サクラエビの偽物の見分け方|本物とアキアミの違いを早見表で解説

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サクラエビとアキアミを清潔に比較する実写風アイキャッチ

アキアミをサクラエビと偽り、露店販売していた人が怒られる事件がありました。

はる@釣行中
はる@釣行中

「その2種は食品偽装できるほど似てるの?」

……そう疑問を持つ人もいると思います。

知っている人なら違いがすぐわかるので、それぞれの特徴を覚えて詐欺に備えましょう。

先に結論:サクラエビの偽物・代用品を見抜く3つの軸

結論から書くと、店頭で「これは本物のサクラエビか、それともアキアミなどの代用品か」を見抜く軸は3つだけです。大きさ・ヒゲ(触角)・原料原産地表示。この順番で見れば、ほとんど迷いません。乾物になると色や透明感の差はわかりにくくなるので、最後はパッケージの表示が決め手になります。まずは早見表でざっくり頭に入れてから、本文で釣りエサのアミとの関係をまじえて掘り下げていきます。

見抜く軸本物のサクラエビアキアミ(代用されやすい小えび)
大きさ体長3.5〜4.8cmと大きめ体長1.1〜3cmと一回り小さい
ヒゲ(触角)体長の約3倍ある非常に長いヒゲヒゲは短め
発光器体に多数(約160個)あり発光器はなし
原料原産地表示「静岡県」「駿河湾」が多い「中国産」「台湾産」など輸入表記が多い

ポイントは、生きているときの色や透明感は乾物になると見分けにくくなるということ。だから乾燥品では大きさとヒゲ、そしてパッケージの表示が頼りになります。ここから先は、海釣りでコマセを扱う人ならすでに半分は答えを知っている——という視点で、釣りエサのアミと食用サクラエビの近い関係から順に解説していきます。

この記事のまとめ

この記事では、静岡県でアキアミをサクラエビと偽って販売する事件が発生したことを取り上げています。サクラエビは静岡県の特産品で、漁獲が許可されているのも静岡県のみです。そのため、サクラエビは駿河湾産が多く、輸入品は台湾産が主流です。一方、アキアミはサイズがサクラエビより小さく、色も薄いため、見分けるのは容易です。偽装が発覚したのは消費者の通報とDNA鑑定によるものでした。食品偽装は景品表示法違反や詐欺にあたりますが、特産地のブランド力を利用して利益を上げるために行われることが多いです。この記事では、アキアミとサクラエビの違いを知ることで、偽装に備える重要性を強調しています。

国産サクラエビは静岡県の特産品

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サクラエビ漁が認められているのは静岡県のみです。そのため流通している”国産”は全て駿河湾産のみ。生息地は東京湾・相模灘・五島列島沖でも確認されています。ちなみに輸入品は台湾産がメイン。

サクラエビとアキアミの大きさや色の違いを比べるイメージ
サクラエビとアキアミは見た目が似ていても、色や大きさ、用途を比べると違いが見えてきます。

サクラエビは中深海(200ー300m)に生息し、活動的になる夜間は50m↑まで浮上シてくることも。体長は5cmに満たないほどで、たった1匹を探すのは困難な大きさです。

赤色の色素を持つため、ピンクの桜色に見えることから「サクラエビ」と名付けられました。富士山を背景に天日干しされているビビッドな赤い絨毯は、桜の開花と同時期なので、静岡県の風物詩です。

もうひとつ覚えておきたいのが、サクラエビは体長の約3倍にもなる非常に長いヒゲ(触角)を持っていること。そして体の下面には発光器(発光体)がずらりと並んでいて、その数はおよそ160個といわれます。これは似た小えびとサクラエビをはっきり別物だと理解するうえで重要な特徴です。乾物になると肉眼で発光器を数えるのは現実的ではありませんが、「サクラエビは光る器官を持つ別格のえび」という事実だけ知っておくと、見極めの自信につながります。

旬は年2回。駿河湾の春漁はおおむね3月下旬から6月上旬、秋漁は10月下旬から12月下旬です。一方、輸入の中心である台湾産は11月初旬から翌5月下旬までの1シーズン制とされ、漁期そのものが異なります。「旬の時期に出回る生・釜揚げの国産」か「通年並ぶ乾燥の輸入品」か、という出回り方の違いも産地を推測する材料になります。たとえば真夏に生のサクラエビが大量に安く並んでいたら、国産の旬とはズレているので、産地表示をよく確認したいところです。

