「浜松まつり」の思い出は、屋台でひよこが売っていたこと。
買ったわけでもなく、特別な思い入れがあるわけでもないが……各地の祭りで屋台を見かけるたびに思い出す。
トラウマかな?
現在だと「なんでひよこを売る必要があるんですか?」と、もっともな意見が連ねるでしょう。縁日=ひよこは昭和メンならではの感覚かもしれない。
というわけで、ひよこはまだ売っているだろうかを確認しにいってみた。
平成最後の浜松まつり
今年の浜松まつりは「平成最後」の開催。
翌年は予定どおりならば、「新元号」の施行から数日後の開催となる。
ただでさえ混む大型連休に開催されるため、市内の移動もままならず、「連休でも買い物したいマン」にとって地獄の数日間。
今年は「静岡区間乗り放題きっぷ」を利用して、「由比港桜えび祭り」を見つつ転々とし、帰りの浜松駅の”ついで”に見る予定だった。
存じるように、3日未明から午前中は大荒れの予報で、始発遅れに豪雨でストップもありえたので見送った。
──まあ予報より早くあがって影響はなかったんだけど。
雨が降った翌日、寒気の影響で風が強めに吹くし、花粉やらのダストが息を潜めるのを予測。
それなら風景を見るのが一番じゃないかと思い、浜松市のシンボル的な「アクトタワー」に登って空から見てみようと思ったのでした。
浜松市民の帰郷ランドマーク「アクトタワー」
アクトタワーを含む複合施設が「アクトシティ浜松」。
隣市からも見える高さ約212mの高層ビルは、東京都庁(243m)とほぼ同時期に建てられ、共にバブルタワーと呼ばれた。タワー自体はホテルと企業テナントで利用されている。
クラシックや吹奏楽で有名なコンサートホールがあり、音楽の街であることを認識する。
とりあえず登ってみました。
展望回廊(45F)へのエレベーターは、ホテルオークラのロビーフロアにあるので、案内板通りにいっても入り口がちょっとややこしい。
ラウンジから1泊の料金がヤベー感が伝わるけど、実際それほど高くはないです(都心に比べれば)。
入り口で入場券(500円)を買い、いざぁ。
凧揚げが見れると思ってたけど、揚がってなかった。
15時くらいだったのでタイミングが悪かったですね。
ともかく市内全域は視認できます。あの辺にウチがあるよ、と(曖昧)。浜名湖一望は無理。遠州灘を望むのはベストかも。
欲をいえば、ここから夜の御殿屋台を見たいものだが、営業が18時までなのよね。
ホテルを利用してくだされってわけですねわかります。
初見の時は物販があった覚えがあるのに、今は”ただの通路”です。
結婚式場にフロアの半分を利用しているからだろうか、見学もマッハで終わってしまう。
都庁の展望台を利用した後だから、ボラれてる感はんぱない。
御殿屋台のスタートまで時間を潰す方法に困るメン
3時間くらい時間を潰す必要性が出たので、中心部をぐるりと歩き周り、ひよこを探していました。
結果としてひよこはいませんでした。
成長した末の串系が大半で、路上のどこかしらから良い匂いが漂ってくる。
アクトの広場がBBQ系屋台の集合体になっていて、否が応でも食欲をかきたてつつ、煙で燻される。
吹奏楽の演奏に、ライブもやってました。
サンバは観光客からすると「?」だろうけど、地域らしさは感じる。
道行く人も(強そうな)南米系が多く、アジアの観光客はどこにいったのだろうと。ひょっとして市民全体が参加していると仮定し、来場者数を盛っているんじゃないかと穿ってしまう。
普段の祝日もゴースト化してますが、さすがに人通りは多かったですね。
本屋でピンときた文庫を買い、喫茶店で充電しながら時間を潰す。
総理夫人は当たり前の話だけど、「総理夫」はおもしろい題材だなと。
日が落ちてきたのでメイン通りに移動。
浜松市民が浜松観光をするのは難しい
浜松市内各地の御殿屋台は、どこもこんな感じの造りです。
浜松まつりは参加町が170くらいあるので、一同に会する数も多く、ライトアップされると圧巻だし映えますね。
今回思ったことは、市内在住なら見るより参加するほうが楽しめると。
参加区域に引っ越すのもアリやなと思いました。酒を浴びるように飲めれるのも、こういう時くらいだなーと。
住民なのでまつりの情報はアレコレ耳にするし、効率重視のルートも提案できます。
それを実際に実行すると、淡白な観光になるなぁと。それがあるのでじっくり堪能するには、参加するほうが手っ取り早いと思いました。