離が近いウェーディングやボートなら十分。

しかし、季節で生息地が移り変わるシーバスを追うには、あらゆる状況に汎用できる、「これでもいける?」と感じるルアーを忍ばせておきたいところ。

 

ここでいう”万能性”は、魚が飲み込みやすい小ささと、飛距離を兼ね備えた物を指している。

ある程度の経験を積んだ人ならば、いつでもどこでも使える万能なルアーは意外と少ないと気づいているはず。

 

今回の推しルアーである「スイッチヒッター65S」は、65mmの小型ながら平均飛距離は65m

空力とアクションを両立するフォルムに、13gの十分なウェイトを載せている。スリムとはいえず、バチ向けではないが、大きく見せることも時には武器になる。

 

カタログスペックだけでも、「これは飛ばないほうがおかしいだろう」と感じた。でも50mのちょい先くらいがせいぜいだろう、とも思っていた。

実際に使ってみた時、8cmのシンペンの後に投げてみると、先程の着水点より先へ落ちるため、「あれ?どこ落ちた?」と。

 

カタログで”平均65m”はウソじゃあなかった。60mは余裕で飛んでくれる

飛距離重視のタックルならば、70mも視野に入る飛びっぷりには正直驚いた。

 

DAIWA : モアザン スイッチヒッター - Web site
小沼正弥監修モデル。コンパクト&高比重のぶっ飛びシンペン。

 

上のレンジを引けて飛距離もあるから使う場所を選ばない

 

 

スイッチヒッター65が最もハマるのは、河川と干潟。磯とサーフはメインよりもフォローかな。

水深がある堤防でも、表層にベイトがいたりボイルがあるなら使っていきたい。

 

65mの飛距離は、陸っぱりであれば、足りないと感じることはまずない

固定重心なのでロッドの調子に左右されず、13gの重すぎず軽すぎずのウェイトは、あらゆる構成で安定した飛距離を叩き出してくれるはず。

シーバスロッドであればバチ用でもビックベイト用でも。13gならロッドの荷重設定は「最小か中間ライン」だから、使えないことがまず無いくらい。

サーフ向けの胴調子では少し扱い辛いが、ショアジギング向けのロッドでも丁度いいウェイトといえる。

 

ロッドを選ばないから、場所も選ばない。

 

シンペンの弱点を補うため、深場はレンジバイブとセットで

 

シンキングペンシルの弱点は、水深があるポイントを攻めきれないこと。

水平フォールするからいいじゃん?」と思うかもしれない、けれど深く沈めるほど、巻き上げで真上に向けて上昇してしまう。

そのため、深いレンジを点で落とすことは向いているが、線で横に引くことが難しい

 

スイッチヒッターを有効に扱えるのは、水面からせいぜい2m以内の範囲。

ほぼ巻かない”哲学めいたデッドスローでも、通しているレンジは1.5m前後くらいになる。

水深3m程度ならそれでもいい。水深5mより深い堤防になると、沈める時間が無駄すぎて、ボイルを逃すパターンもあったりして、時間効率が悪くなってしまう。

 

そういう対策として、深場をなめるように引けるレンジバイブと鉄板バイブがあると安心。これらを併用すれば、どこのレンジで反応を得やすいかも判断しやすい。

浅場を遅く引けるのがシンペンの利点、だが速く引くことで反応を得やすいことも。

どちらかだけではなく、どちらもあるほうが、攻めるバリエーションが広がり、ポイントに左右されないルアー選択も身についていくことでしょう。

 

 

港湾・河川エリアで春~夏にかけては、イナッコカラーがおすすめ。

 

スイッチヒッター65Sの弱点は風と不安定な流れ

 

場所に対して万能とはいったけれど、ポイントをサーフに限定すれば、不利な点が多くなる。

──でもそれは、アングラーの腕でなんとでもなる

 

 

波が高い場合は重くすることで対処できるが、13gのウェイトではまず沈まない(120Sでも微妙だった)。

上層を引けて緩く沈むのがシンペンの特徴なので、波が高めの状況だと、沈みにくくなるので向いていない。こんな時はリップがあるほうが有利。

横風でラインが煽られても、軽いルアーは浮きやすいので、サーフでシンペンを扱うのは結構難しい。

 

なら、巻かなければよくない?

 

サーフでシンペンを使うにあたって、”巻かない”のも手段のひとつ

波と流れが勝手に手前へと運んでくれるため、巻こうとすればするほど、水面直下しか通せていない──なんてこともザラにある。

なので巻くのを我慢して、底をころころ転がすくらいの感覚が、意外とヒラメやコチを連れてきてくれる。

 

サーフでシーバスを狙うのなら、波に乗った時に手を止めて、そこでフラつかせつつ落とすイメージが結果を出してくれる。

ただ問題は、どちらもアタリを取りにくい難点があるので、フッキングが決まりにくく、バレやすい。

 

シンペンの特徴として、魚の目の前に落とす技術があるほうが、釣果は伴いやすい

そのため、魚の居そうなポイントを絞り、そこへルアーを通す攻め方と技術を、積極的に学びたいところ。

 

自由度が高いから使っていて楽しいルアー

 

ロッドを振ればそれに応えて飛んでくれるし、なんだか「85S」よりも動く感じがする。

スイッチヒッター65Sは、他の85Sと120Sに比べて、誰でも扱いやすいルアーだと思う。

 

 

人気ルアーはカラーバリエーションが多くて困るだろうけど、「自然の魚に近い色」、「数色使ったカラフル」、「黒と真逆のマットカラー」の3色あれば事足りる。

 

でかいベイトが基本の冬季は、留守番することが多くなるだろうけど、それ以外では、イナッコにイワシなどの表層ベイトがぴちぴちしている時に、スッと選びたい。

ベイトが大きい季節でも、それで反応がなければ使って反応が出る時もあるし、ケースに忍ばせておいても邪魔にならない大きさなので、常在させても損はない。

 

特に干潟のウェーディングであれば、これと12cmのフローティングミノー、それに7cm前後のレンジバイブがあれば、大抵の状況で魚が引き出せるんじゃないかな。水温が上がった初夏~秋のトップゲームでも楽しめる。

このサイズで70m近く飛ぶルアーは、メタルジグ以外ではホント、貴重ですよ。

ルアー
スポンサーリンク

にほんブログ村 釣りブログ 東海釣行記へ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
海釣りがメインで、たまに淡水もやります。2018年は身近な浜名湖で、ポイントを転々と釣り歩いてマッピングしたい所存。
さしし@釣りしたいマンをフォローする
とある浜松アングラーの一生