陸の釣りは渋滞気味。
でも沖なら……大海原なら混雑はない……!
ということで、お手軽オフショアフィッシングの「SUP」と「カヤック」に注目が集まっている。
今記事では、SUPかカヤックを始めようと決めたけど、どっちがいいか悩んでいる人向けの内容です。
この記事のまとめ
陸の釣りが混雑している中、手軽に楽しめるオフショアフィッシングとして「SUP」と「カヤック」に注目が集まっています。この記事では、どちらが釣りに向いているかについて解説しています。
カヤックフィッシングのメリット
- 機材を積みやすく、魚群探知機や船外機を装備可能
- 濡れにくく片付けが簡単
- 水深のある場所でも安定した釣りが可能
デメリット
- 車載が面倒で初期投資が高め
SUPフィッシングのメリット
- 初期投資が安く、軽自動車にも積載可能
- 体幹を鍛えられ、SUPヨガにも参加可能
デメリット
- 濡れやすく、道具のメンテが必要
- 多くの機材を載せる余裕がない
カヤックは魚群探知機を活用できるため、水深がある場所での「落とす釣り」に最適です。一方、SUPは「投げる釣り」が得意で、手軽に始められることが魅力です。
釣りに有利なのSUP?それともカヤック?
釣りをするだけなら、どっちでもできます!
ハイ論破──で終わると顰蹙を買うので、SUPとカヤックそれぞれのメリットとデメリットを洗い出しました。
岸から100m離れるだけで、釣れる魚はデカくなるし、群れに当たればウハウハだし──を想像するだけでも、乗りたくなっちゃいます。
でも僕はコワイから乗らないんだよ~。
カヤックフィッシングのメリットとデメリット
- 機材を積みやすい(魚探・船外機)
- (自分が)濡れにくいので片付けがラク
- 車載が面倒すぎる
- 初期投資が高め
カヤックは船体が大きく、車載(持ち運び)が面倒なことがデメリット。車内に入れるならハイエースロングとか大きめの車が必要になる。屋根にキャリーをつけて載せるなら車種は問わないけど、車高が高いミニバンとかは地獄。
そんな不安も沖に出れば吹っ飛びます!
カヤックの魅力は、魚群探知機や電動リールなど、船上の釣りをサポートする道具を載せやすいメリットがあります。例えるなら「携帯型釣船」ですかね。船外機を装着することもできるし、2馬力までなら船舶免許も必要ありません。
免許は必ずしも要らないけれど、航行上のルールくらいは学んでおいてくださいね。商船や漁船の進行ルートを塞ぐと、でかい警笛で威嚇されますから。
SUPフィッシングのメリットとデメリット
- 初期投資は安く車載しやすい
- とにかく濡れやすいから釣具のメンテが面倒
- 体幹を鍛えれるのでマッチョになれる
- SUPヨガに参加できる
SUP(Sutand Up Paddleboard)はスポーツ目的の利用が多く、水に浮かべたボードの上に立って、手漕ぎなりパドルで移動するもの。海のレジャーで人気が高まっています。
メリットは軽自動車でも(なんとか)入るサイズなこと。運搬がラクなことは最大の武器です。カヤックよりも初期投資は安く済むし、始める時の準備も簡単。おそらく最もお手軽にオフショアフィッシングできる選択です。
デメリットは濡れること。気をつければ濡れなくてもできますが、人・道具・何もかも濡れる前提で考えるほうが楽。物を多く載せることができないし、カヤックのような”余裕”がありません。タックル1本だけ持って沖に出るスタイル──のように、身軽にしないと逆に危険なのが難点。
水深がある湾で大物を狙うならカヤックしかない
カヤックの利点は魚探が使えること。魚探で海底形状がわかれば、魚が居やすい駆け上がりを探すことも簡単になります。どんなに綺麗な海でも、視認できるのはせいぜい10mくらいまでですしね。
駿河湾ならちょっと沖に出てイカ短を落とせば、高級五目釣りもこんな風に(下記参照)楽しむことができます。とはいえ、仕掛けを落とせば必ず魚が居るわけではありません。地形によって”居やすい場所”は必ずあるので、効率的なオフショアに魚探は必須です。
今はポータブル魚群探知機の選択肢も多いし、バッテリーもモバイルタイプで間に合うので、選び方次第でいくらでもコンパクトにできます。
シャロー帯をアクティブに狙うならSUP
カヤックは”落とす釣り”が得意で、SUPは”投げる釣り”が得意分野です。
使うのはボートシーバスタックルで十分。8ftのロッドにリールをつけて、ライジャケにルアーを入れて沖に出れば、すぐオフショアキャスティングを楽しめる。この手軽さがSUPの魅力でしょう。立ちながら釣りをすれば、自然と体幹を鍛えることができるし、体力作りに向いていますね。
難点があるとすれば、魚探を使いづらいため、魚が居ると確実にわかる方法がナブラ次第なこと。青物が活発な夏から秋にかけてがやりやすいシーズンです。
お手軽オフショアは手持ちのタックルと相談すべし
カヤックとSUP、明確なのは向いている釣りスタイルが違うことですね。
- カヤックは落とす釣りに向いている
- SUPは投げる釣りに向いている
このため、使用するタックルはそれぞれに特化させる必要があります。SUPはキャスティングが向いているけど、足元に落とす釣りができないわけでもない。魚探があるカヤックでキャスティングしても、足元に居る魚を見逃すことになってしまう。二兎を追うと何も捕まらない感じになりますね。
初期投資を抑えたいなら、自分のやりたい事、狙いたい魚、そして”行ける範囲”で、向いているスタイルを選択しましょう。よく考えてから決めてください。
まずはセミナーなどに参加して感触を確かめては?
釣りという手段は抜きにして、カヤックとSUPはマリンスポーツの観点で人気のジャンルです。そのためレンタルショップはあるし、アウトドアショップで講習会があることも。
mont-bellはカヤックフィッシングセミナーがありますね。
神奈川みたいにサーフィンで有名な地域には、必ずといっていいほどSUPを取り扱うショップがあります。レンタルもあるし体験会もあるので、まずは試しにやってみるのはいかがでしょう。
水上に出るならライフジャケットは必ず装着してください。カヤックは手動膨張式、SUPはライフベストがおすすめです。