防寒着は数多くあれど、最高効率を引き出す着方(コーデ)はあまり説明されていません。
ダウンジャケットは冬のアウターで活躍しますが、素肌の上に着たほうが温かいって最近知りました。
──というわけで、厳寒期を戦う防寒コーデのコツと、おすすめウェアを紹介。
ダウンジャケットは素肌に直接着るほうが正しい(効率の意味で)
「ダウンジャケットは肌に直接着たほうが暖かく感じる」
──らしいです。
本当かよ
と疑うのは最もで、私もそう思いました。
とりあえず試してみよう。素肌にダウンジャケットを着てみた結果……。
たしかに数枚着込んだいつもより暖かく感じる。
俺は今まで無駄に熱を逃がしていたのか……。
洋服で防寒対策をするには「効率」が重要と思い知らされました。
ならば効率を優先した防寒コーデを調べてみよう!
【いつもの装備】なるべく重ね着をせずに夜釣りで戦ってみた
以前あまりの寒さにギブアップした時のコーデはこんな感じ。
- 肌着Tの上に長袖のヒートテック
- 貼るカイロは脇あたりに2個
- フリースの上にスウェット
- 風を通さないウインドブレーカー
4枚も着込んでいるため、むちむちのハム状態。厚着しすぎてキャストし辛いし、体も動かしにくい……。これだけ着てもどんどん体温を奪われ、俺のライフがスーパーセール中に。
ほぼ無風なのに、10分保ちませんでした。
【効率重視のコーデ】同条件でリベンジしに行ってみた
リベンジ時の防寒コーデは、服に保温させることを最優先に考えました。
- ヒートテックの上にフリースネックTシャツ
- ダウンコートの上にパーカー
- 足の付け根と脇に貼るカイロ装備
熱を保持しやすいヒートテックとフリースをインナーに。ダウン素材で外気をシャットアウトしつつ、体温を蓄積させ”壁”を作る。パーカーはフードをかぶるために装着。
現地の気温は高くて1度。風は前回ギブアップした時より強めの状況。でも1時間余裕でした。……指先は死にましたが。
防寒コーデは体温を保持して外気を遮断することを心がける
ダウンジャケットは防寒のキーアイテムです。ポイントは、ダウン素材に熱(体温)を届けること! 熱を届けるためには、通気のいい素材を下に着ると効率が良くなります。
この方法は体温が重要です。「使い捨てカイロ」はその補助として使いましょう。ラン&ガンの文字通りに走り回るなら必要ないかもしれません。
カイロの貼る位置で発熱効率も変わりますし、ムダに使う抑制にもなります。この方法はKINCHOの記事がとても参考になります。
要約すると、貼る位置は「上半身なら首筋、下半身なら腰が効果的」です。
冬釣りはダウンベストを着てからレインウェアを着るのが最高効率!
体を温めるにはダウン素材が最も向いています。
でも魚釣りのアウターで使うには、穴が空きやすい環境下にあるため、肌着の上にダウンベストを着てからレインウェアを羽織るのが最高効率です。腕は犠牲になりますけど、キャスト繰り返せば温まるから!
ユニクロのライトダウンは、手に入りやすく物も良いのでおすすめ!
魚釣りのウェアにダウンジャケットは何故ないの?
ダウン素材が採用されない理由は簡単です。針が刺さって穴が開くとダメになるから。
釣り用のウェアは防水が優先。次に針を通しにくい硬めの表面素材であること。ダウンは薄めの生地に羽毛を入れるので、プスッと穴が空いてしまうと、熱が逃げてしまうから効果がなくなってしまいます。
その対策には、ダウンの上にレインコートを着るのが無難。
アウトドア向けのダウンジャケットはmont-bellが種類も豊富です。釣り用になると、大人の事情でお値段2割増しくらいになるので、メーカーか値段かで選びましょう。
最強の釣り専用防寒対策はツナギを着てから胴長!
防寒の要は、体温を逃さず外気を取り込まないこと。
上着とズボンはどうしても段差があるし、どこかしらに隙間が出来てしまいます。これでは体温が逃げてしまうし、外気がスーッと入って寒気を覚えるでしょう……。
それを防ぐのが「ツナギ」。ワークマンの防水防寒イージスがおすすめ!
ツナギは全身を隙間なく包んでくれるため、外気を取り入れないことで、保温能力を最高まで高めてくれます。そこに胴長(ウェーダー)を履けば、冬の海で戦える優れた漁師スタイルの完成です!
……問題は、トイレに行きたくなった時にめっちゃ手間取ること。
長時間ならオムツ装備も許せると思います。()