私の料理は「適当」でできている。
今回は「ショウジンガニをベースにしたブイヤベースを作ろう!」
……と思ってましたが、不慮の事故(まずあじ)につき、安牌を切りました。
テーマは「和解」です(今思いついた)。
ブイヤベースもどきの仕込み
とりあえず、ショウジンガニを煮るだけなので材料はこう。
- ショウジンガニ(5匹)
- 水(カニが鍋で溺れるくらい)
- 塩(大さじ1)
カニは「コイツ砂を吐くんよ」といわれてたけど、吐くまで活かす時間が面倒。
どうせ濾すつもりなので、とりあえず煮る。
カニが茹だったらガシガシ砕きエキスを抽出。
見た目はうまそう
ここで味を見たら、磯の香りというか……岩海苔の味やん?
これがちょっとクドすぎるので、濃い味でごまかすしか──。
「味噌汁が絶品!」といわれる理由もわかる。
試しに少しわけて味噌汁を作ったが、海苔(磯)の風味が少し和らいで、カニエキスの主張でかなり美味しくできてしまった。
もう味噌鍋でいいんじゃないかな……。
ゆくゆくは「ブイヤベース」になる段階で、これは第一段階の工程です。
あと2回くらい変身を残しているので、それに期待してみよう。
味に深みを与えるソテーを加えて誤魔化す
マッシュルームとソーセージ以外は適当。ニンニクはもりもりで。
そこそこ炒めてカニスープに加えると、驚くほど味が変わった(当たり前だよなぁ)。
ソーセージに練り込まれたハーブの、「平凡な味を統一して誤魔化す魔力」が発揮されたようでなにより。
適当すぎる料理は最終局面へ!
大きめだったムラソイとカサゴは、湯通ししてから丸々鍋に入れる。
落し蓋をして、中火以下で10分ほどグツグツしましょう。
カニエキスだけじゃ海鮮スープ感が足りなかったので、「冷凍シーフードミックス」を追加。
アサリが入っているのを選ぶと、出汁がでやすくていいですよ。
野菜炒めやパスタにすぐ使えるので、常備しておくと便利。
捕食する側とされる側が和解した、ムラソイの欧風煮込み
スープを味見して、アサリのいい仕事を確認。
脂もほどよく乗っていたムラソイは身もホクホク。スープをつけて2度おいしい。
ブイヤベースを作るつもりが、「アクアパッツァもどき」になってしまった。
カニからスープを取るのは、ワタリガニが向いているなぁと実感した一品。
ショウジンガニの味噌汁は本当に美味しいから、釣りあげたら1匹キープしてみて、丸々鍋にぶち込んで煮込んでみよう!
身を食べようすると、少なすぎてキレます。
ショウジンガニは「出汁になる使命を背負ったカニ」と割り切りましょう。
残ったスープの有効利用にパスタを作る
先に鍋でトマト缶を熱し、水分を飛ばしておく。
そこに魚を盛り付けて残ったスープを加えてソースが完成。
あとはパスタを打ち込んでソースをからめ、粉チーズを適量入れ塩気ととろみを追加しハイ完成。
サラダとデザートがあれば、コース料理になりえますね。
ナイフとフォークで食べる練習ついでに、欧風料理に挑戦してみてはいかがでしょう。