魚釣りは「今何が釣れるの?」を確実に知ることが重要です。
それを知るには、人に聞くなり、実際の経験を元にして、「○~✕月は釣れるよ!」を導くことができます。しかしながら、個人だけで集めるデータは限りがありまる。信憑性を高めるにはより多くの声が必要ですが、ボッチアングラーにそれは酷じゃないかい?
こんな時に「Googleトレンド」が最高に使えます。活用例として、マゴチが釣れる時期をデータから特定してみましょう。
Googleトレンドで何ができるの?
Googleトレンドは「今何が話題なの?」を簡単に知ることができます。
”ググる”とは、気になった単語(キーワード)を検索すること。Googleトレンドは世界中で検索されているキーワードをランキング化して、リアルタイムはもちろん、過去数年トレンド傾向を知ることができます。
国設定を変えれば全世界のトレンドを調べることもできます。どの国もゴシップがトップになりやすいでうすが、社会情勢を知るツールとして優秀ですね。
【練習】「シマノ ステラ」のトレンドを分析してみる
とりあえずマゴチの話をする前に、シマノのリール「ステラ」を例にしてトレンド分析してみましょう。ちなみにキーワードの区切りは半角スペースです。全角でアンド検索はできないので注意。
2箇所ほどバズってるタイミングがありますね。これは18年モデル(現行)とSWが追加されることが発表された時でした。年頭のフィッシングショー前に、シマノのリリース情報とメディア広報があったため、ユーザーが「どんなのだろう?」と検索した結果です。
グラフは過去3年間のデータ。こう見るとステラでも、新作発表以外は興味が落ち着いていることがわかります。それだけ”新製品”はインパクトがあるわけですね。
……もしかして、魚の名前で検索すれば、「アイツはイツドコで釣れているのか?」を知ることもできるのでは?
Googleトレンドを活用してマゴチが釣れる時期を特定してみる
そんなわけで、Googleトレンドを活用して、マゴチが釣れる時期をあぶり出してみましょう。まずは「マゴチ 釣り」で検索検索。データ量は過去5年間(2014年~現在)。グラフはヒット数を表しています。
魚は季節と連動して釣れやすいタイミングが存在します。ウェブを利用するアングラーは、その時期を知りたいタイプと、釣れ始めたから調べたいタイプがいます。ようするに、どんな魚でもキーワードのヒット数が多い時期が、釣れやすいから話題になる傾向があります。
グラフが特に上昇しているのは5~9月の間。つまり初夏から釣れはじめ、台風シーズンの頃には鳴りを潜めだす、てところ。……大体あっているんだよなぁ。
他にも「魚種&釣り方」「魚種&ルアー」「魚種&仕掛け」などで調べるのも有効な手段。時期によってパターンも変化しますし、キーワード毎に人気度の割合で見れるから、アングラーの関心がデータからわかるので面白い。
OK Google マゴチが釣れる時期を教えて?
他にも釣り対象魚で検索した結果、概ねヒットが多くなるのは「旬」の時期です。
”魚の旬”とは、漁がしやすい時期であり、釣りやすい時期です。それは産卵期が該当しやすく、普段は深い場所に居る魚も産卵のために浅瀬に移動してくるとか、栄養を貯めるためにエサを大量に必要とするタイミングだからです。サーフならヒラメとマゴチがそのいい例ですね。
人間世界で例えるなら、大型連休になると交通渋滞が大変! ──みたいなもんです。毎年同じ時期に、同じようなニュースをしているでしょう?
魚は時期(水温)で生息する環境を変えるため、ある一定の周期で釣れやすいタイミングが存在します。魚の旬が判明しているのは、古くから蓄積されたデータを元に、先人たちが既に”釣れやすい(獲れやすい)時期”を特定してくれているわけです。ありがたや~。
でもまさに今を調べたい。そんな時はITを利用し、Googleトレンドのように新鮮なデータを調べると、乗り遅れることが少なくなるかと思います。
他にもアプリ間データ連携もできたりするので、トレンドの数字情報をスプレッドシート(Excelもどき)に移して、ソートして更に深堀りする方法とか、スライド資料にして自分や他に見やすくまとめる──などもできます。