根がかりの主な原因は、フックが岩など動かない障害物に引っかかること。
外したいならフックを曲げれば驚くほど簡単!
でも……どうやってラインを切らずに曲げるの?
””この記事のまとめ””
この記事では、根がかりとその対策について詳しく解説しています。根がかりは、フックが岩や障害物に引っかかることが主な原因ですが、フックを曲げて外すことで、ラインを切らずに対処できると紹介されています。また、細いラインは釣果を上げるための戦術として推奨されることがありますが、大型魚には不向きであり、業界の販売戦略も影響しているとの指摘があります。さらに、ラインの強度を高めることで、根がかりを外す際に効果的にフックを曲げることができると述べられています。推奨されるラインシステムよりも2割増しの強度を目安にすることで、トラブルを防ぐことが可能です。
「ラインは細いほど釣れる!」は業界の罠
多くのアングラーは、「細いラインは釣れる!」を信じていると思います。
これは一部で真実。基本的には間違い。
ラインが細いと釣れる理由は、エサをゆっくり落としたい(見せたい)魚が相手の場合のみ。
上層にいるアジ・メバルを狙うには、なるたけ水面下を長く漂わせるほうが効果的。
だからアジングなどライトゲームでは、ラインが細いほうが有利です。
なぜ業界は細いラインを推したがるのでしょう。
ラインは細いほど、やっぱり切れやすい。一部の対象魚で効果があるのは確かだけど、大きく重い相手に細いのを選ぶのはただの消耗戦。すると消費が早くなるから、在庫の回転率も上がる。
これで得するのは売り手側だけですよね。
まずは「ラインは細くないと釣れない」という固定観念を捨てましょう。
魚にフックを曲げられるのはアワセが下手
フックは金属を曲げて作られています。実際に指で曲げれる人もいるように、曲がっている金属を曲げるのは難しくありません。だから強度もそれほど強くありません。
なぜ魚にフックを曲げられるのか。それは口が硬いと、咬合力(噛む力)でぐにゃっとしちゃうから。貫通すると曲がりの頂点がアゴに来るため、まず曲げられることはなくなります。
つまり、魚に曲げられることが多い人は、アワセが下手くそなんです。
曲げられることを防ぐには軸を太くすればいい。でも太くすると刺さり(貫通力)も弱くなります。よく曲げられたり、途中で外れることが多いなら、アワセをもっと力強くやりましょう。ルアーで使う3本フックは、力がそれぞれに分散してしまうため、貫通させる力も1本だけより多く必要だからです。
根がかりをフックを曲げて外すラインシステムの考え方
根がかりで引っかかるフックは、せいぜい先端が岩に刺さってるかも程度。だからラインを切らずに力を加えれば、けっこう簡単に曲げることができます。
シーバスルアーによく使われるトリプルフック(#8程度)なら、耐力強度15kgのラインシステムで十分。これは数値だけならPE2号相当、リーダー7号相当くらい。
”数値だけなら”が注意ポイント。
ラインを結んだ箇所はどうしても弱くなるため、10kgに耐えるラインでも、結んだ箇所は10kgキッカリに耐えるわけじゃありません。よく「強度を上げるノット」が紹介されていますが、100%を110%に引き上げるノットは存在しません。
さて、根がかりを外すためフックを曲げるラインの強度についてですが、考え方は簡単です。
推奨されるラインシステムより太く強くすればいい!
例えばシーバスだと、1mのランカーサイズでも重量は10kg程度。だから推奨システムはPE1号にリーダー3号辺りが一般的。これなら9kgまでに対応できるし、ランカーがかかってもドラグを出せば問題ない。
ロックショアのヒラスズキはPE3号のリーダー6号辺りと太くなります。これは根ズレによるブレイクから守るため。それにランディングネットを使わず、魚を陸に引き抜くためでもあります。
どちらもPE1号のリーダー3号で釣りあげる重さにしか成長しませんが、状況によってシステムが変わる良い例と思います。
フックを曲げるラインシステムは推奨より2割増しが目安
フックを曲げて根がかりを外すラインシステムは、推奨システムの2~3割増しが目安。
PE1号がいいなら2号にすればいいし、リーダー5号なら7号にすればいい。太くすると「ルアーアクションに影響するのでは?」と懸念する方も居るでしょう。それはミノーみたいに巻くタイプには関係ありません。シンキングペンシルのように、落とすタイプには少し影響します。
根がかりで引っ張る際には、ラインを手で巻取り、引っ張るようにしましょう。ロッドを立てて引っ張ると簡単に折れちゃいます。素手に巻くと痛いし肌が負けるので、「ラインブレーカー」のような小道具があると楽ですし、力も入れやすい。
空のラインスプールにテープを貼って滑り止めにすれば代用品の出来上がり!
「高すぎる……っ!」
と感じたら自作しましょう。革手袋ならナシでもいけますね。
根掛かりロストを防ぐのに役立つブログなど
根がかりを外すテクニックもあります。外し方の考え方は、引っ張って刺さったんだから、逆から引っ張ればいい感覚。ちょっとラインを張って、急にテンションを抜くと、反動でルアーが少し後ろにいくから、それで外れることもあります。
こういうテクは以下のサイトなどが参考になるかもしれません。
ルアーフィッシングは「根がかりロスト=数千円の損失」に繋がりやすく、根がかりを外すテクニックを身につければ、余計な出費を防ぐことができます。