ネットの波にライドしていると、目にした単語が気になる時がある。
とある河川脇の看板に書かれていた、「シルビアシジミ」に目を奪われた。
そそそんな”蜆”が居たなんて、気品がありそうだし、きっと高級なんだろうなぁ(童心)。
──と思っていましたが、調べたら真逆の生物でした。
シルビアシジミは何者なのか?
「シルビアシジミ」とは、チョウチョなんです。
……うん、貝のシジミじゃあなかったね。
調べずにいたら、「シルビアシジミって高く売れそうだよな」とか勘違いの極みをしたまま後生に受け継いでいくとこだったよ。
シルビアシジミが所属する『シジミチョウ科』は、羽が貝のシジミに似ていることが由来。
蝶々の羽と二枚貝は、たいてい似るんじゃないか? ──など、野暮を思いついたけれど、そうといわれればそうなんだろう。
地上を離れヒラヒラ飛ぶシジミに、方や砂泥に埋まってジッとしているシジミ。
リア充とぼっちの差みたい。
蝶と貝が存在するヤマトシジミ
シルビアシジミはレッドリスト入りしており、現在は珍しい蝶々になります。
一方でお仲間の「ヤマトシジミ」は、東北以北を除く多くの地域に生息しています。都内でもヒラヒラしてるほど。
そして、貝のシジミで最も多い種が「ヤマトシジミ(貝)」。国産で販売されているのは、大抵それが該当するわけですね。知らなかったケド。
シジミは汽水域を好むため、全国の汽水湖に広く生息しています。とはいえ、ほぼ海な浜名湖だとどこでも採れるわけじゃなかったり。
シーバスでも有名な島根の宍道湖(しんじこ)が、蜆の漁獲量だと日本一です。
「シルビア」から連想されるモノ
”シルビア”という単語は私の場合、日産のシルビアが真っ先に思い浮かぶ。
10年くらい前は毎日見かけるレベルだったのに、現在は最終モデルのS15でさえ、レッドリスト入りしたように見かけない。
トヨタのハチロクと同じく、新時代のスポーツカーとして生まれ変わる噂もあるし、登場したら多くのオッサンが恋をするのではないかと思う。
多くの人は「シルビア」から女性を連想すると思う。それはひとつの正解。
車名の”シルビア”は、ギリシャ神話に登場する清楚な乙女の名前が由来です。
それとは別にラテン語で「森」の意味もあって、シルビアシジミはこっちかなと思うし、清楚な乙女でもどっちでもいい気がする(投げやり)。
名称の語源を調べると、面白い歴史が知れたりします。
どんな言葉でも生まれた理由はあるわけで、いきさつを知るとガッテンしたい時もあります。
結びつけることで記憶に残りやすいメリットはあるし、他の言葉も覚えれるので、(人によるけど)外国語を覚える際に有効な手段です。
日本語の語源は調べると、「よくわからないけどそれっぽい!」てのが多いですね。
まずな身近である、自分の名字から調べてみると、新しい発見があるかもしれません。