爆風の御前崎港から新天地を目指す途中、地頭方港の対照にある”魚のデパート“が賑わいを見せていた。
こりゃなんかあるぞと、はじめて足を踏み入れた──。
【結論】「魚のデパート カネヒロ」は、御前崎市のすぐ隣・静岡県牧之原市新庄1215(旧地頭方港の目の前)にある地魚特化の鮮魚スーパーです。営業時間は9時〜17時・水曜定休(公式サイト表記)。御前崎港で水揚げされるカツオ・シラス・キンメダイなどの地魚が観光市場より安く買えて(訪問時の体感)、弁当・惣菜も充実。観光の賑わいなら「なぶら市場」、地魚を安く買うならカネヒロ。これが実際に訪ねた私の結論です。
| 項目 | カネヒロ基本情報 |
|---|---|
| 所在地 | 〒421-0533 静岡県牧之原市新庄1215(旧地頭方港の目の前) |
| 電話番号 | 0548-58-0415(電話注文にも対応) |
| 営業時間 | 9時〜17時(公式サイト表記・お出かけ前に要確認) |
| 定休日 | 水曜日(公式サイト表記) |
| 駐車場 | 台数などの公式記載なし。心配な場合は事前に電話確認を |
| アクセス | 御前崎港・なぶら市場から海沿いを北へひと走りした地頭方港エリア |
| こんな人におすすめ | 地魚を安く丸ごと買いたい人。釣り帰りに鮮魚・惣菜を調達したい人。観光市場の値段に納得がいかない人 |
この記事のまとめ
爆風の御前崎港から新天地を目指す途中、地頭方港にある「魚のデパート カネヒロ」は、まるで築地のような新鮮な魚介類が並ぶ鮮魚スーパーです。店内には、地元の魚や海藻、乾物などが所狭しと並び、特にメバチマグロが丸々販売されている様子は圧巻です。カネヒロの特徴は、観光客向けの「なぶら市場」とは対照的に、実用性を重視した玄人向けの雰囲気が漂う点です。
惣菜や弁当も安く、特に「ネギマナベ」といった一風変わった料理も魅力的です。ネギマナベは、江戸時代に捨てられていた大トロを美味しくいただくために生み出された料理で、その高級部位を使った鍋料理です。
全体的に「なぶら市場」よりも安価で、日常使いに適したスーパーマーケットとしての役割を果たしています。牧之原市にある地頭方港の向かいに位置し、電話注文も可能です。観光向け市場とは一線を画し、地元の新鮮な魚を楽しむならカネヒロが断然おすすめです。
店舗情報:
- 住所:〒421-0533 静岡県牧之原市新庄1215
- 電話番号:0548-58-0415
- ウェブサイト:カネヒロ公式サイト
「魚のデパート カネヒロ」は名前負けしてない鮮魚スーパーでした
カネヒロに入った瞬間、築地のニオイがした。

隣の御前崎港には「なぶら市場」があります。観光バスもよく停まる鮮魚市場で、大衆向けの入りやすい印象。
カネヒロは対照的。実用性重視の玄人以外お断りの雰囲気(個人的感想)。
店内には、食卓を助ける弁当惣菜にお菓子から、出汁と健康をささえる海藻や乾物に、「小分けは面倒だから丸々買え!」といわんばかりに、丸々の鮮魚が並んでいる。
県内でカツオ1本丸ごとを見かけるのは、そんなに珍しくない。
でもカネヒロには……メバチマグロが丸々あったから、さすがに笑う。
一風変わった惣菜もあったりメチャ安だったり
昨年から「ネギマナベが食べたい」といっていた友人は、とうとうここで「ネギマ」と出会うことに。

ネギマといっても「鳥+ネギ」じゃないです。「ネギ+マグロ」の鍋料理を葱鮪鍋といい、大トロの部分を使うのが特徴です。
今は超高級部位の大トロでも、江戸時代は脂ギットギトで腐るのも早く捨てられている部位でした。それでも美味しくいただくために生み出されたのが葱鮪鍋。(食べた感想:「トロ使ってた!」──だそうです)
惣菜の値段も安いし弁当も買える!釣り前に寄っても損はない
全体の値段設定は、正直いって「なぶら市場」より安いです(マジ)。
向こうは観光客向けだから、仕方ないね。
カネヒロは弁当が買えるし惣菜もある。鮮魚は飲食関係も求めに来るでしょう。
なぶら市場より、日常に寄り添うスーパーマーケットみたいな存在かな。

築地は世界の魚が集まりますが、カネヒロは「静岡近海の魚なら負けない!」という感じ。
静岡(駿河湾)といえばキンメにタチウオ、近海らしいクロダイやメジナもいる。ぶっちゃけ焼津さかなセンターより充実してない? してるよね?
