夜ジョグすると車のライトが眩しいので、日中ジョグに切り替えた結果──
海辺に無数のクロダイが見えることに気づく。
夏の浜名湖ではよくあることだけど、「見える魚はなんとやら」で、意識して狙ったことはなかった。
エサ釣り師を悩ませる老獪たちを、「ルアーならチョロく釣ることはできないか?」と考え、試行していました。
クロダイのトップ狙いはどのくらいの水深で成立するのだろうか
浜名湖でメジャーな「チヌトップ」は、もちろん浅瀬が多い。
もともと干潟で見える魚を釣るのがシャローゲーム。
ですが、私がやる場所は比較的深いのが悩みのタネ。
もじゃもじゃラバーを底でねちねち動かすか、カラス貝ぽい物をフィネスで投げ込むか。
これらの選択が妥当でしょう。
けれど「妥当はおもしろくない精神」で、ひたすらトップルアーだけで狙ってみることにした。
日本がもっとも暑くなった前日のこと
翌日は熊谷で高温の新記録になったその前日──
「いい加減ブログを書けよ(意訳)」とfacebookページにいわれる始末だし、チョロそうなタイ達が待つ護岸に行ってみた。
偏光グラスだと、ここに3匹クロダイがいるんすよ。
知っての通り、西日本豪雨以来は連日快晴で酷暑が続き、海水温も上昇しきっている状態。
海藻は腐って異臭を放ち、水色は溜池のような緑色をしている。
くさそうな海辺では、小魚やカニすら見かけないのに、コイツら何を食べようとしてここに佇んでいるのだろうとクロダイを憂う。
「日中はなるべく外に出ないように」といわれるクソ暑い中、なぜ釣りをするのだろうと。
とりあえずポッパーで(生中感覚)
トップ系は全然持ってないけど、唯一あった「ガボッツ」を投げてみる。
ポッパーにもなるし、水面うねうね引きもできる優秀なルアー。
テトラ帯の際を通すために持っていたけど、これまで使ったのは1回か2回程度。
トップゲームにはもちろんド干潮からが向いている。
でもこの時は満潮からの下げ4くらい(おまけに小潮)。
潮位差もないしこの高水温、予想より水位が高く、「これ無理だろ」とぽこぽこ動かしていたのですが……なんとぉ!
何も起きませんでした。
無邪気な言葉に同意した
ボトム狙いに切り替えようとしても、「ワイが待ってるで」と、巨大なアカエイが存在を執拗にアピールしているため断念。
あんなのかかると30分くらい、クソ暑い中格闘して熱中症になっちゃう!
途中で通りがかった家族連れの子供が一言、「魚ぜんぜんいないよー?」と。
「うんそうだね、暑いからね(俺の視界にも居ないんだけどな)」
──たしかにちょっと前に見た時より魚影は少ない。
でも居ないわけじゃないし、観察していて気づいたことはある。
クロダイさんは底付近でジッとしているヤツが多く、キビレさんは何を探しているか知らないがよく泳ぎ回っている。
トップに出るならキビレだろう。
しかしどちらも、人影に気づく時点で「あっヤベ」と警戒モードに入る。
それを破るなら遠くから投げるしかなく、ちまちま移動するしかないけど、他は柄がのびーるタモがないと厳しい。
かといって遠投だと水深があるから、オフショアでヒラマサを出す感じになってしまう。
ここはアカエイに怯えながらボトム狙いが妥当かな……。
というわけで別ポイントの開拓へ
「見える魚は釣れない(ただし自然に限る)」を実感しました。
今度はルアーを追加して、かねてよりやってみたかった場所に突入しようと決めた。
そして最高気温を記録した日に下見して、アレソレコレと使うルアー決め、火曜日に入野のイシグロにいったら……
いつのまにか「定休日」になっていた件。
ちょくちょく前は素通りしているけど、全然気づかなかった。
そして台風直前に2回目の釣行となったわけですが、結果は一応出しました。
こちらはまた後日に。