アングラーはよくタックルの組み合わせで迷っています。
- ブランド?
- 使いやすさ?
- 口コミなど実績から?
……色々あるけれど、”最も重要なのは何か?”を考えると、ロッド一択が後悔しにくい。
どうせ金をかけるなら、ロッドにこそ投資するべき!
その理由を説明します。
この記事のまとめ:
釣りをする際に迷うタックルの選び方について、最も重要な投資先はロッドであると述べています。ロッドは魚の引きを直接受け止めるため、強度が求められる重要な部分です。高価なロッドは軽くて強く、折れにくいため、釣りのパフォーマンスが向上します。一方、リールは巻ければ十分で、ロッドで魚を浮かせる方が効率的です。ロッドの価格帯は性能に応じて段階があり、入門編からプロ仕様まで様々です。高価なロッドは特定の魚種や状況に特化した性能を持ちますが、その使用にはアングラーの技量が求められます。特に、キャスティングやファイトの際には正しい技術が必要です。
ロッドに投資したほうがいい理由
釣具は特徴として、高価なほど軽く、そして強い製品に仕上がっています。安い製品はその反対で、重くて脆い物が多くなります。
”タックル”はロッドとリールを指すことが多く、魚を釣りあげるための重要な道具です。
今記事でロッドに投資すべき、金をかける理由については、魚の重さと引きをダイレクトに受け止める存在であるため、もっとも強度を求められる部分だから。
──正直、リールは巻けるならなんでもいい。ハンドルだけで寄せる必要はないし、ロッドで浮かせて巻き取るほうが楽ですしね。
高価なほど良い物が多くなるのは道理ですが、活かすも殺すもアングラー次第。その話からはじめましょう。
高価なロッドの特徴はここがスゴイ!
ロッドの強度はカーボン含有量など、色々な要素が組み合わさって成りたっています。
「高いと何がスゴイの?」に答えるなら、高価になるほど折れなくなります。
その意味は「対象魚がどう頑張っても折ることができない」の表現が正しいかもしれない。対クロマグロ用はドラグぎちぎちに締めて、人間が全力で引っ張っても折れないロッドになっています。
それだけ鬼高くなるんですけどね……。
値段で変化する強度の度合い
高価で一括りにするのは難しく、値段によって数段階に分けられます。
- ~1万円までのクラス
- 1~4万円クラス
- 4~8万円クラス
- 10万円以上
(1)は入門編に丁度いいロッド。折れても痛手になりにくいですが、これを折らないよう使えるようになるまでが第一歩です。
(2)はある程度慣れた人が求めるクラス。ここから”対象魚に合わせたセッティング”を意識しだす頃。万能には答えるが、極限には答えないレベル。
(3)になるとほぼプロ仕様。ここからは文句が出る人ほど「(腕が)まだまだだね」と見られます。設定した対象魚の極限に答えますが、使用するアングラーの技量次第でエクスカリバーになるし、ひのきの棒にもなりえます。
(4)は軽さ、強さ、しなやかさが揃い、宇宙にいけそうな技術を使用したりと、採算度外視のハイスペックな仕様が多くなります。
折れにくいロッドはあるが折れないロッドはない
どんなロッドにも、使うルアーウェイト(重さ)の耐用重量が設定されています。「10ー20g」とかね。でも「この重さまでなら魚を釣りあげれるよ!」については明記されていません。
それは何が釣れるかわからない裏返しでもあります。
10万のシーバスロッドでも、尺メバルを下手に抜き上げようとすれば折れるし、下手なキャストでも折れたりします。正しく使えば安売りセット品でも10kgのエイは耐えるし、ランカーシーバスも釣れます。
……別に難しく考える必要はなくて、ロッドは折れないよう使えばいいだけの話。
詳しいことはこちらの記事も参考にしてください。
ロッドに投資する基準と費用対効果
釣具は高ければ高いほど良いのは間違いない。でもある程度の基準は必要かなと思いますので、簡単にですが区分けしてみました。
- 「~1万円」柔らかすぎたり硬すぎたりとアンバランス。
- 「1~3万円」大抵の人は良く感じる標準。特別を求めると足りない。
- 「3~5万円」対象魚にカスタマイズされはじめる。
- 「5万以上~」魚と戦うことを意識しているクラス。
値段で明確に変わるのは、対象魚の重さ(大きさ)が増えるほど有利に働くこと。
”折れない”安心感はドラグを締めて、魚を制御する余裕も生まれます。ドラグをぎちぎちに締めてファイトすると、魚を早めに疲労させることができ、リリース時の生存率向上に貢献します。
5万円以上の凄さがわかりやすいエクスセンス∞の強度テスト
5万円以上のロッドはおいそれと触れる機会もありません。
釣具店で曲げることもできますが、「どこまで曲げたら折れるか?」を試すわけにもいかない。
最高峰ロッドの凄さは、シマノの「EXSENCE∞」ある”強度テスト動画”がおすすめ。
ちょっと馬鹿げてる角度で曲がっています。これは新品一発勝負ならではなので、実際に真似しないでください。
3万以下だと「く」の字が限界ラインですけど、5万以上は「つ」の字まで許容できる耐久力がある感じですね。ちなみにどんなに高価でも「つ」を超えれば折れます。
高価になるほどヘタクソは軽いウェイトが投げにくくなる
高価なロッドほど弾性(反発)が向上するため、設定より軽いウェイトほど手元で重量を感じにくくなり、キャストのタイミングがずれやすくなります。
キャスティングはバックスイングで曲げて、反発で押し出すメカニズム。なので基本ができている人ほど、ロッドの質を選ばず、すんなり対応することができます。
ルアーの重さに頼ったり、振りかぶって投げるやり方に慣れすぎてはダメ。
高反発のロッドではスイングスピードと曲がりが一致せず、結果としてキャスト時にティップが折れることが多くなります。……心当たりがある人もいるのでは?
キャスト段階で折るのはキャスティングが下手な証拠。魚に折られるのは正しい持ち方ができていない証拠。
それを受け入れ、理解しましょう。
「アレソレこういうロッドが欲しい!」を明確にしよう
アングラーの「こんなロッドが欲しい!」を反映してきた結果が、魚種別に分かれる用ロッドの数々。
玄人にとっては悩む楽しみがあります。初心者にとってはハードルの高さを感じてしまいます。
この選び方に関しては、まずは自分がよく行くポイント(行ける地域)を整理すること。次に釣りたい魚の大きさを浮かべて、それから選びましょう。
あとはそれを店員に伝えるか、Google先生などで検索すれば、おすすめが返ってきます。
「あらゆる釣りをやりたい!」そんなワガママを叶えるなら
1本で万能に全ての魚に対応するのは難しい。
もしそれを実現したいなら、バスロッドとシーバスロッドがオススメ。
これらはルアーフィッシングの中でも「基本」に位置します。そのため他魚種への流用(汎用)がしやすい特徴があります。
ソルトで無難に色々遊びたいなら、Amazonのシーバスロッドカテゴリで10000~50000円の9ft前後から適当に選びましょう。なぁに、使っているうちに不満点は出てくるので、それが浮上してからでも高スペックに手を出すのは遅くありません。
まずは廉価で正しい使い方を学び、物足りなさを感じてから高価に手を出すのが無難です。
実際の投資も同じこと。オススメする人と貴方は体つきも違うだろうし、それは参考程度にして、自分に合うロッドを見つけてから、ガツンと投資をするのが安全です。
今記事とは別の「ライン」についての話はこちら。