生マグロも安めだし、他で買った後にこっちに入ったら、もう二度と観光向け市場に行かない決意を固めそう。
ちなみに鮮魚スーパーは釣りエサの調達先としても優秀で、スーパーで買える釣りエサと狙える魚の目安でアジ・イワシ・サンマ・サバの使い方を整理しています。釣り前の買い出しついでにどうぞ。
カネヒロで買える地魚と季節感|御前崎港の水揚げが店頭に並ぶ
ここからは、はじめて訪ねたあとに調べ直した情報も足しつつ、「カネヒロで何が買えるのか」をもう少し掘り下げておきます。
カネヒロの仕入れの軸は地元の水揚げ。公式サイトには「御前崎港から毎朝水揚げされる魚介類」を扱うとあり、昭和35年創業・現在3代目という、この土地の魚ひと筋の店です。一般客だけでなく業者や飲食店も仕入れに来る店なので、鮮度の回転が速いのも納得でした。
では御前崎港では何が揚がるのか。御前崎市の公式サイトによると、水揚げ量の上位はシラス・カツオ・キンメダイの3本柱。とくにカツオは1本釣りの「御前崎生かつお」として地元漁協がブランド化している看板魚で、通年揚がりつつ3〜5月に水揚げのピークを迎えます。日戻りの高鮮度なものは「もち鰹」と呼ばれるモチモチ食感で、静岡県の「しずおか食セレクション」にも認定されているほど。
私が訪ねた早春はまさにカツオが上向いていく時期で、店内にはメバチマグロまで丸々転がっていたわけですが、季節ごとの目安を整理するとこんな感じです。
| 時期 | 店頭で期待したい地魚の目安 |
|---|---|
| 春(3〜5月) | 「御前崎生かつお」の水揚げ最盛期。シラス漁も本格化していき、店頭がいちばん華やぐ季節 |
| 初夏〜夏 | 上りのカツオとシラスが主役。タチウオなど駿河湾らしい顔ぶれにも期待 |
| 秋 | 脂の乗った戻りガツオの季節。青物も充実しやすい |
| 冬 | 煮付けや鍋で食べたいキンメダイが主役格。寒の時期はクロダイ・メジナも味が上がる |
ただし相手は天然の海。入荷は海況と漁の状況で毎日変わるので、この表はあくまで目安です。「今日キンメある?」と狙い撃ちしたい人は、素直に電話(0548-58-0415)で聞くのが確実。もともと電話注文を受けている店なので、問い合わせのハードルは低いはずです。
ちなみに公式サイトによれば、配送は静岡県全域から関東・信州方面まで実績あり。「行きたいけど遠い」という人は、電話注文と発送という選択肢も持っておくといいですよ。
鮮魚スーパーでの魚の選び方|丸魚を買うときの目利きの基本
カネヒロは「小分けは面倒だから丸々買え!」の世界観なので、切り身に慣れた人は少し腰が引けるかもしれません。でも実は、丸魚こそ鮮度の見極めがいちばん簡単。釣り人が釣った魚に対して普段やっているチェックが、そのまま使えます。
丸魚は「目・エラ・張り」の3点チェック
- 目:黒目が澄んで、レンズがぷっくり盛り上がっているものが新鮮。白く濁って落ちくぼんでいたら時間が経っているサイン
- エラ:エラブタの中が鮮やかな紅色ならOK。茶色くくすんでいるものは避ける
- 張り:皮とウロコにツヤがあり、腹を軽く押してハリのあるもの。腹がぶよぶよの個体は内臓から傷みが進んでいる
柵・刺身パックは「角」と「ドリップ」を見る
- 柵の切り口の角がピンと立っているか。だれて丸くなっていたら鮮度落ち
- トレーの底に赤い汁(ドリップ)が溜まっていないか
- カツオやマグロは血合いの色が黒ずんでいないか
そして釣り人的にいちばん大事なのは温度管理。買った魚も釣った魚と同じで、持ち帰りの温度で味が決まります。釣り帰りなら氷の効いたクーラーボックスが車に積んであるはずで、鮮魚を買って帰るのに釣り人ほど有利な買い物客はいません。
買った魚の持ち帰り方|クーラーボックス活用のコツ
- 魚はビニール袋に入れて、氷には直接当てず袋越しに冷やす。氷が溶けた真水が身に触れると味が落ちる
- 氷は魚の下だけでなく上にも。冷気は上から下へ降りるので、上面を覆うと効きがいい
- 刺身用の柵はとくに温度に敏感。買ったら寄り道せず、帰宅したらすぐ冷蔵庫のチルド帯へ
片道1時間を超えるドライブになる人ほど、この持ち帰りの丁寧さが「うまい・まずい」を分けます。せっかく目利きして選んだ地魚、最後まで気を抜かずに運びましょう。
丸魚をさばくのが不安な人は、対面の鮮魚店なら下処理を相談できる場合も多いので、売り場で聞いてみてください。混雑状況などで対応は変わると思うので、あくまで相談ベースで。
釣り帰りの立ち寄りに最強|御前崎港からの動線とボウズ保険
