多くの人は『サメ』のことを、獰猛な魚と認識しているでしょう。
海洋生物最強! と思われがちだけど、実は『クジラ』『シャチ』よりランクは低い。
ようは人間にだけ、無茶苦茶イキってるマイルドヤンキーです。
「ジョーズ」で畏怖の念が勢いあまり、人を海に近づけない業を与えたが、現代のサメは空を飛ぶのは余裕なことを、海中の奴らは知るよしもない。
そして我々は、「なぜ飛ぶのか?」を理解できない。
獰猛なサメから人を守る地道な手段
サメは世界中で約500種が確認されています。
全てが危険ではなく、人を襲ったケースはそのうち約20種ほど。『ネコザメたん』なんかは、お触り可能な水族館の人気者です。
その中でも特にヤベー奴らは更に限定され、汽水や浅瀬にエサを求めて乗り込んでくるから、海水浴場やサーフィンでの被害報告例があるわけ。
そいつらから人を守るに、エリアに侵入させないようにするか、釣りあげるかで対策をされています。
ビーチに網をはってサメさんを追い返す
オーストラリアは外洋に面したビーチなので、サメとの格闘例は特に多い。そしてその対策も。
日本の海水浴場では、「ここまでなら遊泳OK」の目印にロープとブイを浮かべていますが、オーストラリアだとそれが「囲い網漁」の下準備みたいになっています。
網は魚にとって壁に見えるので、サメは回れ右してサヨナラ!
でも隙間があればどうしようもない。網の大きさ・広さにも限界はあるしね。
サメさんと綱引きで勝負する
近年は”近場でチョロく狙える大物”と認識され、ゲームフィッシングとして遊ばれるようにもなりました。東京湾ベイシャークが有名ですね。──どこでもいるんだけど。
オーストラリアでは、ビーチの近くにブイを浮かべてエサを垂らし、サメを捕獲する「延縄漁」的な対策もやっています。
外国のサメ釣りマニア達はワイヤーラインを使い、適当な小魚を捕まえてエサにし、サーフからぶん投げるか船で仕掛けを沖に置く方法で釣っています。
100kgを超える大物もサーフであげるのだからスケールがでかい。
参考サイトの「How to catch(and release)a Shark」を見ると、沼津のカゴ釣りブリ師ならそのままいけそう(展望)なタックルを使い、サメを釣りあげているようです。
外洋に面したポイントなら、生餌で投げ釣りをすれば簡単に出会うことができます。
夜の駿河湾とかチョロい。けれど竿を持っていかれないよう注意(経験者)。
B級クソ映画の申し魚として名高いサメさん
というわけで、現実でガチバトルするには難しい相手ではあります。
──が、創作映画の分野では(おかしな方向に)凶悪さが更に増します。
サメ映画の起源といえば、スティーブン・スピルバーグ監督の出世作「ジョーズ(1975年公開)」。CGがない時代なのにリアルな巨大鮫が人々を襲い、観た者は海に近づく気をなくせる映画でした。
そして映像技術が進化するにしたがい、サメさんは更に危険な領域へ──。
台風にのってきたり、メカになったり、ゾンビになったり、砂上で泳げるようになったり、太古のアレがソレして巨大化したり、最近は宇宙空間で泳ぐ(生身)ことにも成功したようです。おまえが小惑星探索してこいよと。
陸海空そして宇宙を統べたサメさんは、次なる舞台を「住宅」に移しました。
とうとう便器から現れるようになったので、向こうの世界はホント大変ですね(放心)。
B級映画レビュアーとして外せない「理解が追いつかないサメ映画」たちは、Amazonプライム会員の”ついで”で観れるのもあるので、日常が辛くリセットしたい方にオススメです。
頭空っぽにしないと観れないから、禅に繋がるかもしれません。
『東京国際サメ映画祭』もあるらしい
常人の理解を超えるほど物語は面白い傾向があります。……たぶん。
現実でホワイトハウスをぶっ壊すサメさんが現れるわけはありませんが、その映像を観て「Yeahhhhhhhhhhh!!!」となる人もいる。クソな現実をクソな内容で塗りつぶすと何故か笑いしかこない。
そう……人間は理解できない時ほど笑うしかない。だからサメ映画は面白い!
もうそろそろ異世界ラノベの出演にも違和感がないサメさんですが、ファンが多く居ることを裏付ける『東京国際サメ映画祭』なんて催しもあります。
「2018年秋開催予定!」……もう秋だけど大丈夫か!?
こちらが販売している書籍の「かわいいサメ映画図鑑」はホントにかわいい。LINEスタンプだと売れそう。
かわいすぎて1click注文を迷わず押したが、少し時間が過ぎたあと、我にかえってキャンセルしました(外道)。