液体プラスチックを紫外線で硬化させる接着剤「BONDIC(ボンディック)」が、釣り具の修理に万能そう。
簡単にいえば、マッハで硬化するウレタンみたいなもの。
考えられる用途例とともに、便利な接着剤の「BONDIC(ボンディック)」を紹介。
ん? 今ほぼ全てのものを接着できるっていったよね?
「BONDIC(ボンディック)」の紹介については、楽天市場のページがアングラーの琴線へ適度に触れる感じなので、参考にしてみてください。
冒頭の紹介文で、「あっこれルアーの修理によさそう」と思いつつページを進めたら……
リップの修理例があって
「やりますねぇ」
と呟いてしまっていた。
さすがにこれをドブ漬けウレタンの代わりに使うのは、コスパと必要量が見合っていない。
破損・欠損した物の埋め合わせの用途に使うのがいいかなと。
ルアーは修理しつつカスタムもできそう
割れてしまったルアーを修理するにはもってこいですね。
よくある接着剤では、硬化に時間がかかりすぎて固定が面倒もあるし、かといって瞬間タイプでは衝撃に弱いので役に立たない。
BONDIC(ボンディック)ならプラスチックをそれ同士で接着するので強度はあるし、4秒で硬化するので、作業効率が上がりますね。
ルアーの背中に小さいリップを後付けして、S字カスタムなんてこともできそう。
ああいう小さなフィンを型から作成するのは骨が折れるので、自作ルアーのスイムテストの微調整に、リップやフィンをちょいとずらしつつ接着してみるのもいいのではないでしょうか。
ウキやカゴの補修にも使えそう。
ロッドガイドの固定に
自作ロッドやガイド修理の経験者にはわかると思いますが、ガイドを固定する接着剤に使う樹脂は、硬化に時間がかかりすぎます。
瞬間接着剤でちょんと固定して、糸でぐるぐる巻きにして、そこを保護するため樹脂を塗るのですが……
樹脂を垂らさない、均一に盛れるよう、モーターで常にぐるぐる回す機械もあったりします。
それがBONDIC(ボンディック)なら4秒で終わる──と。ガイドリングの接着にも使えそうですね。
ただし、折れたロッドを接着して修復するのは不可能です。曲がらない部分ならいいですが、曲がる部分はカーボン繊維が繋がっていてこその粘りがあります。
折れた部分を補強してつなげることは可能。
そこだけ硬くなると全体のバランスが崩れるデメリットもあります。
結び目を強化したい
針やサルカン・スナップ部の結び目は、ラインの強度として弱い部分になります。
太くなるほどほつれやすくなり、負荷をかけないと締めこめないので、接着剤による補強をする方法もあります。
BONDICは熱を使わない接着剤ですし、プラスチック製品なので、そういう結び目の補強に使ってもよさそう。
力が弱く、釣りの最中にノット抜けが頻発する人は、接着剤での補強をおすすめします。
それに関しては、瞬間接着剤で十分ですけどね。PEなら繊維に染み込むので、リーダーとの接続部には有効です。
でも金属用途など、強い接着剤ではラインが溶けるので注意。
BONDIC(ボンディック)スターターキット
けっこういいお値段するかと思いきやわりと安め。
紫外線硬化剤は別売りのほうがカードリッジ交換より安く済むので、とりあえず「効果を試してみたい」って人にセット品はおすすめです。
弱点として、紫外線が当たらないと硬化しない──があります。
なのでクリアパーツ向けであり、プラスチック製品同士が主な用途になります。
紫外線が透過させすりゃ、水槽の底に水草を接着することもできるのだから、使いようは色々考えられるでしょう。