遠州サーフでフラットの釣果がバンバンあがるのは、4月の後半あたりから。
適正水温はその頃だけど、黒潮の機嫌次第だし、産卵による接岸もヒラメ次第。
入れりゃ釣れる、爆釣のタイミングを読むのは難しい。
大抵はシーズンスタートに経験する人が多く、開幕宣言とかいわれてますね。
情報は聞いてからじゃ遅い。
待つよりも、こちらから遭遇するためには、どうしたらいいのだろう? を纏めてみた。
“この記事のまとめ”
この記事では、遠州サーフでのフラットフィッシュ釣りの効果的なタイミングと方法について詳述しています。釣果が上がるのは4月後半からで、適正水温や黒潮の影響、産卵の時期が関わります。爆釣のタイミングを予測する方法として、通い続けるか予測して行くかの二択があり、毎日通うことで釣れないデータを蓄積し、その後の釣行に役立てる方法が推奨されています。また、ヒラメの適正水温は16度で、釣れやすいタイミングは大潮後の中潮が最適です。情報収集の重要性も強調されており、SNSやブログ、雑誌などから得たデータを基に予測し、釣行計画を立てることが推奨されています。特に釣れるポイント特定や釣りやすい方法を習得し、過去データを活用することが成功の鍵となります。遠州灘サーフのポイント紹介本「サーフ道44+4」も参考に、釣果を上げるための準備をしっかりと行いましょう。
海の釣りで爆釣を経験しやすいメカニズムはこんな流れ
管釣りを経験しているとわかりやすいですが、放流直後はおしなべてチョロいです。
海の魚もそれと同じく、釣り人の洗礼を受けていない新一年生が接岸する時、爆釣になりやすい。
それは「スレてない群れが入る時」です。
「じゃあどうしたらいいの?」
って話になるわけで、解決策は主に2つ。
- 群れが接岸するまで通い続ける
- 群れが接岸するタイミングを予測して行く
下手な鉄砲を打ち続けるか、理論詰めで追いつめるかの二択です。
群れが接岸するまで通い続ける方法のメリット
「釣れないから下手」、そう決めつけるのは傲慢。
ルアーフィッシングは、魚が居ると仮定してから攻める釣り。
だから釣れないだけで、「魚は居たけれど自分の腕では釣れなかった」という言い訳が多い。
ヒラメはもともと深場の水底に棲む魚。
気まぐれと産卵のため、浅瀬に寄ってくるかもしれない相手だから、ルアーが届く距離にわざわざ居てくれるほうが珍しい。
そのため、接岸を完全に予測するのは困難です。
毎日(365日)通ううちに、数回出会えるかもしれない「爆釣」を逃さないようにするほうが、理に叶っていると思いませんか?
毎日行くメリットは、「この時は釣れなかった」データが蓄積していくこと。
もちろん記録しなければ意味がないですが、それは必ず後々の武器になります。
釣行ごとに以下のデータは軽く記録しておきましょう。
- 釣れた月日
- 水温
- 潮汐
- 時間
群れが接岸するタイミングを予測して行く
ヒラメの適正水温は16度、マゴチはそれより高いくらい。
遠州灘沿岸でいうと、それは桜が散り初夏を感じる4月末くらいから。
気候でいうなら、寒冷前線が本州を横断しやすくなり、南風が吹いて気温があがりやすくなるタイミング。
遠州灘サーフは海流の性質上、東端から魚が入りやすいため、開幕はだいたいここから。
関東・東海の海況速報を睨みつけながら、黒潮の暖流が御前崎に流れこむのを待ちわびましょう。
潮汐変動が大きいタイミング以降、つまり大潮後の中潮が最も釣れやすいタイミング。
まとめると以下の感じ。
- 適正水温になるタイミングを見極める
- 黒潮の分流が遠州灘沿岸に入るタイミングを見極める
- 適当でいいのは満潮時、細かに攻めるなら干潮からの上げ
「大潮が釣れる!」イメージが強そうですけど、時合は驚くほど短いです(1時間程度)。
「魚が入るタイミング」として最良なだけで、釣りやすさはだんぜん中潮。
さらに「釣れ続けるタイミング」は、魚が居る状況での小潮や長潮だったりする。
釣りに行かなきゃ魚は釣れない
個人の意見だと、「うるせえいいから投げてこい」で終わる。
闇雲にやっても空振りが多くなり、モチベーションを保つのが難しい……。
悟りを開いた人以外はすぐ飽きるでしょう。
──情報ありきで釣りに行きたいのなら。
「今釣れている情報!」は、SNSなりブログのウェブ発信が早い。
「釣れてましたよ情報!」は雑誌のバックナンバーに、新聞のコーナーとかで、いくらでも集められる。
そういう情報を精査していくことで、「釣れやすいタイミング」はおのずと見えてくるでしょう。
「そろそろ◯のシーズンイン!」などの予測は、そういうデータから。
四季と連動しているのは気温。
気温が上がれば水温もそれに続いてくる。
そして産卵行動を取るキッカケは水温だと、科学でも結果が出ている──あとはわかるね。
爆釣を経験したいのなら下準備は念入りに
魚を釣りたいのであれば、魚が居なければ話になりません。
そのための下準備は、「釣れるポイント特定」「釣りやすい方法」を会得しておくこと。
あとは「その日に行けるか」が難題。
遠州灘沿岸は広く、約110kmの中から魚を探すことになります。
でも魚が入りやすい箇所は一握り。
過去データはグーグル先生に聞いてブログを漁れば集まります。
それを理解するには、過去の水温と潮汐データから「なぜ釣れないのか?」「なぜ釣れたのか?」を比べて導いていきましょう。
遠州灘サーフのポイントを調べるには、こんな本もあります。
「サーフ道44+4」は、ほぼ全域で釣りをした私からしても、ポイント紹介本として使える部類。
ポイントの名称を知るだけでも、釣果の検索はしやすくなるのでオススメ。