静岡県内でアキアミをサクラエビと偽って販売すればバレるやろ

アキアミをサクラエビと偽って販売した男性が、景表法違反で注意を受けました。それも特産である静岡県内で……。

https://mainichi.jp/articles/20170331/k00/00e/040/289000c

アキアミとサクラエビで明確に違うのは大きさです。

アキアミはどう頑張ってもサクラエビの大きさに届きません。

はる@釣行中
はる@釣行中

こっちがあみえび。

それなのに、本物を見飽きている静岡県民を相手に、偽って販売するのは強引すぎるバカとしかいいようがありません。

ちなみに偽装が発覚した流れはこんな感じ。

とある男性は仕入れた中国産のアキアミを、わざわざ静岡県の河津町で2月10日から3月8日にかけ、サクラエビと偽って販売した。後ほど消費者から「あれサクラエビじゃなくね?」と情報提供され、DNA鑑定から別種と判明し、偽装が発覚した。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035149191.html

さすがに本物を知る県民は騙せないやろ。

サクラエビと他の小エビを見分けることは難しい?

サクラエビは名の通り「サクラエビ科」に属しています。

一方アキアミは……実はサクラエビ科なんです。

アキアミは最大で3cmほどで、サクラエビと比べると一回り以上小さいため、違いはわかりやすい。赤の色素も弱く、乾燥させると薄い桃色になります。味の違いは──サクラエビを何度か食べている人だとわかる程度。それを知らないのであれば、本物だといわれても違いがわからないので、試食で騙される可能性もあるでしょう。

偽装を見抜くには、本物を知らないと比べようがありません。

整理すると、サクラエビ(学名 Sergia lucens)とアキアミ(学名 Acetes japonicus)はどちらもサクラエビ科に属する近縁種です。見た目が似ているのは、もともと近い仲間だからこそ。違いが出るのは、第一に大きさ、第二にヒゲの長さ、第三に発光器の有無です。サクラエビは体長3.5〜4.8cm・体長の約3倍の長いヒゲ・発光器あり。対してアキアミは体長1.1〜3cm・ヒゲは短め・発光器なし。粒が全体に細かく揃っていたら、まずアキアミを疑うのが店頭での第一歩になります。

誤解のないように補足すると、アキアミは「偽物専用の悪者」ではありません。塩辛(塩アミ)、佃煮、かき揚げ、干しアミなど、日本各地や東アジアで古くから食べられてきた立派な食材です。韓国料理ではキムチの旨味づけにも使われます。問題なのはアキアミそのものではなく、アキアミを「サクラエビ」と名乗って売る表示の偽りのほう。アミはアミとして正しく表示されていれば、むしろ手頃でおいしい食材だと言えます。

国内だと静岡県内はどこのスーパーでも見かけるレベルの流通量ですし、静岡県民を騙すことは難しいと思います。県外で販売すれば”猶予”はあったかもしれませんね。

偽装は産地表示の穴をついた事例が多い

今回の偽装が発覚した時の言い訳は、「グレーゾーンと思ってやっていた」とのこと。

ここまで潔い供述をする偽装主はそうそういないでしょ。

食品偽装による罪は主に『景品表示法』と『詐欺』が該当します。今回のケースは「アキアミをサクラエビとして販売」しているので、表示法の優良誤認に該当しますが、詐欺です

産地のブランドは強力。国産表示するだけで市場価格は上がります。おまけに本物を知っていても違いがわかりにくいため、販売側のリークがないと発覚しにくい側面も。

食品偽装が減らない理由は、そう簡単にバレないから──でしょうね。

釣り人すらあまり知らないアミエビとオキアミの違い

アミエビはエビ。

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オキアミはプランクトンです。

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「えっマジ?」と思う人もいるでしょう──

オキアミは蛋白質やビタミン類を多く含み、魚肉ソーセージなど加工食品の原料になり、朝鮮ではキムチの発酵に添加される。しかし風味にクセが強く、また漁獲後すぐ劣化するため、人間の食用としての消費はきわめて少ない。釣りえさ用として販売されているオキアミは鮮度や製造の衛生管理が食品加工法規の適用外であり、また食品に適さない薬品が添加されている可能性もあり、食べないほうがよい。