この記事の冒頭で書いたとおり、私がカネヒロを見つけたのも御前崎港からの移動中でした。御前崎港や周辺のサーフで竿を出した帰り、相良・静岡方面へ海沿いを北上すると、ちょうど通り道の地頭方港前にこの店が現れます。
釣り人としてのおすすめの使い方は3つ。
- ボウズ保険:釣果ゼロの日でも、ここで地魚を買って帰れば食卓は御前崎の海の幸で埋まる。「今日は御前崎の魚だよ」は嘘じゃない(釣ったとは言っていない)
- 釣果との食べ比べ:自分の釣った魚とプロが目利きした魚を並べて食べると、締め方や血抜きの差がよく分かって勉強になる
- 昼メシ・晩メシ調達:弁当・惣菜が安いので、朝マヅメ後の昼メシをここで仕入れて午後の部に備えるのもアリ
時間割の目安としては、夜明けから朝マヅメを撃って、9時の開店に合わせて店に滑り込むのがいちばんスムーズ。魚を見て、昼メシを買って、午後は次のポイントへという流れが組めます。
注意点はふたつだけ。営業時間が9時〜17時(公式サイト表記)なので、夕マヅメを最後まで粘ると閉店に間に合いません。そして水曜定休。釣行計画に組み込むなら、曜日と時間だけ頭に入れておいてください。
御前崎エリアでどこに竿を出すか迷っている人には、御前崎周辺のサーフルアー完全ガイド(東部編・ヒラメポイント)もまとめています。サーフで遊んで、帰りにカネヒロ。これがこのエリアの黄金ルートだと思う。
カネヒロとあわせて回りたい周辺スポット
せっかく御前崎・牧之原まで走ってきたなら、あわせて回れる場所も押さえておきましょう。
御前崎海鮮なぶら市場(御前崎港)
本文でも比較した観光市場。御前崎市の公式情報では、物販の海遊館が9時〜17時(土日祝は8時30分開店)、飲食の食遊館が9時〜21時(店舗による)、定休日は火曜(祝日は営業)と1月1日。駐車場は乗用車200台無料という完全観光仕様で、しらすを使ったジェラートなんてものも人気だそうです。
ここで地味に実用的な情報をひとつ。なぶら市場は火曜休み、カネヒロは水曜休み。つまり火曜はカネヒロ、水曜はなぶら市場と、曜日で行き先が自動的に決まります。観光の賑わいと食事ならなぶら市場、地魚の安さと日常使いならカネヒロ。両方行って比べるのがいちばん楽しいです。
灯台と帰り道の寄り道
時間に余裕があれば、岬の御前崎灯台まで足を延ばして、遠州灘と駿河湾の境目の海を眺めて帰るのも定番コース。そして帰路が浜松・豊橋方面の人には、釣った魚を買取してくれる回転寿司「武蔵丸」の実食レポという飛び道具もあります。買った魚、釣った魚、買い取ってもらう魚。魚の楽しみ方はどこまでも広い。
「魚のデパート カネヒロ」さんはこちら!
店舗があるのは牧之原市にある地頭方港のほぼ向かい。
HPもあって、電話注文も受け付けているそう。季節の魚の取扱情報を知りたいなら、まずは電話してみては?
住所: 〒421-0533 静岡県牧之原市新庄1215
電話番号: 0548-58-0415
ウェブサイト:http://www.kanehiro58.com/
http://www.kanehiro58.com/access
住所を見てここが”牧之原市“だと知る。地頭方港は牧之原市になるのか……。

地図で見たらなるほど納得。かつては「御前崎市と牧之原市、どっちに入る?」で少々いざこざがありそうな位置ですね。電話で注文もできるようだし、店舗まで行けない人は、こちらの方法も選んでください。
カネヒロで腹ごしらえと買い出しを済ませたら、御前崎周辺のサーフルアー完全ガイド(東部編・ヒラメポイント)を片手に、周辺の釣り場を巡ってみるのもおすすめです。
まとめ|「カネヒロ 御前崎」で探していた人へ
「カネヒロ 御前崎」で検索してたどり着いた人向けに、最後に要点だけ置いておきます。
- 場所は御前崎市ではなく、すぐ隣の牧之原市新庄1215。旧地頭方港の目の前
- 営業時間は9時〜17時・水曜定休。執筆時点の公式サイト表記なので、遠方からなら電話(0548-58-0415)で確認してから
- 御前崎港の水揚げ上位はシラス・カツオ・キンメダイ。春はブランド「御前崎生かつお」の最盛期
- 値段は観光市場の「なぶら市場」より安め(訪問時の体感)。弁当・惣菜もあって日常使い向き
- 釣り帰りのボウズ保険・食べ比べ・昼メシ調達と、釣り人ほど使い倒せる店
観光地価格にちょっと疲れた魚好きにこそ刺さる店です。御前崎まで来たなら、あとひと走りして「魚のデパート」の看板に偽りがないことを、自分の目で確かめてみてください。