wikipedia|オキアミ

海の生命を支えるオキアミが、釣り餌として使われはじめたのが1970年代と最近のこと。冷凍できるし、なんでも釣れるし、ウケを狙った商品名も多く、人気の釣り餌です。

「オキアミで釣れない魚なんているの?」くらいの万能エサ。

でも柔らかくエサ取りに弱いため、投げ釣りができない難点もあります。投げたいなら硬めに調整した専用オキアミか、模したソフトルアーを使いましょう。

アミエビはサビキ釣りのマキエでポピュラーな存在です。サヨリ釣りだとエサに使われますね。

しかしエビよりも、プランクトンであるオキアミのほうが大きいのも面白く感じるし、神秘だったり謎な世界だと思います。

つまり同じ「アミ」「エビ」と名のつくものでも、コマセでおなじみのアミエビ(サクラエビ科のアキアミなど小型のエビ)と、フカセ釣りで使うオキアミ(分類上はエビではなくプランクトンの仲間・体長3〜6cmとやや大きめ)は別グループ。サクラエビに似ていて代用されやすいのはアキアミ、オキアミはサクラエビとは系統の違う別物——この地図を頭に入れておくと、食卓での見極めも一段とシャープになります。海釣りでコマセを触っている人ほど、この知識のアドバンテージは大きいはずです。

アキアミとの見分け方を具体的に(早見表)

本物のサクラエビとアキアミを、実際の店頭で見分けるポイントをまとめます。最も確実なのは「大きさ」。サクラエビが3.5〜4.8cmあるのに対し、アキアミは1.1〜3cmと明らかに小ぶりです。静岡県内ではアキアミ類を「小えび」と呼んでサクラエビとはっきり区別する慣習があるほど、サイズ差は実用的な基準になっています。次に長いヒゲの有無、そして生・釜揚げなら色味を見ます。下の表に主要な違いをまとめました。

チェック項目サクラエビアキアミ店頭での見方
学名Sergia lucensAcetes japonicus同じサクラエビ科の別種
体長3.5〜4.8cm1.1〜3cm粒が小さく揃う=要注意
ヒゲ(触角)体長の約3倍と長い短め長いヒゲが残るのが本物寄り
発光器多数(約160個)ありなし乾物では確認困難・知識として
生時の色透き通った赤・ピンク半透明、死後は乳白〜白っぽいピンク生・釜揚げで判断しやすい
主な用途食用(高級食材)食用・釣りエサのアミエビコマセでおなじみの小えび

乾物・かき揚げでは「大きさとヒゲ」を見る

乾燥したサクラエビは、生のときの透明感や色味の差がわかりにくくなります。そこで頼りになるのが、やはり大きさと、残っているヒゲの長さ。本物のサクラエビは乾物でも一尾が比較的大きく、長いヒゲの名残が見られることがあります。逆に、全体に細かく小粒で、ヒゲも短いものが密に詰まっていたら、アキアミ系の小えびの可能性を考えましょう。かき揚げや釜揚げに混ぜ込まれてしまうと素人判断はさらに難しくなるため、その場合は次に述べる「表示」で確認するのが現実的です。

加工形態(素干し・釜揚げ・煮干し)の違いも知っておく

サクラエビの加工形態にはいくつか種類があり、見え方が違います。生のままさっと干した「素干し」は、塩で煮ないため色や姿がそのまま残り、大きさやヒゲを確認しやすい形態です。ゆでてから干したり水分を抜いたりするものや、釜揚げ(さっとゆでたもの)は、色が均一になりやすく、加熱で縮むため判別がやや難しくなります。乾燥品を選ぶときは、できれば素干しのように原形をとどめたタイプのほうが、サイズとヒゲで素性を見極めやすいといえます。

味の面では、駿河湾産と台湾産で甘み・旨味に差があるとされます。これは発光体の数とも関連づけて語られることがあり、発光体が多いほど甘み・旨味が高い傾向があるといわれ、駿河湾産は160個前後、台湾産は100個前後と説明されることがあります。乾燥方法も国産は天日干し、台湾産は冷風乾燥と異なり、冷風乾燥は発色が良く出る一方で、無着色でも見た目が鮮やかになることがあります。「色が鮮やかだから国産で高品質」とは限らない、という点は覚えておくとよいでしょう。

最後の決め手は「原料原産地表示」を読むこと

見た目の判断には限界があります。最終的にいちばん信頼できるのは、パッケージの食品表示を読むこと。日本では平成29年(2017年)9月1日の食品表示基準改正により、新たな原料原産地表示制度が施行されました。これは、輸入品を除く国内で製造・加工されたすべての加工食品について、製品に占める重量割合が最も多い原材料の産地を表示するというルールです。2022年3月31日までの約5年間を経過措置期間とし、2022年4月1日から完全施行されています。つまり現在は、原則として乾燥サクラエビのような加工食品にも産地のヒントが必ず書かれているのです。

表示は原則として、産地を重量割合の高い国から順に書く「国別重量順表示」です。複数国の原料を混ぜている場合は「○○産、××産」のように併記され、3か国目以降は「その他」とまとめられることもあります。サクラエビを買うときは、商品名や正面のデザインだけでなく、裏面の原材料名・原料原産地の欄まで必ず目を通しましょう。「駿河湾産」「静岡県産」と明記されていれば国産、「台湾産」「中国産」とあれば輸入品です。価格が国産の相場よりかなり安い場合は、輸入品か別種の可能性を念頭に置いて表示を確認します。

「サクラエビ」と書いてあれば本物とは限らない

注意したいのは、商品名や強調表示が必ずしも中身の種類を保証しないという点です。アキアミなど別種の小えびを「サクラエビ」と名乗って売れば、それは景品表示法(優良誤認表示)や食品表示の問題になり得ます。本記事の冒頭で触れたとおり、輸入の小えびを駿河湾産であるかのように販売して行政の注意を受けた事例も報じられており、別種であることはDNA鑑定で判別できるとされています。消費者としては、産地と原材料の表記、価格や旬とのつじつまを総合的に見て、不自然さがないかを確かめるのが賢明です。

食材の素性を見極める姿勢は、サクラエビに限った話ではありません。釣りや採集で手に入れた魚介を正しく知ることは、食の安全リテラシーそのものです。たとえば近縁の小えびや見分けにくい魚介の知識は、魚介の見分けと本物の知識をまとめた記事でも触れています。また、海の小さなプランクトンやエビ・カニの仲間といった生態系の基礎を知っておくと、見分けの背景がいっそう腑に落ちます。気になる方は海の生き物の生態をやさしく解説した記事もあわせてどうぞ。一次情報としては、原料原産地表示の制度は消費者庁・農林水産省が公開している資料で確認できます。

安く買えるアキアミ・小えびの賢い使い方

ここまで「見抜く」話をしてきましたが、繰り返すとおりアキアミ自体は悪者ではありません。きちんと「アミ」「小えび」「アキアミ」と表示されたものを、用途に合わせて選べば、コストパフォーマンスの高い食材になります。だしや風味づけ、かき揚げ、ふりかけ用途であれば、香りと旨味は十分。高級な駿河湾産サクラエビは生・釜揚げで姿と甘みをじっくり楽しみ、普段使いの炒め物やお好み焼き、チャーハンの彩りにはアミや小えびを使う——という具合に役割を分けるのが、家計にもやさしい付き合い方です。

大切なのは「何を食べているかを正しく知って選ぶ」こと。本物のサクラエビの繊細な甘みを味わいたいなら産地表示と旬を確認し、日常の旨味づけなら表示の正しいアミを選ぶ。釣りエサのコマセでおなじみの小えびが、食卓では別の顔を持っている——その背景を知っておくと、買い物も料理も一段と楽しくなります。価格の高い国産にこだわるべき場面と、手頃なアミで十分な場面を自分の中で線引きできれば、無駄な出費も、がっかりする買い物も減っていきます。

まとめ:知識があれば偽物にだまされない

サクラエビの偽物・代用品を見抜く要点を振り返ります。第一に大きさ——サクラエビは3.5〜4.8cm、アキアミは1.1〜3cmと明確に差があります。第二にヒゲ——サクラエビは体長の約3倍の長いヒゲを持ちます。第三に原料原産地表示——2022年4月の完全施行で加工食品でも産地表示は義務であり、駿河湾産・静岡県産なら国産、台湾産・中国産なら輸入品です。この3点をこの順番でチェックすれば、店頭でまず迷いません。

サクラエビとアキアミは同じサクラエビ科の近縁種で、釣り人にはコマセのアミとしておなじみ。だからこそ似ていて当然であり、混同や代用が起きやすいのです。見た目の判断に迷ったら、最後はパッケージの表示を信じて読む。これが、創作の知識ではなく事実にもとづいた、いちばん確実な防衛策です。食品表示の偽りや安全性に強い不安を感じた場合は、自己判断で決めつけず、お住まいの自治体や消費生活センター、消費者庁の窓口に相談してください。正しい知識は、財布も食卓も守ってくれます。

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